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女王まりかのつれづれぐさ/第二十三回;だから『最も適切なもの』だったのかも?

    どーもー✨ 女王まりかです⭐️

    今回は過去記事の復習をしつつ、他のnoterさんの記事のレビューをしていきます。


第二十三回;だから『最も適切なもの』だったのかも?


    まず紹介したいのは、いつもお世話になっている佐々英流さんの記事。

    佐々英流さんは共通テストの国語の問題を分析されて、記事内でこのように仰られていました。

 設問での問いかけの決まり文句にも、注意が必要です。先ほどの問題は、『最も適当なものを選べ』と問われていました。この問いかけの意味は、『ヒントと見比べて、もっとも近いやつが正解』です。もう少し言うと、『正解の選択肢も、絶対的に正しいわけじゃないよ』と伝えています。

 これと似ている設問のサインがあります。『正しいものを選べ』です。このサインの意味は、『絶対的に正しい選択肢がありますよ』です。世界史などでよく出現しますね。つまり、歴史的事実を問う問題など、絶対の正解があるということです。

 出題者は、『最も適当なものを選べ』と、『正しいものを選べ』を、厳密に使い分けています。

出典;試験の秘密教えます(著;佐々英流)


    要するに、こんな感じです。


・設問文が『正しいものを選べ』の場合、正答の選択肢は明確。
(例)メガタは何類か、正しいものを選べ。
 ア、魚類     イ、両生類        ウ、爬虫類

まりか作;それらしい例題1


・設問文が『最も適当なものを選べ』の場合、正答の選択肢も微妙。
(例)人間の平熱として最も適当なものを選べ。
 ア、25℃       イ、35℃      ウ、45℃

まりか作;それらしい例題2


    佐々英流さんのこの記事に、私はこんなコメントを入れました。

>出題者は、『最も適当なものを選べ』と、『正しいものを選べ』を、厳密に使い分けています。

理科と国語の差なのかもしれませんが、私の周囲でこれを意識して作問している人はいません。本当にいません。

『試験の秘密教えます』より、女王まりかのコメント


 
   なんで、こんなコメントを入れたのか?

     大学入試の生物・化学だと、『最も適当(適切)なものを選べ』が圧倒的に多いから。

   でも、どうして『最も適当(適切)なものを選べ』が多いのか?

    先日に投稿した記事のコメント欄で皆様と話してたら、なんか解りました。

   思えば理科って、選択肢問題の殆んどが、正答の選択肢も微妙だもんね!

    例えば、つれづれぐさ第十七回の内容で選択肢問題を作ってみます。

 

 フェノールフタレイン液がアルカリ性で呈する色として、○○ものを以下の選択肢から選びなさい。
① 赤          ② 青         ③ 黄

まりか作;それらしい例題3

 
    これ、『正しいもの』より『最も適切なもの』にした方が無難だと思いませんか?

    多くの教科書は『赤』としてますけど、この色を『赤紫』と感じる方は多いので。

『最も適切なもの』なら、
「この中なら赤だよね~」
  と、赤紫派も納得して選べますね😁

    ついでにアルカリ性におけるフェノールフタレイン液はこちら↓

アルカリ性条件下のフェノールフタレイン液
出典;化学基礎(数研出版)


   

 それと第十八回の内容に関しては、こんな感じ。

 

 子の生み方に関して、○○ものを以下の選択肢から選びなさい。
① 魚類は陸上に卵を産む。
② 両生類は水中に卵を産む。
③ 哺乳類は陸上に卵を産む。

まりか作;それらしい例題4


   ①の例では、スプラッシュテトラという水辺の木の葉に産卵する魚がいます。③の例では、カモノハシやハリモグラが哺乳類ながら卵を産みます。②の例では、樹上に産卵するモリアオガエルが例外です。

    だから『正しいもの』と問われたら厳しいかもしれないけど、『最も適切なもの』って言われたら、②が一番妥当じゃないですか?

    まれな例外を代表例みたいに挙げるのは適切ではないので。

    あと、これ系の問題では、こういうことを忘れてはいけません。

設問が、『両生類の特徴はどれか?』であった場合、通常、『全ての両生類に当てはまる』という意味にはならないですね。『一般的な両生類の特徴』という意味のはずです。よって、出題ミスではないと考えます!

女王まりかのつれづれぐさ第十八回より、佐々英流さんのコメント


 
  だから受験生の皆さん、まれな例外に囚われて困惑せず、あくまでも一般論で考えましょう。

    こういう考え方が必要な局面は、実生活で多々あります(あると思う😅)

    あとは状況に応じての使い分け。

    どのレベルまで詳しさを求められてるのか? それを見極めて、適切な回答をする。

    これは試験テクニックだけに留まらず、日常会話でも必要な技術ですよ。専門外の方に、やたら細かいことまで気にして喋ったら、却って相手を困惑させますから。 

    いろいろ難しいけど、実は社会勉強につながってるので、受験生の皆さんは悩みつつ頑張ってください😆


 余談ですが、過マンガン酸カリウム水溶液は『赤紫色』と書いてあるんですよね🤔

    確かに、フェノールフタレイン液よりは紫が強い?
 解像度とか光の加減の問題?
 ほぼ同じ色だけど、一方は【赤】で他方は【赤紫】って…😖


*「何色かなんて、感想であって解答ではない」みたいなお話は当記事のコメント欄ではなく、ご自分のホームで反対記事として書かれることをお勧めします。

過マンガン酸カリウム水溶液
出典;化学基礎(数研出版)


アルカリ性条件下のフェノールフタレイン液
出典;最新図説化学(第一学習社)


 


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