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Andrea Manzittiの「A MILANO C'È IL MARE(ミラノにも海がある)」というデザインを鑑賞する

とある日曜日、映画館の帰り、天気も良かったので1キロ強しか離れていない水族館へ散歩がてら歩いて行く。日曜日、ということで子供がたくさんいることを危惧したが(私は小さい子供が大の苦手だ)、なにせ17時半までしか営業しておらず、平日の会社帰りに行くのは不可能なので、「仕方がない、20分程度子供の煩さを我慢しよう」と耳栓を持参で出かけた。

目的は、1月30日から行われている、Andrea Manzitti「A MILANO C'È IL MARE(ミラノにも海がある)」というデザイン展である。
この画家のことは知らないが、1944年にLiguriaのSanta Margherita Ligureで生まれたミラノ在住の、2022年に78歳でミラノの有名な美大のAccademia di Belle Arti di Breraを卒業して絵画に専念しているご老人のようだ。
このような高齢でも大学へ通い卒業する、という意欲に感心する。私も定年したらもう1つ学位を取りたい、というかなり遠景の野望を持っているので、こういう方の作品に触れることは非常に励みになる。

下に展示会の説明を付けておこう。

無意識のうちに視野を広げ、身の回りの世界を再発見するためにデザインされた、ユニークで極めて個人的な地図上のコードに従った、色彩と想像上のルートのサインを巡る旅。
過去の海図を再解釈することで想像上の地理的地図を表現しているだけでなく、芸術を通して世界と自分自身の精神的地平線を認識する旅でもある「Portolano」と「Planisfero」を含む。

彼の作品はアクリル絵具と粗い軽石ペーストで作られている。軽石ペーストは光を吸収し反射する能力が高く、表現したいものをリアルに、かつ幻想的で詩的に、という意図を完璧に反映した仕上がりになっている。

Portolanoは、アマルフィの古い製紙工場で手漉きされた不規則なエッジのコットン紙に2023年に制作され、同タイトルの前作を進化させたものである。
Planisferoは、インド綿の紙に描かれた楕円形の作品で、展覧会にさらなる次元を与え、グローバルな視野を提供し、海や航路を通じて相互につながった世界の感覚を呼び起こし、詩的な言説にさらなる深みを与えている。

展示会のイタリア語の説明文を抜粋・意訳

それでは作品へ。

展示の入口の説明文
Mare Rosso + Isole(紅海と島々) 
Poltorano①
Poltorano②
Poltorano③
Svalbard(スヴァールバル諸島)
前々から一度は訪れてみたい場所だけれど、この作品からは興味がそそられない(苦笑)
Kamchatka(カムチャツカ半島)
個人的にはもっと寒々しいイメージ
Île-de-Ré 1と2(王の島)
Planisfero①
Planisfero②
Poltorano④
Poltorano⑤
Poltorano⑥
Mare Giallo + Isole(黄海と島々) 
Planisfero③
Planisfero④
Planisfero⑤
Mare Verde + Isole(緑海と島々)
38°32'N 14°54'E Viaggio nelle Eolie(エオリア諸島への旅)

エオリア諸島はシチリア島北方、ティレニア海南部にY字型に連なる火山性の諸島で、暑そうなイメージがあるので私は行くつもりもないが、夏と太陽と海が好きな方は下の観光案内も併せて参照いただければと思う。

http://www.turismoeolie.com/


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