水木団子

不思議なお話し、怖い話し、妄想等、妖怪好きなワタシの世界を綴ります。

水木団子

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最近の記事

トイレの花子さん 7

3階のトイレは、大騒ぎなった。 あんなに元気だった春美が何者かに真っ二つに引き裂かれて個室で死んでしまったのだ。 実千花は、「トイレから花子さんが来た、トイレの花子さんを呼んだせいだ」とずっと叫んでいて、自分の恐怖心から二度と逃れられなくなってしまっていた。 優花も、実千花の言う通りかもしれないと思うけど、でも、そんな、まさか。でも。。。 と恐怖心に支配されつつあった。 歪んだ空間は、春美の命と一緒に実千花や優花の恐怖心もべろりと飲み込んでいった。 そして、その場にい

    • トイレの花子さん 6

      実千花の叫び声に、優花が駆け寄ろうとした。 ぬちゃ。と、足元が滑った。 自分の足元を見ると、そこには真っ赤な液体が溜まり始めている。 赤く、重たい粘るような、液体がゆっくりと春美が入っている個室の床から流れていた。 辺りは騒然となった。 (誰かが呼んでいる。) 真っ白い空間の中で、小さな女の子が横たわっている。 目を開けようとしているが、寝ぼけているような、目の開け方を忘れてしまったような。 そんな鈍い動きで、瞼がひくりと動いただけのようだった。 ようやく、目を薄く開ける

      • トイレの花子さん 5

        「はーなこさん、あーそーぼ」 春美が楽しそうに言っている。 優花は、「やめてよ、実千花が怖がるよ」と諌めている。 個室から出ようと慌てふためいている実千花は、鍵を開ける手が震えて、急げば急ぐほど上手くいかないでいた。 花子さんが、来てしまう。 早くここから出ないと、 殺されてしまう、花子さんに血まみれにされてしまう。 あんなに押さえ込んでいたはずの恐怖心が今や身体中に広がってしまい、ガクガクブルブルと立っているのもやっとだった。 このドア1枚隔てた場所に安心出来る日常があ

        • トイレの花子さん 4

          昨日の夜のことである。 真っ暗な廊下に這いずり出した空間の歪みは、ゆっくりと学校全体に拡がり、更に暗く冷たい場所に潜んで行った。 カチン。 金属音がタイルの床に響いた。 だが、校舎には誰も居なく、 カチン、カタン、シュー 歪んだ空間が2階の女子トイレに入り込み、ねじ切る様にしてあちこちにあるネジやバルブを破壊していた。 歪んだ空間はトイレのパイプから3階のトイレまで登って行った。 見えるものでは無い。 ゲル状の透明な空気の塊が 歪んだ空間から幾つも幾つも流れ出していた

        トイレの花子さん 7

          トイレの花子さん 3

          「おはよう」 教室に元気な声が集まってくる。 登校した子供達は、周りの友人達とお喋りをしたり、授業前の準備をしながら先生が来るまでの時間を普段通りに過ごしていた。 「ねえねえ」と、話しかけてきたのは、昨日の好奇心旺盛な子供だった。 ショートヘアが良く似合い、スラッと伸びた手足が性格を表しているように、元気な子供だった。 名前は、春美。負けん気の強い子供だ。 春美に話しかけられた子供の名前は優花と言う。 色白で物静かだが、周りの様子をよく見ており、穏やかな話し方をするので

          トイレの花子さん 3

          トイレの花子さん 2

          たつん。 水滴が一雫落ちる様な小さな音が響いたようだった。 自分を取り巻く世界が、空間の様なモノが、ゆっくりと歪み始めた。 だが、3人の子供達は、そんな事には何も気付いてはいないようだった。 放課後の誰も居なくなった教室で、トイレの花子さんに会いに行く相談の真っ最中だった。 1人は、恐怖心よりも好奇心の方が勝っていたし、 1人は、すっかり怖気付いてすっかり恐怖心に囚われてしまっている。 もう1人は、今ここでどちらに着くのが正しいのか迷う気持ちの方が強かった。 空間

          トイレの花子さん 2

          トイレの花子さん 1

          |ω・)و゙ ㌧㌧ 『はーなこさん、あーそぼ!』 学校の3階のトイレ、奥から3番目の個室に、そうやって声を掛けるとお化けの花子さんが出てくると言われている。 出てきた花子さんに無惨にも殺されてしまうとか、連れていかれて行方不明になってしまうとか、 運良くなのか、運悪くなのか、念願叶って花子さんと出会った子供達は、正気を失いこれから訪れるはずの未来が完全に閉ざされてしまうとか。 とにかく、良くない事しか起きない。 トイレの花子さんは、とても忌まわしいお化けなのだ。

          トイレの花子さん 1

          水木団子さんの大晦日

          大晦日と書いて、「おおつごもり」と読むのが好きである。 以下引用 「つごもり」は「月が隠れる日」、すなわち「月隠(つごもり)」が訛ったもので、毎月の末日を指します。 1年の最後の「つごもり」なので、「大」を付けて、12月31日が「大つごもり」と呼ばれるのです。 古い言葉らしい。 なんか、とても昔から大切にされているような感じがするし、荘厳華麗で柔らかい音の響きが好きなのである。 「ご」と言う濁音が入ってる所に、深さと言うか、過去からの時間の経過と言うか、静かで厳かな重

          水木団子さんの大晦日

          眠れぬ夜は。。。

          今日も1日お疲れ様でした。 お仕事だった人も、勉強していた人も、今日を終わらせてゆっくり休みましょう。 ふぅ〜。。。 大きく溜息をつくように、大きく今日を吐き出して。 息を吐き切ったら、ちゃんと又大きな呼吸が戻って来たね。 すぅ〜。。。はぁ〜。。。 ゆっくり呼吸をしてみよう。 あれ?今日1日の中で、自分の呼吸を意識した時間なんかあったかな? あれ?今日1日の中で、自分の指を意識した時間なんかあったかな。 あれ?今日1日の中で、自分をいたわる時間なんかあったかな。。。

          眠れぬ夜は。。。

          水木団子さんは、勉強中 ฅ(º ロ º ฅ)オォッ!!

