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カナダに来て見えた、日本のジェンダー格差

こんにちは😊
最近「性」に関しての発信を良く見る気がします。
女性が発信しているのを見ると、嬉しくなります😍
(変な意味じゃないです。笑)

やっと、女性男性に関係なく、
みんなが性やセックスについて
オープンに話せる時代が来たと思うと
ワクワクするんです😊笑

私は学校で学んだ性教育はもちろん役に立ちましたが、
十分ではなかったと感じます。
性教育が変われば、
日本のジェンダー格差や
男尊女卑の文化は変わるんじゃないかなぁ
とも感じます。

と言っても、私は日本を出るまで、
日本に男女格差や性差別はあるんだろうけど、
実感が湧かないなぁと感じていました。
「そういうものだろう。」と受け入れていました。

ニュースで、
日本のジェンダー格差が世界ランキングで低くても、
イマイチ、ピンとこないというか…🙃笑

しかしカナダに来てから、
「女性は(自分は)こんなに大切にされるべき人なんだ」
と気付く出来事が沢山ありました。
「国が違うから」と言い訳もできますが、
逆にカナダにできて日本にできない、なんてことは
ないと思います。

この記事を読んで
沢山の人の気付きのきっかけになれば、
ジェンダーに縛られず、
自由な選択ができる世の中に繋がれば、嬉しいです😊

カナダで感じた「男女平等」

男女平等 = 男女同権
男性、女性、ジェンダーに関係なく、
みんな同じ権利、同じチャンスを持てるということ。

私はホストファミリーとの出会いで、
「男女平等」を肌で感じました。
私のホストファミリーは、
旦那さんと奥さんのご夫婦でした。

ビックリしたのは、夕飯時。
晩ごはんを3人で一緒に食べてると、
政治の話や教育の話で、議論が始まります。
パパもママも一歩も譲らず、同意もしません。
「めっちゃケンカするやん🤯」
と心の中でツッコミを入れましたが、(笑)
議論が終わると2人ともケロッとした顔をして、
なんならチュッチュ💓(笑)
普通の会話に戻ります。

私は議論 = ケンカと捉えてしまったのですが、
どうやら違うかったようです。
対等に意見を言い合い、意見の相違も受け入れる。
それを、議論と言うんだと学びました。

ホストパパに話を聞くと、
意見がない女性はつまらないそうです。
議論が白熱しない、またはそこまでの知識がない人は魅力的ではないそうです。
「対等に話ができないと、お互いの学びにならないじゃないか」と言われ、ハッとしました。

男女平等の根底はこれじゃないかな、と感じました。
同じテーブルで、同じ議題について、対等に話ができる。そこに個人的感情は一切入れない。

それができると、男性の視点、女性の視点、その他の方の視点、全てテーブルの上に揃います。
その上で、どの制度がどの人にあってるかを議論します。

「男女平等」とは、男性も女性も同じ扱いをする、
と勘違いしそうですが、
全員同じ扱いをするのではなく、
男性には男性に優しい制度、
女性には、妊娠や出産なども考慮した、
女性に優しい制度、
その他の方にはその他の方のに合った、
優しい制度を
考え出す。
その上で、平等の権利と権限を与えるのが
本当の男女平等だ
と感じました。

「女性だから」がない

タイトル通りです。(笑)
カナダには「女性だから。」という性差別が
本当にないです。
ゼロではないかもしれませんが、
肌で感じ取れる程に少ないです。

女性だから、このお給料。
女性だから、この職業。
女性だから、この昇給。または昇給なし。
女性だから、昇進なし。
この性差別が本当にないです。

もっと言うと、
女性だから、気遣いができて当たり前。
女性だから、子育てができて当たり前。
女性だから、家事をするのは当たり前。
というような、女性だからこういう性格や気質
という決めつけ、性差別もないです。

もっともっと言うと(笑)
女性だから〜しちゃダメ。もないです。
女性だから、男性より稼ぎがあったらダメ。
女性だから、男性よりもしっかりしてはダメ。
みたいな決めつけ、性差別もないです。

