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面倒くさくなって後回し

一瞬でも迷ったが最後
面倒くさくなって後回しにしがちなのがお風呂である。

頭で考えるより先に行動にうつさないと
とことん面倒くさくなり、
まぁ今日はいいかと保留にし続けた挙句
翌日、渋々シャワーを浴び出社することになるのだ。



入浴という行為は
大変面倒くさいことである。

まずお湯張りが面倒くさい。
ボタンひとつ押せばいいだけなのに
それが面倒くさいし
お湯が張り終わるまで待つのも面倒くさい。

入浴したらしたで
ある程度浸かったら浴槽から一旦出て
椅子に座り、髪を洗い、身体を洗い
また入浴する。

お湯を流しながら
全てが完結するシャワーの様にはいかない。

暑くなってきたらお風呂からあがるが
それで終わりではなく

今度は栓を抜きお湯を落とし
浴槽と浴室の床を洗う——

果てしない。
果てしなさすぎる。
気持ちいいのは一瞬で九割方が苦行。



こんな無駄なことしてられるか!
と万年シャワー生活だったが

ある日久々、平日夜に入浴した私は
あまりの気持ちよさに感動し
毎日の入浴を再開することに決めた。


だが面倒くさいが消えたわけではないので
気持ちいいプラスαの要素を作ることにした私は、手始めにとんでもなくいい香りの高級ボディソープを買った。

と言ってもドラストで1000円ちょっとのやつです(小声)



これがなかなか功を奏していて
苦行の一つである身体を洗うことが楽しみになった。


ありがとなーと言いながら身体を洗う。

私という魂がこの物質世界で行動できるよう
生み出されたこの身体(母よありがとう)


世界でたったひとつだけの
私という名前がついた
私のためだけに生きている生命体。

この身体は私であって私ではない様な気分になる。



毎日そんなことをしていたら
この可愛い(容姿云々ではなく)動物の頭に
リボンの一つでもつけてやりてぇなぁという気分になり、特大リボン付きのヘアーターバン?を買ってみた。

髪を乾かしたあとは
デカリボンを頭にでんっと乗せた状態で
パックをしながら浴室掃除をする。

ふと鏡に映る
デカリボンを乗せた
滑稽な姿に笑えてくるが
人類愛的な感じで愛おしくなる。

この動物かわいいな。
頭にあんなでっかいリボン乗せて掃除してるよ。


そんなかんじで
ここ数ヶ月間は面倒くさいを消滅させ
毎日たのしく入浴することに成功してます。

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