亜羅魔

愛を空から落としたのは僕である 受け取れー! 作曲のおそれあり

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愛を空から落としたのは僕である 受け取れー! 作曲のおそれあり

最近の記事

コンパンバンギカイオーガグラ

タイトルに意味はない。 ないんだい、ないんだい。 意味はないんだい。   ─── by ハイダイさん 最近僕は世界の終わりを求めている。 だって、世界があまりにも終わらないから。 必死に生きて、必死に生きて、生き抜いて、一日の終わりに吹く風のしらせ。 遠い海 遠い空 止まらぬ流血 終わらぬ諍い。  きっと、多くの人が必死に1日1日を生きている。 それなのに、彼らを支える全てがお遊び。 大義 国益 領土 怨嗟 どんな理由も平等にくだらない。 人間は理性的で知能が高い、と

    • 必要ない ごめん歪ませ

      人の性格は最大でいくつまで保持可能か? 我々の住む世界とは異なる湿度の高い暗夜世界で日常的に議論がなされているらしいが、 さて困ったことに現在に至るまで答えは出ていない。 遠雷を引き寄せることに定評がある僕の旧友もやはり知らないだろう。 10年以上会っていないが彼の性格は走馬灯を蹴飛ばしても許されるくらい覚えている。 彼は毎日のように呻いていた。 苛まれる姿。 寸分違えば知ることもないまま終わっていただろう。 それが彼の日常なのだが、僕にとって彼の日常はもう少し楽天的なもの

      • ゴミ漁りバトルしようぜ

        僕の心のように凍てつく星を訪れ、初めに手をつけたのはゴミ箱。 当然、このように拾えそうなものはすべて調べるのがRPGの鉄則であることは、犬と猿と雉がかの有名な桃太郎の家来であるのと同じ類の定石である。 桃太郎の家来は犬、猿、雉。それ以上でもそれ以下でも成立しない。 不足していれば桃太郎はわずかなモヤモヤを感じることになるし、多すぎると騒がしくてやってられないと言うだろう。 濃厚なゴミ箱漁り体験を40分ほど。もしもRPGでゴミ箱漁りに手を出さなかった品行方正な退屈冒険者がいる

        • 星ちゃんの手袋

          スターレイルの女主人公。 彼女の手袋が、とにかくとても美しい。 こんなにも心を揺さぶられたのは何年ぶりだろうか。 色も、手にピッタリはまるフィット感も、何もかもが上出来。 まさに、完成されたデザイン? 否、完成することが約束されたデザイン? 端から完成以外の事象が視野にないデザインだ。 この手袋が僕の理想のフェティシズムの究極。 このような奇跡が地球にまだ残っていたことは充分感激に値するものであり、 今すぐ世界の国々の首脳を呼び寄せて祝賀会を開いてもいいくらいである。 ただ

        コンパンバンギカイオーガグラ

          外中法九条

          僕がこれから生み出そうとしている曲は、場合によってはとてもデスソース味の強い、黒いシロモノになりかねない。 ケダモノが生み出すシロモノだから当たり前だ。 ひとつの曲に鬱憤やイヤミを詰め込んで何度か踏みつける。そして広がるおぞましい香り。たったの3分間で惨憤喚をお届けすることになる……のか? 世の人は、ハイトーンの奇声に蓋をする。 コウノトリの翼に未来を挿入し、自ら撃ち落とす。 上質な伯爵はパーティー帰りの赤ネクタイと口吻をかわし、路端を掃く。 未来を暗転させる冥王技師曰く、安

          外中法九条

          神格師 または神格(偽)師

          栄誉のマヌスがヒトの記録、思念を象る。 あるいは最後の鳴動の私物化。 タナカさんの走馬灯から、サトウさんの再開へ。 個人ではなく 人類という枠組み。 光景の引き継ぎ。 呼吸 ニオイ 音 データは全て生きている。 という、まやかし。 それらは生きていても、それらを司る支配者は変遷する。 死者から生者へ。 死者を忘却の彼方に捨て去り、せっせと新たな生者との時間に集中する。 今、ヒトの生死すらもエラいヒトの手中にある どうか死んでいてほしいと願っている神格師が、ヒトの生死を判断

          神格師 または神格(偽)師

          美術館

          僕はひとりでいる時間が好きだ。 他人がいらないわけじゃない。むしろいてほしい。けれどそれは、人生で当たり前のことだ。 自分の人生を歩むのが各々の目的であるが、ひとりでそれを達成することはできない。 ひとりでいる時間は 美術館で作品をミる時間と同じである。 本当の意味で己と向き合い、本当の意味で自分を理解することは 美術館で静かに頑なに作品を眺め、その細部までミて、心を満たすこと。 この時間が最も大切だ。 誰にとっても、己を見失って生きていくことは理想的でない。 ただ、