ダイバーシティ

最近では、片田舎にある我が信金でも、経営陣から発信されるメッセージの中にポツポツとダイバーシティへの言及が見受けられ始めました。
(あとDXも

私の理解しているダイバーシティとは、
「色んな考え方、色んな立場、色んなライフステージの人達がいるけど、皆違って、皆良い!違いを統合して、更に良い組織にしましょう!」って感じです。

うん。素晴らしい。

否定しづらい。

何か世界的な潮流だし。

でもね、そんな簡単に「統合」って出来るのかな。

勿論、一緒に働く人への所謂配慮ってのは必要なことですよ。

立場やライフステージの違いはあるから、出来る限り協力はしたい。

けど限界もある。

子育て中の女性が突発的に休む中、独身の女性へのしわ寄せが起こる。

どれだけ独身の女性をケアしたところで、現行の制度下では不公平感は残る。

大企業の一部では育休取得者の同僚へ、手当を出す等の現実的な対応を図っているところもあるそうですね。

現場で起こってるのはそのあたりのジレンマなので、大仰な横文字発信する前に、足元を良く見ないとアカンですよね。(うわ〜経営批判

あとね、考え方の違いは、統合、無理寄りの無理。

経営陣の中で統一出来てないもの。

これは組織が大きくなればなるほど起こる弊害じゃないのかな。

何か皆がまとまったら凄い!的な考え方って、多様性の本質と真逆な気がするんですよね。

そもそも、生物の多様性って、色んな種類の生物が古来いたけども、環境の変化などに耐えられた種が繁栄して来た。

変化に対応して進化したわけではなくて。

たまたま生き延びることが出来た種がいた。

つまり、本来の組織としての多様性って、生き延びることが出来る考え方や、事業ドメインをどれだけ残せるか?って話なんだと思うのです。

体力のある企業であれば、伸びる方向が違うアメーバの触手みたいなものを何本も伸ばせる。(トヨタみたいに)

都銀や地銀に体力的に負ける信金では、伸ばせる触手は限られる。

この地域の将来予測及び実情に合った今打てる手を、限界まで頭を絞って最後は覚悟を持って打つ。

時流や耳障りの良い言葉に流されず、本当の意味で多様性を考えたらそんな結論に至る気がします。

で、我が金庫はなんか手当たり次第に流行り物に手を出してる。

現場からするとそれ必要?みたい施策が乱発されて、時間割かなくちゃならず疲弊していく。

実効性が乏しいと判断したものは、部下へ斬り捨て良しと話したいものの、支店長の顔も立てなきゃだしなかなか辛いところです。

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