見出し画像

ご褒美は誰かが作った美味しいごはん

過密スケジュールをこなしたとき、自分の目標を達成したとき、ストレスたまることを乗り越えたとき。

やったー!

私は、自分ご褒美肯定派。
子供の頃はそれをもらえることもあったけど、大人だっていいじゃないか。


春休みが終わり、新学期の準備やらドキドキの役員決めが済んだ。
To doリストが急を要しなくなったら、やっと自分の、できたらTo doしたいリストを思い浮かべられる。

カレンダーと天気予報とにらめっこ。
何しようと考えるだけで、気分が上がる。
私の場合は、まず会期の定まっている行きたい展覧会やイベントから決める。

そう、おひとり様お出かけが大好きだ。

今回は、リサ・ラーソン展。
グッズを買いたかったから、その在庫がまだありそうな日を見定める。


出かける場所は子供に見せる、または子供の趣味に合わせるのもいい。
だが、なんとか育児が進み学生になると、私自身の好みと違ってきたりする。

そりゃ同じ人はいないんだもの。

というわけで私は、一人の時間に育児で忘れていた自分を取り戻す。


展覧会は期待以上に素晴らしく、大満足で出口を出た。

家に帰るべき時間を逆算して、ランチが食べられそうだと思ったら。

何、食べよう!

せっかくだから、自分では作れないものや普段味あわないものを選びたいな。
目の前で揚げてくれる天ぷらや、家族は好きではないエスニックな味付けの店。
レストラン街をクルッとしながら思案する。
ちなみに、私は一人焼肉もできてしまうのだ。
平日休みが多かった社会人時代に、そういう『恥ずかしい』と思うハードルは、超えてしまった。


洋食が食べたいなあと思ったら、上野精養軒があった。
『おひとり様』という言葉が定着して、違和感なく案内されるようになって良かった。
そういう席が、いろいろな店に増えたから。

メニューに目を通す。
どれも美味しそうだ。
でも今日は、ご褒美の日でもあるからして、

限定にはやはり弱いのですよ

奮発しちゃう!ランチだから許される(私の中で)。

上野精養軒は、ビーフシチューも他のものも、もちろん美味しい。
でも、ローストビーフ、好きなんだよなぁ。
もう写真からして、間違いないじゃない。
はい、決定!


まず、サラダとコーンスープがやってきた。

濃厚そうな見た目

とろみがちょっと強めそうな見た目のスープを一匙すくう。

あ、ちょうどいい。

ゆるすぎずかたすぎない喉ごしは、心地良い。
やはり、家庭とは一味違う。

そして、カリカリのクルトン。
これを見ると、前に子供が座っている気分になる。
小さい頃からクルトン、大事そうに食べてたな。
思わず自分の分もあげたっけ。

でも今は、私一人なんだ。
ちょっとセンチメンタルになりつつも、スプーンを口に運ぶ。

主役の登場!

そこへ待ってました、本日のメインが!
分厚めながらレアとミディアムの中間の、とろける食感のローストビーフ。
思わず、「美味いなー」と呟いてしまった。
この加減はなかなか家で、できるものじゃない。
もうやめられない止まらないで、だいぶ食べすすめて気付く。
シェフの作ってくれた絶品に、体も心も力が抜けて癒されていた。
美味しいもの、強し。

ハンバーグは一転、かためで肉肉しくてしっかりしていた。
ハンバーグといえば家庭の味。
我が家のも肉肉しめではあるが、こねるのは子供の役目で、「はい、嫌な奴の顔を思い出して!とう!」。
この掛け声をかけているのが私という、どういう教育をと批判を浴びそうだが、それくらいのストレス発散しなきゃね。
見事によくこねられた、ジューシーな肉汁たっぷりハンバーグになるんだから。

そんなことを思い出しながら、マッシュポテトの滑らかさや野菜のカットの格好良さに感心。
真似できるかななんて思っていたら、ペロリと平らげてしまった。



子供のいない一人時間。
やはり、食べさせてあげたいくらい美味しかったなと頭によぎる。
でも。
準備も片付けもしなくていい、シェフの作ってくれたご飯はありがたく、間違いなくご褒美時間だ。

また今度、子供連れて来よう。
ご馳走様でした。

この記事が参加している募集

おいしいお店

私のストレス解消法

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?