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2023年8月の読書記録(&読書記録その20)

 9月になりましたが、一向に涼しくなる気配がありません。ただ、雨予報が増えてきたのを見ると、夏も終わりに近づいているのかもしれません。
 そんなこんなで今月も読書記録の季節になりました。今月も2冊紹介します。


8月に読んだ本

  1. 『本当の自由を手に入れるお金の大学』両@リベ大学長(D)

  2. 『図書館を使い倒す!』千野信浩

  3. 『大学の話をしましょうか』森博嗣

  4. 『この世の喜びよ』井戸川射子

  5. 『荒地の家族』佐藤厚志

  6. 『実践型クリティカルシンキング』佐々木裕子(D)

  7. 『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー

  8. 『「発達障害」と間違われる子どもたち』成田奈緒子

  9. 『誕生日が教えてくれる本当のあなた』ともこ(D)

  10. 『夜明けの街で』東野圭吾

  11. 『運転者』喜多川泰(D)

  12. 『トワイライライト』畑野智美

  13. 『若者が無縁化する』宮本みち子

今月紹介する本

『夜明けの街で』東野圭吾

 「不倫する奴なんて馬鹿だ」と思っていた渡部だったが、派遣社員として職場にやってきた仲西秋葉と不倫をしてしまう。
 2人の関係が深くなるにつれ、15年前に秋葉の父親の愛人が殺害される事件で秋葉がその容疑者とされていることを知る。刑事事件としての時効が近付くにつれて渡部の心は揺れ動く。そしてその真実は……。
 「不倫をする奴なんて馬鹿だ。」に「でも、どうしようもないときもある――。」というセリフが恋愛において理性を保つことの難しさを物語っている気がする。
 得るものより失うもののほうが圧倒的に多いにもかかわらず、なぜ不倫をするのか。大学の友人・新谷の「もう男じゃない。(中略)亭主とか父親とかオッサンとか、そういうものに変わったんだ。だから女の話なんて、したくてもできないんだ。」というセリフに答えがあるように思う。
 妻がいようが、子どもがいようが、仕事があろうが、立場があろうが、やはり男として振る舞いたいという想いがいつまで経っても残り続けるのだろう。
 不倫とは何か、結婚とは何か、そして恋愛とは何か……。
 この作品を知ったきっかけはこの作品がサザンオールスターズ『LOVE AFFAIR~秘密のデート~』にインスパイアを受けて書かれたということを聞いたこと。たしかに楽曲自体が不倫をテーマにしている楽曲で、楽曲のタイトルも歌詞の一部も作中にしっかり出てきている。
 ただ、初東野圭吾作品がこれでよかったのかとも思える(笑)
 不倫ねぇ……。男女問わず普通の人が現実世界でそんなことしていたら惨めなだけでしょ。不倫が許されるのは役者さんが役者として芝居の世界でその役を演じているときだけな気がする。

『トワイライライト』畑野智美

 福島から上京し、三軒茶屋で一人暮らしをしている森谷未明はある日思いきって三軒茶屋にある「twililight(トワイライライト)」という本屋に入り、そこの常連の朝川慧と出会う。
 はじめは朝川から声をかけられ、食事をするだけの関係だったが、そのうち距離が近付いていく。
 若い女の子の感性の鋭さと瑞々しさ、居場所があることの大切さが描かれている。
 近くの大学に通っていたため親近感がある三軒茶屋。その三軒茶屋に実際にある「twililight」。急で狭い階段を上がっていき、3・4階が店となっている(何日か前に実際に足を運んだ)。「マンションや一軒家の並ぶ住宅街の先に緑で囲まれた広い公園がある。そこではなくて、その隣が大学の敷地だ。」……まさか我が母校ですか?

今回紹介した2作品について

 今回紹介した2作品はいずれも舞台となった場所が東京近郊にある作品です。後日その舞台となった三軒茶屋の本屋「twililight」、横浜ベイエリアを訪問した記事をアップします。お楽しみに。

ではでわ

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