灰色猫

日々の生活の中で気づいたことをまとめていきます。 守備範囲は、各種芸術(美術、落語、そ…

灰色猫

日々の生活の中で気づいたことをまとめていきます。 守備範囲は、各種芸術(美術、落語、その他)など。 社会課題の解決などにも関心があります。

最近の記事

「笑点」新メンバーに晴の輔さんとは

「笑点」というTVの長寿番組をご存じだろうか。 この番組は故立川談志さん発案によるものということだが、その談志さん(初代司会者)以来、立川流から初めてメンバーになったのが志の輔さんの総領弟子、晴の輔さんである。 聞いたときには、あ、そうきたか、へえ、と驚いた。 まずは、笑点メンバーにこれでようやく東京での落語会派の4団体が出そろったということ。 加えて、立川流にとっても談志さんの孫弟子世代からTVで名前と顔を売る落語家が出てきた、ということ。 立川流の家元・立川談志さん没後

    • 青森県美術館にて「奈良美智: The Beginning Place ここから」

      青森県立美術館は、十和田、弘前の美術館とあわせて巡るつもりだった。なかなか実現しなかったのは、どういうルートを組んでも電車とバスではまわりにくいから。そして結局、今回、弘前の訪問を断念することで実現した。 青森県立美術館を訪問したのは昨年の秋。 奈良美智の大規模な個展が催されていた。 奈良美智は、横浜美術館での大規模な個展(2016)を観ているが、その頃も人気作家で、関連グッズの売れ行きが尋常ではなかったと聞いた。 今回は氏の出身地、「ホーム」ともいえる青森県美での大規模な

      • 落語「紺屋高尾」の解題

        トルーマン・カポーティの「クリスマスの思い出」という小説をご存じだろうか。あるコラムで、年の離れた(祖母と孫くらいの)バディものという紹介に惹かれて手にした本だったのだが。 凝った装丁と挿絵の本である。ごく短い小説なのに、この一編しか収録されておらず、独立した一冊になっている。 紙の質感は、挿絵の版画に見合った手触りと厚さで大変趣味がいい。 切れのよい文章。作家自身が愛し、よく自作の朗読に選び、そして多くの聴衆の涙を誘ったという作品世界。それに見合う装丁をと、この作品を愛

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