逆に、「男性だから」もないです。
男性だからこうでないと、という縛りは本当に少ないです。男性だから、仕事に生きる。みたいなことはなく、
ライフワークバランスを保つ人が多いです。
男性でも、自分の心や感情に敏感な人も多く、自分の気持ちを大切にします。
最近では、男性のメンタルヘルスも話題で、
男性でも心の病気にはなる、
しんどくなったら、ちゃんとヘルプを呼ぼう。
という動きが活発になっています。

カナダでは、
お給料は実力次第。
お給料や昇給、昇進に、男性か女性かは関係ないです。
職業にも、男性か女性かは関係ないです。
実際に、男性のキャビンアテンダントさん、
たくさん見ます。
家事や育児は、やりたい人がする。出来る人がする。
旦那さんの実家では、お義父さんがいつも料理をしています。

家庭から「男性/女性だから。」をなくす。
そして株式会社や日本社会が、
「男性/女性だから。」をなくすと、
もっとみんなが生きやすい世界に繋がると感じました。

“産休”の違い

日本にもカナダにも産休や育児休暇があります。
大きな違いは、
その「イメージ」と「取りやすさ」です。

カナダでは、
産休や育児休暇を取る = とってもおめでたくて良いこと
というイメージがあるそうです。
実際産休を取ると、
周りにも産休を取るご本人にも
良いことだらけなシステムが整ってるそうです。

私の旦那さんの勤め先では、
社員の誰かが妊娠すると、周りは「チャンス!🤩」
と思うそうです。笑

例えばですが、正社員のAさんが妊娠しました。
Aさんは産休をとります。
期間は1年くらい取れるそうです。
Aさんのポジションは、
他の誰かが「レベルアップ」するための研修
のような位置づけになるそうです。

バイトのBさんが、この一年間、Aさんのポジションで働くことになりました。
Bさんにとっては、正社員の仕事を知るチャンスです。
また、うまくいけば、正社員になれるかもしれません。
今回、正社員になれなかったとしても、
社内の「経歴」として残り、
のちの人事や昇給に役に立つ情報になるそうです。

Bさんがすごく仕事ができて、
正社員になったとします。
Aさんが産休から戻ると、
AさんのポジションはAさんに戻ります。
Bさんは正社員として、
Bさん自身の仕事を貰います。
会社は決して、
Aさんの仕事をBさんに与えるのではなく、
Bさんを正社員にする時にBさん自身の仕事を与えます。

旦那さんの勤め先では、誰かが産休に入った時に、
社内のからではなく他の方を雇う場合もあるそうです。
その場合は、必ず雇う際に、
雇う理由を伝え、契約期間は1年と定められるそうです。
雇われる人もそれに納得して雇用契約を交わすそうです。

産休や育児休暇をとっても、周りに迷惑をかけない。
そういう制度がちゃんと整うと、
すごく産休や育児休暇を取りやすい環境ができます。

旦那さんの勤め先では、
産休→育児休暇→復帰(数ヶ月)→産休(2人目)→育児休暇(2人目)→復帰
なんて方もいらっしゃるそうで、
それでも女性の雇用は守られますし、周りは何とも思いません。迷惑ではないそうです。
育児休暇に関しては、男性も躊躇なくとります。

契約社員やバイトが妊娠すると、
周りが「この人を正社員に」と推薦する
そうです。
その方は、正社員になった翌月から
産休→育児休暇を取ります。
雇用が守られるだけでなく、
女性の稼ぎも守ろうとします。

「これから家族が増えて、経済的にも大変なんだから、
みんなが協力する。」
という体制ができているそうで、
カナダの良いところだなぁと感じました。

なんで「弱い」女性が好きなの?

私の旦那さんからの素朴な疑問です。
日本の男性陣からの回答を是非お待ちしております😊

ここで指す、「弱い」女性というの意味は、
英語で“vulnerable”
「すきがある」「傷つきやすい」「弱い」
というような意味です。
言い換えると、
まだ世間を知らない、幼い、か弱くて、
自分の意思があまり強くない

というようなニュアンスになります。

日本の男性みんなが、このような女性が好き、
というわけではないのは100承知です🙇‍♀️

しかし、日本では
たくさんの男性が「弱い」女性を好むのも事実です。

日本のアイドルがその象徴かなぁと感じます。
若い方が好まれますし、才能がある人ではなく、
「世間を知らない。」「汚れた世界を知らない。」
ような”イメージ”がある人がフィーチャーされる。

なぜでしょう…?

