昔こども食堂に参加していた時に感じた事と、在宅の高齢者でも同じように感じること

はじめに、ご覧いただきありがとう御座います。

訪問介護事業所の管理人をしています「まっくろこげ」です。

名前の由来は「Twitterのネームを考えていたら、トーストの中の食パンがまっくろこげになってしまい、なんとなくそのままつけてみた」ですw

今回は介護にも関係する事なのですが、一番始めに感じて考えるキッカケになったのは、こども食堂に参加していて

「ほんとうに助けが必要な子には何もできなかった」

と感じてしまったからです。

そして、そのことについてちょっと書いてみようかなと今回は思います。

最初にお断りさせていただきますと、わたしは高齢者を対象に支援をしてきた身なので、こどもの心については詳しくありません。

地域のこども食堂に仕事の延長線で関わることがあり、その時に思いながらも声には出せなかった部分です。

わたしの勤務していた施設が地域支援事業として、元々提携の病院が行っていたこども食堂を合同で行うようになり、すこし経ってから関わるようになりました。

病院が以前から行っていた事業であったため、地域の学校との繋がりもありました。

その地域の学校などにパンフレットを貼っていただくなど、協力をして頂いていたため、学校側が話し合いに参加してくださったりと情報をいただくことがありました。

その際に、学校側から不登校のご家庭にも参加の促しをしてほしいとのお話もあり、パンフレットを配布するなど関わらせて頂いていました。

学校からも、こども食堂のご紹介をして頂いていました。

ですが、そのようにこちらから働きかけさせて頂いたご家庭のお子さんは1度も来られることがありませんでした。

こども食堂に来てくれていた子供たちは、人間関係に躓いてしまい学校の友達とうまくいかなかったり、クラスに馴染むことが上手ではなかったりと、学校ではうまく行かなくても、少数の友達となら外で遊んだりできる人が来ていました。

家庭に事情があるお子さんも数回に1度の感覚で来られることもありましたが、家族が送り迎えをしてくださるなど、家族の支えが少しでもある子たちでした。

もちろん、こども食堂に来てくださっていた子ども達も人との関りが上手にできずに悲しい思いをされていて、手助けが必要です。

しかし、関係者が集まって会議をする際にはこども食堂に来ることもできない子ども達へのアプローチや、少しだけ見えているご家庭の状態など、話にでれば出るほどモヤモヤとしてしまう気持ちがありました。

そして、訪問介護事業所に転職し家庭で暮らす高齢者と関わりをもつようになってから、高齢者にも同じような問題があることに改めて気付きました。

一人暮らしで、要介護状態でもあり介助がないと生活を続けていくのが困難な状態な方が、支援を固くなに拒み介護を全く受けないという状況にあるとケアマネさんから連絡が入ることがあります。

なんとか週に一回の買い物や調理は承諾されて、支援をすることになりましたが、来週は来なくていいとキャンセルが入ることもよくありました。

最終的には体調の悪化が進み、救急で入院されてから高齢者病棟へと転院されご自宅に戻ってくることはありませんでした。

これから、一人暮らしの方が増えてくる中で支援の在り方が変わっていかなくてはいけないのではないかと思います。

孤独化、孤立化に対して私たちができることをもっともっと考えていかなくては、社会全体の疲労に繋がりかねないのではないかと思います。

わたしの中では漠然としか思い至らないのですが、地域の繋がりやコミュニティを広げていく一方で、個別で深いコミュニケーションが多く必要になっていくのではないかなと考えています。

これからは、コミュニティの時代だといわれ始めている中で輪に入れなかった人が捨て置かれて行ってしまわないように、私たちは考えていかなくてはいけないのではないかと思います。

最後までお付き合いくださりありがとう御座います。


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