2024/2/17読書会レポート
第14回読書会
開催日時:2024年2月17日(土)10:00-11:30
参加者:3名
場所:天王寺
★今回14回目の開催となりました!
「夫婦公論」(藤田宣永・小池真理子)
夫婦で作家の2人が、日常生活のさまざまなテーマについてエッセイで対決する本。二人の本音や見解の違いが面白いと同時に、夫婦に大切なことは「会話」であることを実感する一冊。
「火花」(又吉直樹)
売れない芸人の徳永が、天才的な先輩芸人の神谷に弟子入りする物語。劇的なラスト。
「この国のかたち」(司馬 遼太郎)
日本の歴史や文化について随想を綴った本。日本の成り立ちや特質を歴史的に分析、日本人とは何か、日本とはどのような国かという問いに答える作品。
「楽園のカンヴァス」(原田マハ)
アンリ・ルソーの幻の名画「夢をみた」の真贋を巡って、日本人研究者とニューヨーク近代美術館のキュレーターが対決するアート・ミステリー。ルソーとピカソの関係、絵画の秘密に引き込まれる一冊。
「生きるぼくら」(原田マハ)
引きこもりになった青年が、母親に家出された後、祖母の家で米作りに挑戦する物語。自然や人との触れ合いを通し、生きる力や希望を取り戻していく姿、認知症の祖母や仲間たちとの絆が感動的。泣きました。
「志村ふくみ」(KAWADEムック)
染織家の人間国宝・志村ふくみの総特集です。植物の声を聞き、生命の色を染める彼女の作品や思想、随筆、文学への造詣などが紹介されている。
「退出ゲーム」(初野晴)
吹奏楽部のチカとハルタが、校内で起こる謎を解きながら、普門館を目指す青春ミステリーです。本書含めた人気のハルチカシリーズも著者の行方が謎に包まれており、結末未完のままとなっている。
感想・エピソード
今回は男性3名のメンバーで歴史や文学の在り方など多彩で濃ゆい話題が多い会となりました!
・夫婦の対話、自然の尊重
夫婦にとっては、お互いの気持ちを話し合うことが大切。
コスパやタイパにとらわれず、自然を大切にしながら今を楽しむことも大事です。
・歴史小説
司馬遼太郎と吉川英治は、歴史小説の巨匠だが、文体や歴史観に違い。司馬遼太郎はヒーローを強調し、史実に沿わないことも。吉川英治はわかりやすく、人間味のある描写が魅力。
・海外文学、芸能人とマスコミ
海外文学の名著は、時代背景や文化の違いから、わかりにくいことがあります。芸能人は、マスコミや反社会勢力との関係に注意しなければなりません。松本人志の騒動は言論の自由と責任のバランスを考えさせられます。
まとめ
今回もご参加されました皆様、有難うございました。
歴史小説の面白さと、一方で史実もしっかり踏まえておくことも大事だなと感じました。
また濃い話を致しましょうー。
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