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【映画感想】グリーンブック

今まで全然映画に触れたことがない、映画ド初心者による感想シリーズ4。選んだ理由は特になし。何となく。

※以下ネタバレあり

備忘録的な意味と、話をまとめる練習を込めてあらすじも書いておきます。

【あらすじ】

1962年の話。職を失ったトニーが友人の紹介で運転手の面接に行くと、その雇い主は黒人のピアニスト・シャーリーだった。シャーリーは、いろんな意味でタフそうだったトニーを採用したいと連絡。トニーは運転手以外に身の回りの世話も含まれるという契約内容に多少の難色を示しつつも、賃金を引き上げたりして仕事を引き受ける。

出発の際、トニーに渡されたのが当時の黒人のための旅のガイドブック「グリーンブック」だった。アウトロー気味なトニーとクソ真面目なシャーリーは全然性格が合わなかったが、米国の様々な州を渡り歩くコンサートツアーの旅を続ける内に、何だかんだで打ち解けていく。

途中、黒人を差別する様々な事案に遭遇しつつも、シャーリーたちはコンサートを完遂。最後はトニーの家に帰り、トニーの家族たちがシャーリーを歓迎してともにクリスマスを祝う。

【感想】

●レイシズム的なやつ
正直言って自分はこの分野について語れる知識を持っていないので、あくまで創作作品として受け取った印象で。最近ポリコレ的な風潮が強くなってきていることもあり、やはり考えさせられるものが多い。観ていて「この頃ってこんな酷いことしていたのか…」と思えるだけ、まだ救いがあるのかなとは思う。

演奏者としてVIP扱いの招待をしておきながら、白人と同じレストランで食事をさせられないというのは、正直イマイチ理解できないけど当時は普通の感覚だったのだろうなあ。

ナチュラルに差別的発言が飛んでくるのとか、扱いが白人と全く違うのとかは観ていていたたまれなくなる。また、シャーリー自身がそれを当然と言ってしまっている(内心は別として)のも悲しい。

●トニーとシャーリーの友情
とにかくこれ。いがみ合っていた2人が段々打ち解けていく流れっていうのは、いつ観ても王道で良いもの。

お気に入りのシーンはこのあたり
・粗野なトニーがシャーリーのピアノをべた褒めしてるところ
・約束であるスタインウェイのピアノを用意しない運営をトニーがぶっ飛ばすところ
・トニーが無理やりフライドチキンを食べさせる
→ご機嫌なシャーリー
→トニーが骨と同じようにゴミも捨ててシャーリーがドン引き
→車をバックさせてトニーにゴミを拾わせる
・トニーが銃を持ってないと見せかけてやっぱ持ってる の流れ
・トニーが盗んだ翡翠を棚に返したのかと思いきや、実は結局盗んでた
→それをシャーリーも知ってた っていう流れ
・トニーの妻への手紙をシャーリーが代筆するシーン
→トニーの妻もそれを見抜いていた っていう流れ
・シャーリーに失礼な振る舞いをする主催側に、怒るトニー
→それをシャーリーがなだめて「もういいんだ、君が望むなら演奏しよう」と妥協
→それを受けてトニーが「じゃあこんな所からはずらかろう」と突っぱねる っていう流れ
・最後にトニーがニューヨークに帰るのを諦めたとき、シャーリーが運転手になるところ

他にも細かい好きなシーンはたくさんありました。思い出せるところではこれくらい。

●シャーリーのキャラ
クソ真面目キャラが苦境に立たされて何だかんだで乗り越える的な話が好き侍なので、好みにジャストミートだった。トニーが全く正反対の性格なんだけど、何だかんだシャーリーに付き合ってくれるあたりもめっちゃ好き。

●NYへの帰り道でまた警察に呼び止められるところ
視聴者に「ここまできて、また…?」って思わせておいてからの、いい人だった展開。胸糞的なシーンが続いていたので、心安らかになれる展開を用意しておいてくれて嬉しかった。これがあると無いとでは視聴後の印象が全然違っただろうと思う。

●メインの登場人物が少なくて助かった
映画初心者というか人の顔と名前を覚えるのが苦手なので、めっちゃ観やすかった。後ろ向きな感想だけど許して。


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