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生業

なりわい、って知ってる言葉だけど
「生業」
改めて視覚で捉えるとなんだか生々しい。
生々しいというか、息遣いが感じられる、気がする。

生業。
生きるための、食べるための銭を稼ぐこと。

少し(だいぶ?)前に、
「好きなことして生きていく!」
みたいなコピーが世の中に踊っていて、そこらじゅうの大人が鼻で笑ってた。

好きなことだけで世の中うまくいくわけないだろ!
とか
好きなことを仕事にしたら地獄だぞ!
とか
嫉妬とかやっかみとかで溢れた、大人たち。

私もその1人。
好きなことだけで食っていけたら素敵だよね…んなわけあるかい!
と笑いながらも目はマジで
本当にそんなことができたらいいなぁ…と空を見つめたりして。

さて生業。

生きていくための銭を稼ぐ術。
私は在宅フリーランスコーダー。
聞こえは良いが所謂IT土方。
フリーでやり始めてもう干支が一周した。
気がつけばもうこんな年齢。
会社に属してたら立派な管理職かもね、とため息つきつつ

通勤嫌いだし
上司同僚に気を使うのめんどいし
化粧もめんどいし
家から出なくて良いってだけでも性に合ってる。
なんならパジャマのまま1日過ごせる今の身分が、とっても心地よい。

学歴はあっても食える資格は一切持ってないアラフィフ女、にしては稼がせてもらってるとも思う。

コーディングという作業も、パズルみたいで楽しいと思ってるし

あれ?もしかして私、好きなことして生きてる?

とはいえ、無性に逃げ出したくなったり
体力と精神力の限界が同時にやってきたり
もうなにもかも捨てて音信不通になりたいと思ったり
眼肩腰痛くて泣きそうな時もあるし

3ヶ月周期くらいで鬱々鬱々鬱々…
「好きなことが仕事になるなんて甘えんじゃねーぞ!!」
と誰にでもない自分を怒鳴り散らしたくなるわね。

それでも、生きていかねば。

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