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”障害”って何?〜全ての人に考えて欲しいこと〜

こんにちは。田舎の作業療法士の難波です。

今日は

障害

について話します。

この話をするのは、僕の一つの大切な理論につながるからです。
僕は、”障害”という言葉が嫌いです。
「あの人は障害を持っている」
この言い方はその中でも最も嫌いです。

なぜ嫌いなのかと改めて考えた時に、一番は

無責任に聞こえるから

Googleで「障害とは」と検索すると、
精神や身体の器官が、なんらかの原因(先天的(生まれつき)な原因、または病気や怪我など)で、本来の機能を果たすことが出来ない事や状態を呼びます。 また、障害により、長期に渡って日常生活に相当な制限を受けたり、社会生活に支障があると認定を受けた人を障害者と呼びます。
と出てきます。作業療法の道に進む前の自分であれば、納得すると思います。
しかし、今は、違います。

少し自分の話をさせてください。
大学一年生の時に

「ICF(国際生活機能分類)」

を学ぶ授業がありました。
僕は、これをなんとなくで取り組み、なんとなくでテストに挑み、大学生活最初のテストで不合格となり、単位を落としました。
こんなの、どうでも良いと思っていました。
でも、これが、”障害”を捉え、向き合う基礎の考え方でありました。

1970年より世界保健機関(以下WHO)において障害に関する分類法について検討が始まり、1980年に国際疾患分類(以下ICD)の第9回改訂に際して、補助分類として、機能障害と社会的不利に関する分類である国際障害分類(International Classification of Impairments, Disabilities and Handicaps:以下ICIDH)が発表された。そして、単に心身機能の障害による生活機能の障害を分類するという考え方でなく、生活機能という人間を総合的に捉えた観点からの分類として、活動や社会参加、特に環境因子というところに大きく光を当て、2001年5月に国際生活機能分類(以下ICF)がICIDHの改訂版として採択された。

ICFにおいて、

障害は「心身機能・身体構造」,「活動」,「参加」の三つの要素から構成される生活機能に支障がある状態と捉えており、生活機能と障害の状態は健康状態や環境因子・個人因子のような背景因子と相互に影響し合うもの

とされています。

つまり、その人だけの問題でなく、周りの環境など様々な事があって障害が生まれるのであり、他人事ではないという事です。

これで嫌いな理由がはっきりしました。

無責任に聞こえる=向き合おうとしない・していない

これは僕の持論ですが、周りを変えれば、障害が無くなると強く思います。

発達障害を1つ例にあげるのであれば、
例えば、他者との関わり方が難しいお子さんであれば、関わり方の練習となれるように対人関係をロールプレイングやゲームで練習したり、少し行えたら休憩のようにスモールステップで取り組める環境を作ったり、その子に合うコミュニケーションの手段や方法を考えたり、そして、その子を理解できるように周りの人が情報交換をして関わり方を考え、試行錯誤していったり。

やり方、方法は無限大です。
「あの人は障害を持っている」ではなく「あの人のために何かしたい、する」
と誰よりも胸を張って言える人に僕はなります。

寄り添うこと

僕は世界一のおせっかいになります。
それが、世界一の”寄り添い”に繋がる日まで。

今日も明日も必死。

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