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しあわせとはまたすこし違う

何かに悩んでいる時ほど
言葉が次から次に湧き上がってくるもんだ。

絵でも、歌でも、写真でも、詩でも
苦悩を抱えた人間が作り出すもののほうが
その人を感じられる気がして好きだ。



だからなのか苦悩とは正反対の
恋をし始めの人間っていうのは
すっからかんな状態に感じられてしまう。

好きな人のことを
ただ好きでいるだけでしあわせで
マイナスのことを考える
余裕なんかない、
苦悩なんか微塵も感じられないからだろうか。


だとしたらたぶん、
今の私はその状態だと思う。

昨日はライブ千秋楽。
横浜に行くことができないので
地元映画館で開催された
ライブビューイングに参加した。

みんなと歌い、笑い、泣いて
今日は喪失感と高揚感を
味わいながら過ごした。

この状態で心のまま文章を書くと
恐ろしいほどの熱量で
彼らの存在がいかに素晴らしいかを
延々と書いてしまうだろうからそれは控えたい。


今の私を
しあわせな状態と呼ぶには違和感があるだろう。

好きな人のことを
ただ好きでいるだけでしあわせで
マイナスのことを考える余裕なんかない。
苦悩ゼロのすっからかん状態だ。

これって
しあわせとはまたすこし違うんだよなぁ。



きっと明日になれば
この麻薬が少しは抜けているだろう。

苦しみとか悩みが私の心に帰ってきて
また重みを取り戻すのだ。


















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