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子どもは生意気ぐらいが丁度いい? パパは敵か味方か

4歳の息子は健やかに成長している。


健やかすぎて世間一般では「生意気」という部類に入るかもしれない。

そこがまたかわいいのだが。


これはきっとその子の親にしか理解不能だろう。

そんな息子の口癖は「知っているから言わんでいい!」という何とも使いがっての良いセリフだ。

何か注意を促しても「知っているから言わんでいい!」とズバッと言われる。

ムムム。


しかし、当然なんでも知っているわけでもなく窮地に追いやられることがある。

大人気がないとわかってはいても「なんでも知っているんじゃないの?」とからかってしまう。

息子は「そうなんだけど、パパが言って!」とうまく切り返してくる。

やるな。


そういう「生意気」な盛りの息子がママの逆鱗に触れる。

夕食の席での出来事だ。


魚の西京焼きが食卓に並んだ。

息子は初めいらないと駄々をこねる。

両親から食べるように言われ渋々くちに運ぶ。

すると「全然味ないやん」と言い放った。

ママは怒り心頭である。


そんな息子にママとの仲直りのチャンスをと仲裁に入るパパ。

何故か息子も怒っているので、なだめながらママに謝るように促す。

しかし、素直に謝ることが出来ず、その怒り、恥ずかしさの矛先はパパへ。

「パパのせいやー!」と泣きながら叩いてくる息子。


パパは予想外の展開に、どうしたもんかと思案する。

一旦は優しく接したので、次は怒ってみることにした。

子育ては「待つ」ことが大事だという。


しかし、とっさの事でそんな大事なことには頭がまわらない。

そしてパパは息子を突き放す。


パパの予想外の行動に、少しパニックになり、ケンカをしていたことも忘れてママにすがりつく。

パパは一気に悪者に。


おいおい。

さっきまでパパは君の見方だったんだよ。

それを足蹴りにしたのは君じゃないか。


そんな理不尽な出来事に心がシクシクと痛むが、次男と関わることで帳消しに。

パパの居場所発見。


ありがとう次男坊。

君はまだまだ無邪気に笑っているね。

すこし時間がたつと、息子はチラチラとこちらを見ている。

ドラクエならすぐにでも仲間になる勢いだ。

でもここでこっちから声を掛ければ、息子が自ら謝るタイミングを失ってしまう。

グッと我慢をして次男の相手。


そうこうしていると、何気ない風を装って、息子が話しかけてくる。

なんてかわいいやつなんだ。


そこで、パパがさっきの出来事で傷ついている旨を伝えると、素直に「ごめんね」と謝ってくれた。

次からは気を付けてね」と伝え、普段通りに。

親子ゲンカは今後も幾度となく発生するだろう。


それは仕方がない。

問題はそのあとだ。

どうやって仲直りするのか。

これは親が素直になれるかにかかっているんじゃないかと感じた。


子どもは確実に仲直りしたいと思っているし、それは生きるか死ぬかの切実な願いのはず。

本能的に仲直りしたのだ。

親は感情的になり「なんどいったらわかるの」モードに入ってしまうと、なかなか抜け出せない。

負けた気にならず、親から歩み寄ることで子どもがどれだけ安心するのか、今回突き放してみて身に染みた。


怒るところはしっかりと怒る。

でもそれをズルズル引きずらない。

これは親の心に余裕がないと無理だな。

まだまだ精進が必要と強く感じた。

その気持ちを忘れないようにここの記しておく。

そして一晩寝ればきっと息子はキレイに忘れていることだろう。

それでよし。


ではまた。


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