夢ある人生を創り、毎日のnote更新に必ず役立つ一冊/『続ける思考』
『「やりたいこと」も「やるべき」ことも全部できる!続ける思考』を読みました。著者は年間200冊もの書籍をデザインするというデザイナー、習慣家の井上新八さん。
編集者やブックデザインをやってらっしゃる方ならお分かりでしょうが、年に200冊もデザインする。もはや異常といってもいい制作量です。普通、そんなことをやっていたら、毎日仕事で一日が終わってしまい、下手をすれば過労で倒れてもおかしくありません。
それだけでもすごいのに、1日1本以上は映画を観ていて、1日1冊本を読破。放映されている深夜アニメもほとんど全部観ていて、ドラマや漫画、ゲームも楽しんでいるそうです。さらには筋トレ、ダンス、ジョギングに運動と、いったいいつ眠っているのだろうと聞きたくなるくらいの「やりたいこと」「やるべきこと」を、毎日実践されているのです。
意志に頼らず、自動的に続く「仕組み」をデザインする
なぜそんなことができるのでしょうか。
井上さんは次のように述べています。
本書は、その「仕組み」の作り方と、「続けること」の楽しさについて述べた一冊です。
著者が20年間、実験と検証を繰り返しながら改良してきた方法は、驚くほどシンプルです。「本当にシンプルでバカみたいなので驚かないでほしい」と井上さんはことわりを入れられていますが、発表しますね。
その仕組みとは、、、、「毎日やること」です。
「毎日やる」と決めることーーそれが絶対続く三日坊主卒業法
「いやいや、それができないから困ってるんじゃないですか!」
と、私はこの回答を読んで、思わず突っ込んでしまいました。
でも本文をよく読んでいくと、この仕組み、よく考えられているんですよ。まず、「毎日やる」というのは、絶対やる!というのではなく、ただ「毎日やる」と決めるだけでいいそうです。
そして井上さん曰く、『続けることの最大の敵は「やらない」ことと「やめる」こと』。
たとえば、「週3回はnoteを書こう」と決めたとします。すると週4回は書かない日ができるわけですが、そのうち「今日は忙しいから、明日書こう」と「書かない日」が出てきます。
そのうちに「書く日」より「書かない日」が増えてきて、結局は書かなくなってしまう。私も「毎日noteに挑戦します」と宣言しては、まさにこのパターンで書かなくなってしまったので、この指摘は納得です。
これがもし「毎日書く」と決めていたら、「書かない日」というのがないわけですから、もし書けない日があったとしても、また「毎日書く」に復活しやすいです。
つまり「毎日書く」というのは、「続ける」というゲームの決まりごとの一つと、私は理解しました。
「毎日やる」というのは、つまりこういうことなのだと理解しました。大変面白い考え方だと思います。
継続することだけを意識する
このほか、私の心に響いた言葉がいくつかあったのでご紹介しますね。
時間をかけて、一生懸命書いたけれど、なかなか自分の思ったような文章にならない。で、投稿しても、スキ!もつかないし、pvも伸びない。それで毎日更新が途絶えてしまう。
毎日note更新にありがちな「あるある」だと思うのですが、こんなとき私たちは「続けることの一年生」であることを忘れているんでしょうね。
まずは「続けること」だけを考える。そして続けていくと、今までは見えていなかったものが見えてくるかもしれません。それを信じてまずは続ける。
そして、毎日noteができるようになってから「うまい文章」を書くことを意識する。その二段構えが必要なんだろうなと思いました。
毎日続ければ、それがその人の個性になる
毎日noteを書いていると、ネタに困ってしまうことがありますよね。そんなとき思い出したいのがこの言葉です。皆さんに読んでもらえるだろうかとか、こんなくだらないこと書いて失笑されるのではとか気にせずに、やりたいいことを書いてみる。すると頭も整理されますし、話のネタになります。
ちなみに、私がくだらないなあと思いつつ、けど書いてみたいなあと思って書いた記事がこれ。反響は薄かったですが、自分では気に入っています。
仕事以外の「生きる」をきちんとする
井上さんは、本当に忙しくなって心がすり減ってしまいそうなときは、映画館にいって映画を観るそうです。そうすることで気持ちが切り替わり、心が回復するそうです。
「この忙しいときになにをやってんの?」って思うようなことをしてみようと井上さんは、述べられています。いつもよりていねいに掃除をしてみたり、おいしいものを食べてみたり、仕事以外のことをやってみる。
創作とは心がつくり出すもの。だからこそ、仕事以外のこともきっちりとやって心にエネルギーを供給する。この言葉を読んで、改めてそこに気づかされました。
お手本から、オーダーメイドのお手本をつくろう
井上さんは、年200冊もの本をデザインしていながら、効率ファーストな考え方をしていません。それが本書の面白いところでもあるのですが、上の言葉はその理由にもなると思います。
まずはそのやり方を実行するにあたって、どうすれば楽しいかを考えてアレンジする。自分にとって気持ちのいいやり方が見つかれば、当然ながらそれは続けていけますし、効率も上がる。
「ラクなこと」には気づきが少なく、結局は「楽しいこと」よりも手にするものは少なくなります。自分なりのアレンジって大事だなと、この言葉を読んで思いました。
小さな気づきを見逃さない
これはいままでやっていなかったので、やってみたいです。頭の整理にもなりますし、何より自分がなにを欲しているかを知るきっかけにもなりそうですね。
最後に
本書を読むまでは「続ける」って、修行のようなものと思っていました。しかし、そうではないんですね。自分が気持ちよく、無理なく自動的に続けられる仕組みをつくることで、自分の可能性を広げていくものなんですね。
本書は、自己啓発やビジネス書のジャンルに入る書籍だと思いますが、創作論としても読めるように思いました。これから何回も読み返したいです。
私の毎日note更新記録を調べてみると、32日連続が最高でした。今度は本書を活かしながら、もっと続けてみたいと思いました。なぜ続けたいのかについては、また別の記事を書こうと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
よい一日を!
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