実体験に基づいたギャンブル依存症からの脱却法
大谷翔平選手の専属通訳、水原一平氏が突如解雇された。同時に「ギャンブル依存症」を告白し日米に衝撃が走った。
ギャンブル依存症に関しては、私自身も当事者であった。6-7年ほど公営ギャンブルにはまり込み、ここでは言えないくらいの額負けた。幸い借金するまでには至らなかったが、常に貯金は底をついていた。
ギャンブル依存症は、脳の病気、それに環境因が加わると発症する。ADHDや躁うつ病の方が、絶えず刺激を求めギャンブルにのめり込みやすい。自己愛が強い方なども危ないと思っている。
環境因とは要はストレスである。私の場合はギャンブルにはまり込んでいた時期はとにかく仕事がうまくいっていなかった。
ここからはギャンブル依存症からの脱却法を私自身の体験からご紹介したいと思う。
① 環境を変える、もしくは環境が変わったタイミングでギャンブルから足を洗う。自分の脳の仕組みが変わらないのであれば環境を変えるしかない。私の場合、引っ越し、結婚、転職、全てが重なったタイミングで脱ギャンブルを決意し、成功した。
② ギャンブルから距離をとる。公営ギャンブルであれば、テレビや雑誌と言った情報を徹底的にシャットアウトする。
また昨今厄介なのが、スマホやPCのボタン一つで大金を賭けられるシステム。現金を目の前で見ていない分、どのくらい高額を突っ込んでいるのか実感がわかない。私の場合も端末を介してギャンブルができないよう、二度とログインできないよう契約を解除し、つながっている銀行口座も解約した。
③ 認知を変える。ギャンブル依存症で一番厄介なのが、負け分が膨らみもう後戻りできなくなったパターン。経験上言えるのは、「ここで勝って負け分を取り戻したらもうやめよう」は一生訪れないということだ。水原氏の「沼にはまった」という表現がそれをよく表している。
③´ 同じ認知を変えるという視点でもう一つ。なぜあんなに立派な競馬場がいくつもあり、あんなにきらびやかなパチンコ店がいくつも並んでいるのか、少し考えれば分かることと思う。
④ 何か「没頭」できる趣味を見つける。依存症は脳の問題、そこは変えられないので、ハマる対象をお金や健康を害さないものに変換するのだ。私の場合もたまたまギャンブルから脱却できた時期に、他にのめり込める趣味をみつけることができた。
ギャンブルに限らず、アルコール、違法薬物の問題は非常に根深く、一度やめられても再燃してしまうケースも多い。1年やめてもまだまだ、2-3年でようやく軌道に、5年以上経てば大丈夫かなといった感覚だ。
私もギャンブルから足を洗って10年近く経つが、こうしてギャンブルの話をしていても、また再燃してしまわないか少し不安になる。
未だに友人からも「よくやめられたね」「どうやってやめたの」と聞かれることもある。
失った金のことを悔いることもあるが、より深い沼にハマらずに済んだと思うようにしている。
今回は実体験をもとにしたギャンブル依存症からの脱却法を述べてきましたが、実用的で具体的な脱却法を紹介できたと思います。
今現在ギャンブル依存症で苦しんでいる方々に少しでも参考になる点があればと思います。
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