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18. 旅立ちの時/渡り介護士の見る景色

いろんな介護士がいるから一概には言えないが、もちろんみんな利用者を大事にして、仲良く暖かい施設で気持ちよく働きたい。
そんな風に思っている、そう思ってるからあんなに面接で一生懸命に確認して転職を決めたんだ。

確認した内容と違う荒々しい現場、仕事量も多い上に人員不足、増やされる仕事と様々な役割。そして誰も出来ない仕事の責任を持たされる。

私と同じ場所に立った時、今と同じ状態の対応ができるのかと、解決できるのかと、私に指示を出す管理者に問いたい。

物申した所で何も改善されず、介護士の尊厳はあまり大事だと思っていない様だ。そんな介護施設はいい事を謳って新たな介護士を募らないで欲しい。

「いい人からどんどん辞めてっちゃう。」
介護施設でよく聞く言葉を言われながら、今回も頭を下げ退職する事となった渡り介護士は、安住の地を求めてまた旅立つのだ。


まだ体験から書きたい事がたくさんあったが、割と共通してよくある体験を物語としてみた。
出てくる利用者の様子は全て例え話だとも言っておこう。途中から疲れてきてしまって、内容がどんどん適当になってしまった。
もし、最後まで読んでくれた人がいてくれたら、ありがたいです。ありがとう。


最後に渡り鳥が少しでも安心できる介護施設へ移れる様に、経験から「こんな施設はこんな風になりがち。」を書いて終わりにしたいと思う。

新しい介護施設 自立した利用者が多く、会話があり暖かい雰囲気。仕事量も比較的少なく、余裕があり人間関係も概ね悪くない。「介護士の種類」もまだバラけている。利用者を大切にしており、尊厳保持などルールが厳しい感じ。
古い介護施設 ずっと住んでる利用者など、様々な方がいる。骨太なベテラン介護士が多数在籍しており、頼もしいが新人は肩身が狭い。給料は高いが、忙しいイメージ。

男性多め 割と現場はさっぱりしていて、落ち着いているが、仕事は雑になりがち。利用者も介護士も何か割り切っていて、結構平和な雰囲気。
女性多め いわゆる女の職場であり、効率ではなく感情と感覚で物事が決まりがち。男性の力仕事は頼られるが、嫌われると悲惨である。

パート多め 夕方以降働くパートさんがほぼいないので、社員は遅番と夜勤に回って、昼間の業務はパート任せになりがち。昼の休憩は愚痴で盛り上がるパート天国だったりする。
パート少なめ 社員が多いと、誰がどの時間帯でも出来るので勤務シフトや仕事の質が割と安定している。介護は社員、介護補助とか生活補助はパート、みたいな分担になりがち。

医療法人とか社会福祉法人 休みとか給料ちゃんとしていて処遇改善費をしっかりくれたりする。よほどじゃないと出世しないイメージ。
会社組織 上と比べて給料低め、休み少なめになりがち。会社によって違うが、出世すると待遇が格段に良くなる等、いい事あるかも。

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