テストステロン

先日NHKの番組で、男女の体や心の性差が縮まる「中性化」が進んでいると。その原因は性ホルモン・テストステロンの分泌の変化であると。
特に先進国には顕著で、男性はそれが減り中性化し、闘争心、チャレンジ精神や性欲が減退、精子も減りその機能も弱くなる、逆に女性はそれが増えていて、中性化し排卵や着床に障害が出始めているという。
 
そして今、最近女性が勇気を出して性被害を訴え、加害男性を告発している。残念ながら加害者(男性)からの正当でまともな返答や謝罪は今のところないが。
やむにやまれず行動し始め、勇気を出した性被害者、サバイバーは加害者を告発し、動くことでテストステロンが増えているはず。
そして又色んな分野の女性たちが勇気をもって立ち上がり、女性が今までいなかった分野にもチャレンジし始める。もちろん女性は今までの男のような失敗は繰り返さない。 
中性化すると子供産まない女性が増えるけれども、気持ちが安定して、産みたいと思い、実行しようとする人はテストステロンが増えるはずで、その時に、少子高齢化を嘆いたり、とにかく子どもを産むべきとかと持ってくのも不自然で、女性が行動力を発揮し、男性が今までの生活を考え直し、そして社会状況がよりよく変化する中で、産み育て、バランスよく人口の増減があればいい。
 
ここで断っておこう、俺は歴史の専門家でもなく、学者でも評論家でもない、しかし俺の耳に入り、世間から感じたものを思い描き書く。偉そうなところに恥じ入りながら続ける。
 
世界はずっと男の論理で築かれてきた。戦いに勝ち世界を支配しようと懲りずに試みる。今の世界の情勢に目を移す。悲劇的な状況であるロシアの武力侵攻、これを単純化して人間の男にたとえてみよう、ロシアをAさん、ウクライナをBさん、Aさんは権力の伸張を狙い弱い相手を殴ろうとする、そして殴る、そこにあるのは名誉欲、支配欲、権力欲であり強さの体現である。 
それはまさしく男たちが持つ論理である。
周りの男は負けるなよ、「男は負けたらあかん」と激をとばす。
又、日本とアメリカの関係、前から言われているように日本はパシリである。強いアメリカにはへこへこして、他の弱い国に対しては偉ぶる。で、身内に対しては、憲法は押しつけられたものだ、自主憲法を作らなくてはとはっぱをかける、自主的にアメリカに腰まで振っている。
 
最近某所で知り合った25歳の青年と話すと、今ゲームばかりしているという。世の中おもしろいことは何もない、死にたい、けど自分で死ねないから事故にあえばよいという。聞いていて、言葉通りには受け止められない、話しかけると、にこやかな表情でとてもいい奴なのだ、けれど俺は彼に希望を抽象的に言えても具体的には言えない。
 
で話は戻る、少子高齢化を防ごうという政府は何もできない。
よく考えると少子高齢化でもいいではないか、先に書いたように人々が中性化していき、女性がチャレンジし、男性がやさしくなり、ちょうどいいところでバランスよく人口が維持されればいいのでは。
従来の経済成長はもう無理なのだから(これは次回に)男と女が本当に理解しあえるように変わっていけば、戦争はなくなる。経済成長に保証される幸せなんてもう無理。価値観を変えていかなくては。
 
 

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