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読書記録:どんなに方向オンチでも地図が読めるようになる本

私は方向音痴を自認しています。それは、生まれつきか、幼少期に一人で出歩かなくて訓練を怠っていたためで、もうほぼ取り返しはつかないのであろう、と今まで方向音痴でなくなることを諦めていました。しかし、あるところで、いや対策の立てようはあるのかも? という気になり、おすすめされていた本を買ってみました。その1冊目がこれです。

 私にとっては、かなりいい本でした。漠然と、方向音痴じゃない人は、私と違って磁石のような方向感覚が備わっているから迷わないんだと思っていましたが、この本によれば、方向感覚以外にも、迷わないために必要なポイント、役立つ方法はたくさんあるというのです。基本は俯瞰して東西南北を把握することですが、それ以外にも、「固有の情報」に気を付けるということ、駅の中などの最初の行動を開始する時点で気をつけるべきポイントなど、いくつもあって、そういうことの総合的な結果として、迷わない人が、迷わないことができるのだ、と分かりました。

 とにかく有用な情報がいっぱい詰まっています。その中には、私もなんとなく使っていたような技術もいくつもあり、私も全然ダメな訳ではないし、そこら辺をきちんと気をつけてやれば、方向感覚がなくても大丈夫なのかなと希望を持ったりもしました。

 逆に、思ってもみなかったような高度な技(少なくとも私にとっては)も紹介されています。たとえば、等高線もないのに、地図を見ただけで、この辺りは坂がきつそうだとか、街並みのだいたいの感じが思い浮かべられるとか、今まで思ってもみなかったことですが、すごく分かりやすく紹介されているので、やってみれば自分にもできるかも? と思ったりも。あと、もう何年もGoogleマップかガイドブック内の地図しか使っていませんでしたが、何種類もの紙の地図とオンラインの地図の特徴が書かれていて楽しそうなので、久しぶりに紙の地図も買ってみたくなりました。

 自分が方向音痴だとちょっとでも思ってらっしゃる方、おすすめです。