先日、年に一度のミラノの一大イベントの一つ、Salone del Mobile (家具の見本市)が行われた。本編の会場とは別に、市内の各地で(ここ2年ほどは市外にも少し移りつつあるが) Fuorisalone というイベントが行われるのだが、早いところでは18時に閉まるので(つまりフルタイムだと平日には行けない場所がたくさんある)、毎日のように会社帰りに1、2件見て回っていた。
週末も、土曜は別の予定があって見られなかったので(去年はちょうど週末にハンガリーへ発ち、平日しか見られなかった。毎年何かしらの予定があり、週末にじっくり見られた試しがないが、週末は混むので、きっと人混みが嫌いな私の運命なのだろう)、たくさん見れたな、という気はしていないが、それでも会社の近所に一番みたい物があったのがラッキーだった。

10年くらい前までは、やれパスタだ、ケーキだ、ジュースだ、文房具だ、と歩くだけで様々な物が手に入ったが、コロナの2,3年前からは飴玉や飲み物くらいしか振る舞われなくなった。それでも、fashion week と違って、皆高級な服を着て歩いているわけではなく、奇想天外な格好をしていたり、見たこともないような刺繍やプリントが施された生地を纏っていたりして、私にはとても楽しい催しに違いない。

今回は、そういうわけで、なんの説明もつけず、ただただ美しい内装や家具の写真を載せたいと思う。
来年はどんな新しいものにお目にかかれるのか、今から楽しみにしている。