          冬至ですね。 陰極まれる1日。 妖怪好き、怪談好きとしては、なんかその響きだけで堪らんのです。 ホントにそんな化け物とか怖い事が起きたらたまったもんじゃありませんが。 でも、この。。、 真の暗闇に蠢く。。 って感じがねぇ。 もう。。。垂涎物ですわ。 見た事も感じた事も無いですけど。 閑話休題。 今日はそちら方面の話をしたいのではありません。 ワタクシ、年末に1つ歳を重ねます。 産まれて1週間で数え年2歳でした。 そのせいかもしれないし、そうでは無いかもしれないのです

          水木団子さんは、勉強中 ฅ(º ロ º ฅ)オォッ!!

          水木団子さんの夢

          あたしにも夢はある。 寝ていて見る夢と、こうなりたいなぁ、こんなことしたいなぁ。って思う夢だ。 寝ていて見る夢は、なんだか突拍子が無さすぎて笑えるか、本気で怖いかのどっちかだと思う。 風邪気味の昨夜は。 何故か、オオタニさ〜ん。の同僚になって居て同じチームでミーティングなぅってな夢を見た。 何をしたいんだ、一体。 意味わからんが、面白いなァ。 って思った。 寝てみる夢って、ホント意味わからん。 もうひとつの叶えたい夢を一応叶えてみた。 完璧思い通りじゃなくても良いので

          水木団子さんの夢

          水木団子さんの日常

          風邪引いた。。。 コロナでも、インフルでもない、 風邪を引いた。 咳も熱もあんまり無い。 ひたすら鼻の奥が痛くて、頭がぼんやりとする。 10年ぶりかなぁ。 ダルダルになる。 熱めの白湯が沁みる。 タバコは不味い。 喉がひりつく。 お腹の筋肉がなんか引き釣れてる感じで、ピリッと痛い。 ん〜。 風邪だ。やっぱり風邪だ。 何にも面白い事も考えられないや。 長男に買ってきて貰った小ぶりのミカンは、あたしが子供の頃に食べたソレとは、別物みたいな味がした。 ミカンって、こんな味だ

          水木団子さんの日常

          水木団子さんの日常

          せんべいぽりぽり。 嗚呼、美味い。 ただいま、タイヤ交換なぅ。 早めにお店に着いたけど、フリードリンク、フードお菓子なので、テレビや雑誌を眺めながら、ぬくぬくと待つことが出来ます。 凄いサービスだなぁ。 「お茶でも飲んで待っててね」 って、嬉しい配慮だよねぇ。 せんべいのあとは、きのこの山いちご味を貪りますよ。 久しぶりに食べたなぁ。 いちご味のチョコ。 子供の頃、アポロが好きだったなぁ。 いちご味部分とチョコ味のところを剥がそうと頑張ったっけなぁ、 いちご味って、

          水木団子さんの日常

          水木団子さんはお勉強中! ( ゚д゚)ハッ!として、ぐ〜☆

          日常生活の中で、( ゚д゚)ハッ!とする出来事は、自分の人生を変えていくとても大きな喜びなのだよなぁ と、思うのでちょこちょこ記して行きます。 人生どん詰まりになってからは、 過去と同じ考え方を、今後もやり続けても改善はしないんだ、 とやっと理解したので、( ゚д゚)ハッ!とする度に、いちいち自分の考え方を見直しています。 んで、本日の ( ゚д゚)ハッ! です。 これ⬆が一番お勉強になるのです。 では、始まり〜。 「1回で覚えてね!」って言われたことありませんか

          水木団子さんはお勉強中! ( ゚д゚)ハッ!として、ぐ〜☆

          水木団子さんの日常

          ふひぃ〜。。。 いよいよ11月も中旬ですね。 休職して既に3ヶ月。 これを長いと観るか短いと観るか。 なんかもう、ここに来て益々しんどい感じになっています。 3ヶ月も休んでるのにスッキリ出来ない自分へのもどかしさ。 いつかは働かなきゃマズイだろうと言う未来への不安。 薬を飲めばやたらと眠くて何も考えられず、ゾンビと化してしまうし。 つまり、今の自分の症状や現実に思いっきり不満な訳です。 薬を飲んでいるなら、悪いことだけは考え無くなってハッピーな気分になる。 休んでいるな

          水木団子さんの日常

          水木団子さんの日常

          いやいやいや。 久しぶりに どよよよ〜ん とした気分に襲われています。 実は今、休職中でして。 適応障害なんて事になって2ヶ月程仕事をお休みしています。 正直言うと、え?今頃?一番キツかった時期はだいぶ前でしょ? かなり楽に生きられてたんじゃないの? と、驚いたりしてるんですけどね。 家でゆっくり休んでのんびりゴロゴロして、いやもー最高!なんて気持ちもあるんですけどもね。 そろそろお仕事出来るかな〜なんて事を考え出したらもう大変。 心臓バクバク、吐き気ゲロゲロ、気持

          水木団子さんの日常