この答えを持っている方、
ぜひコメント頂ければ嬉しいです🙇‍♀️

私なりの個人的な答えも考えました。
根底にやはり「男尊女卑」の文化があるのでは…
その男尊女卑の奥には、人を完全支配したい、という
コントロール欲があるのではと。

会社でうまくいかないかったり、ストレスがあったり、
何かと世知辛い世の中で、
強くて立派な人(=コントロールできない人)を
テレビで見るよりは、
まだ幼くて、周りも見えないなりに頑張っている人
(=コントロールができそうな人)を見る方が、
応援したくなる。

実際の男女関係でも、
強くて立派な人がパートナーであるよりかは、
何も言わずについてきてくれる人、
コントロールできる人を選ぶ方がラクです。
(これに関しては逆も言えます。
男性がコントロールされることもあると聞きました。)

しかし、これでお互い本当に幸せになれるでしょうか?
お互いが本当の”自分”を見つけることができるでしょうか?

100%、お互いを見失い、自分を見失っていくと思います。

パートナー間で、お互いの癒しになることは大切です。
でも、「癒しになる」ことと、「言いなりになる」ことは、全く別物です。
男女関係においても、お互いが尊重し合い、お互いの意見を対等に聞くことが大切です。

ちなみに、カナダでは「弱い」女性は好まれません。
自分で自分の事すら決めれない。
誰かの言いなり。
自分の意見を持てない。
そういう女性は魅力的ではなく、モテないです。

逆に、
自立している。
自分の意見や意思がある。
対等に言い合える。
賢くて、スマートな女性が魅力的で、モテる
そうです。

では、ストレスの捌け口はどうするのか。
カナダでは、
「大人なら、他人に迷惑をかけずに自分のストレス対処法をきちんと理解しておきなさい。」
というスタンスです。
ストレスの捌け口を、アイドルやパートナーに求めません。

このような感覚の人が日本に1人でも増えるだけで、
日本の根底にある「男尊女卑」の文化や、ジェンダー格差、性差別は少しずつ減るんじゃないかなぁと感じました。

Empowerment 

Empowerment (エンパワーメント)
権限を与えること、
自信や力をつけてあげること

私は学生の頃、海外留学をしました。
その頃はなぜか自信に満ち溢れていました。
日本での就職で自分を見失い、逃げるようにカナダへ。
カナダでのワーキングホリデーの後、
気がつくとまた自信を取り戻していました。

なぜなのか。
なぜカナダに来ると自信が溢れるのか。

当時の大学の教授も、このように言ってました。

Students returned to Japan with beautiful English pronunciation, greatly improved  writing and speaking ability, and increased ability to think critically.
What is more, students returned empowered.
学生は美しい英語の発音を習得して、日本に帰ってきました。ライティングやスピーキングもすごく上達しました。批判的に考える能力も高まりました。
さらに重要なことに、学生は自信や力をつけて帰ってきました。

留学で自信がつく理由は沢山ありますが、
その中の一つに、
ジェンダーに関係なく、意見を言い合う環境があることが大きかったのだと思います。

学校や大学だけでなく、日常生活で、
「あなたはあなた。」
「あなたの考え方は?」
「あなたはどう思う?」
と聞かれることが増えます。
ジェンダーに関係なく、意見が尊重されます。
自分を見つけやすい環境だと感じました。

決してカナダが良い、日本が悪い、と判断している訳ではないです。
カナダの良いところを日本も真似しても良いのにな、日本の良いところをカナダも真似したら良いのにな、という感じで書いてます。(笑)

一人一人の意識が変わり、生きやすい世界になりますように。最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊


I raise my voice not so I can shout,
but so that those without a voice can be heard. We cannot succeed
when half of us are held back.
- Malala Yousafzai

私は叫ぶために声を上げるのではなく、
「声なき人たち」の声を届けるために、声を上げます。
私たちの(人口の)半分が抑圧されていては、
成功することはできません。
-マララ・ユスフザイ


最後まで読んで頂き、ありがとうございました😊 よろしければ、サポートをお願いします🙇‍♀️ 頂いたサポートは、様々な方と色々話す際のコーヒー代、もしくは映画代や本代に使わせていただきます。バックグラウンドが違う人のお話を沢山聞いて、感じて、考えて、noteに還元します✨