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〜「甘いものは別腹」は言い訳か、それとも賢明な判断か〜

「甘いものは別腹」という言い回しは、日本人なら誰でも一度は聞いたことがあるだろう。
食事の後に、もうお腹がいっぱいなのに、どうしても甘いものが食べたくなったとき、つい口にしてしまう。そんなとき、ついつい言い訳として使うのがこの言葉だ。

しかし、果たして「甘いものは別腹」は、本当に言い訳なのだろうか。それとも、賢明な判断なのだろうか。

まず、科学的な観点から考えてみると、甘いものは別腹であるという説には一定の根拠がある。
甘いものを食べると、脳からオレキシンという物質が分泌され、胃の運動を促進する働きがある。
そのため、甘いものを食べると、胃の容量が増えて、食べられる量が増えるというわけだ。

また、甘いものにはドーパミンという神経伝達物質が分泌される。
ドーパミンは、快感や幸福感をもたらす物質だ。そのため、甘いものを食べると、満足感や幸福感を得ることができ、それがさらに食欲を刺激することもある。


つまり、甘いものは別腹であるというのは、単なる言い訳ではなく、脳の働きや生理学的なメカニズムによって裏付けられている。

では、このことから「甘いものは別腹」は、賢明な判断と言えるのか。

これについては、一概に言えない。
もちろん、食べ過ぎは肥満や生活習慣病の原因になるため、注意は必要だ。しかし、適度に甘いものを摂取することは、ストレス解消や脳の活性化にもつながる。

適度に甘いものを摂取することは、決して悪いことではない。むしろ、賢明な判断と言えるだろう。


ただし、甘いものはあくまでも嗜好品だから、食事の代わりとして甘いものを食べ続けると、栄養バランスが崩れて、健康に悪影響を及ぼす可能性がある。


そのため、甘いものを食べるときは、あくまでも主食や主菜などの栄養バランスのとれた食事と組み合わせて、バランスよく食べることが大切だ。

「甘いものは別腹」という言葉は、言い訳にも、賢明な判断にもなり得る。
大切なのは、甘いものを食べる量やタイミングを、自分の体や状況に合わせて、適切にコントロールすることだ🤗

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