「どうしても生きてる」


"生き抜くために大切なこと、必要な知識、今から備えておくべきもの。それらに触れるたび、生きていくことを諦めろ、そう言われている気持ちになる"

毎日の少しの瞬間が絶望になり、何となく死にたいような気持ちになる。

毎月給料から引かれる金額を計算する瞬間。朝9:00前に家を出て22:30に家に着いた瞬間。コンタクトも取らず化粧も落とさず寝落ちした朝。上司同士の悪口を聞く瞬間。自分も言われてるんだろうなと想像する瞬間。綺麗な人の横を通り自分の醜さに落胆する瞬間。天気に左右される頭痛。年々酷くなる生理前のPMSと暴飲暴食。その欲に負けて後悔して反省会する瞬間。あんな大人にはならないと思ったのに同じ言動をしてることに気づいた瞬間。毎月10万買っていく人を見てどんな仕事をしたらこんな生活ができるんだろうと考える瞬間。貯金もできないほどの給料や出費でどうやって貯めていくんだろうと将来への不安を感じる瞬間。

死にたい生きたい!!と思うのではなく、
なんか、別にもういっか、と思う時がふっとくる。
ずっとずっと繰り返されるんだろうと思うと共に、変えるつもりもないんだろうなと気づいている。

やっぱり明日生きていくために毎日出勤するし、お腹が減ったら食べるし、会いたい人がいるから予定を立てるし、生き延びる行動を自然としている。
そういう絶望を感じつつも、「どうしても生きてる」

本当に、自分だけではなく生きている人全員に当てはまる話があるんじゃないかというくらいリアルで共感した。

本読みって、自分から生きづらくしているんじゃないかと思う…
考えなくて良いことまで考えている気がする、自分を苦しめている気が…
それが楽しくてやめられないのですが。

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?