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五分咲きの桜を君と愛でる(天満宮の桜)🌸



道明寺天満宮Instagramより


<友達とのLINE>



なだらかな坂道を友と歩いていく

柔らかな陽射しが

ソメイヨシノの影を作る



去年は、もう一人の親友と

違う桜並木を歩いていた

その人はもういない

生死さえも分からない

最後の花見の後のLINEが愛おしい


<会えなくなった友達とのLINE>


人はソメイヨシノを見る時

独特の感慨に耽る

“来年も見に来ようね”

という約束は

年を重ねれば重ねるほど

果たせないものだということを

誰もが知っている


五分咲きの桜は

これからますます

咲き誇る桜

今年の3月退職した友達は

去年から会えなくなった友達と

入れ替わるように

一緒に桜を見に来てくれた


天満宮の桜は静かに咲いていた

『梅の時期は賑わうのだけれど‥』

友達が呟いた

(道真公の伝説を持つ梅園は

天満宮の奥のエリアにあった)



古刹(こさつ)の桜は

石燈に寄り添う

歴史を刻むもの

今を彩るもの

胸に熱いものが込み上げてくる



信心深い人たちが

不自由な身体をそのままに

長い石畳を歩く

その姿を自分たちに重ねる

そして手を合わせる

それが祈りになる


本殿はちょうど屋根の葺き替えをしていて

精悍な鳶職の若者が2、3人
軽やかに屋根に登り
工具の音を響かせていた


その姿はとても清々しく
きびきびとした動きは
神事のしきたりの所作のように見えた

ごく自然に友達と私は、本殿の屋根の修復のための賽銭箱にお金を入れて、手を合わせて、拝礼していた


<追記>

同じ日に、息子夫婦と赤ちゃんも

和歌山にお花見に行っていたようです


花は桜🌸

君は美し👶

春の木漏れ日✨

君の微笑み🍀


(『花は桜 君は美し』
      いきものがかり)




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