HSC言葉の深読み

まだまだ本人も周りも会話は成り立つけど曖昧な面もある2〜3歳の頃の話です

ある日、翌日の服を選んでいた我が子が急にワーっと泣き出しました。

どっかぶつけたのかと思い、どうしたのか尋ねるとしばらく大泣きし

「あいちゃん(仮名)がこのお洋服、可愛くないって言ってた。だからもう着ないの。。」と言ってまた大泣きしはじめました。

それは昨日まで大変気に入っていたミッキーの服。

「それは悲しかったね。けどとっても可愛いと思うし、誰かが可愛いと思わなくても自分が気に入ってたらそれでいいんだよ」と言ってみたものの。。全く効果なし。

ふとあいちゃんは「なんて言ってた」のかを聞いてみました。

すると「あいちゃんはミニーちゃんが好きなんだー。だって可愛いもん」と言ってたと話してくれました。

「それでミッキーは可愛くないっていわれたの?」と聞く私に「違う、あいちゃんはミニーちゃんが好き。ミニーちゃんが可愛いから。だからミッキーは可愛くなくて嫌い〜」と泣き出しました。

ここで気づいた私

「あいちゃんはミニーちゃんが可愛いから好き」と言っただけで、そこから我が子は連想ゲームのようにミニーが好き⇆ミッキーは嫌い。ミニーが可愛い⇆ミッキーは可愛くない。と想像をめぐらし、全否定された気持ちになっていたのでした。

しかもきっと今日の出来事ではなく、前回ミッキーを着た日からずっと勝手に悲しい気持ちと戦っていたのだと思います。

そのようなことはほかにもたくさんあり、子どもあるあるの「今日は○○ちゃんと遊ぶ」という言葉も律儀に受け取り、「明日は○○ちゃんと遊ぶ」といわれようもんなら明日は遊んでもらえない、私のことが嫌だから。。。、と寝る前に泣き出す事もありました。

被害妄想と言ってしまえばそれまでですが、娘は真剣に相手の言葉を汲み取った上で解釈し、傷つくという構造がこの時は出来上がってしまっていて、園生活の疲れもあり夕方はとにかく荒れていたように思います。

対応としては
・気持ちを受容する
・事実を確認する。
・こういう可能性もあるよとポジティブな提案をする
・それでもだめならゴーイングマイウェイで行こう!と促す
・ママはあなたのこと(あなたが大切にしているもの)が大好きだという事を伝える
・わかんないところは聞いてみたら?と助言する(この年齢だと先生が仲介に入らない限りまず難しいとは思いつつ)

そんなことを繰り返し、繰り返し、繰り返し、少しずつ、おさまってきたように思います。

禁句ワード「もう一緒に遊ばない!」については言われてしまうと一生遊んでもらえない気持ちになるようでなかなか難しいですが、大人(先生)に気持ちを伝えることには長けているので園生活に大きな問題は一見なく過ごしています。

コミュニケーションが苦手という訳でもなく、言葉の発達が遅いという訳でもなく、ただ考えが、想像がいきすぎてしまう。

これが繊細なのかどうかはさておき、少しでも心苦しさが軽くなる手助けができたらなと思う日々です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?