青い人

公認会計士・税理士、中小企業診断士。押し付けず、争わず、比較せず、折れないように柳のよ…

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公認会計士・税理士、中小企業診断士。押し付けず、争わず、比較せず、折れないように柳のようにゆらゆらと、色々なことを楽しめるようになることを目指しつつ、こつこつと生きております。 https://twitter.com/Clsade

最近の記事

【読書ログ】藁を手に旅に出よう(4/4)

全4回の最終回です。過去分は以下からご覧ください。 1/4回目(Session1~3) 2/4回目(Session4~6) 3/4回目(Session7~9) 要約大きな蕪を分解する方法 ✔ 問題解決のための成長 前回の花咲か爺さんの寓話では、自分の人生で重視するルールや価値観を考える重要性について考えました。ところが、そういった話に踏み込む前に、現実問題として目の前の問題が解決できないと悩みがいたずらに増えてしまうことがあり得ます。 人の成長と一緒で、他人の手を借りな

    • 【読書ログ】藁を手に旅に出よう(3/4)

      後半戦に突入し、場面は新人研修から2年後に移ります。主人公サカモトくんや研修に参加しているメンバーが悩んでいる場面から話が展開し、その後で寓話に繋げる展開が多くなってきます。寓話の一般的な教訓通りに近い読み取り方をする方針に少し寄りますが、要約の書き方は前回までと同様にしています。 前回以前のリンクはこちらから。 1回目(Session1~3) 2回目(Session4~6) 要約浦島太郎はなぜ竜宮城に行ったのか? ✔ 誰にとっても欠点のない制度はない 主人公のサカモ

      • 【読書ログ】藁を手に旅に出よう(2/4)

        全4回予定の2回目です。今回はSession4から6までです。 Session1~3はこちらから。 要約桃太郎に大義はあるのか? ✔ 動物たちはなぜ桃太郎についていったのか? 動物たちは危険が想定される鬼退治に何故ついてきてくれたのでしょうか。真っ先に思いつくのは「きびだんごを渡したから」ですが、きびだんごはおばあさんがさっと作ってくれたもので、高価なものでもないはずです。動物たちは鬼退治というビジョン・目的に共感したと考えられます。 人は大きなビジョンに共感すると、大

        • 【雑記】2024年年始の帰省

          新年明けましておめでとうございます。NoteやXを見て下さっている方はありがとうございます。普段あまり日記のような文章を書く習慣がないのですが、アウトプットの重要性をしみじみ感じる今日この頃、いつもと時間の流れが違うように思う年末年始を借りて、書き記しておこうと思います。 あまり実のある話ではないため、何か有用な情報を求めている方はブラウザバックされた方が良いかもしれません。 昨年12月は仕事とプライベートも兼ねた大阪出張を経て年末を迎えたこともあり慌ただしく、大晦日に地

        【読書ログ】藁を手に旅に出よう(4/4)

          【読書ログ】藁を手に旅に出よう(1/4)

          書籍情報タイトル:藁を手に旅にでよう 著者:荒木博行 ジャンル:ビジネススキル全般 オススメする読者層:問題解決スキルを身に付けたい方、リーダーシップやキャリアについて考えたい方 Amazon 寓話を題材にしたストーリー仕立てのビジネス書で、問題解決、リーダーシップ、キャリア、価値観などについて学べます。ビジネス書ではありますが、人と一緒に課題に当たる場合や答えのない問題への向き合い方など、仕事以外でも応用できる内容です。 要約本書の全体構成 ストーリーは若手社員のサ

          【読書ログ】藁を手に旅に出よう(1/4)

          【読書ログ】目的ドリブンの思考法

          書籍情報タイトル:戦略コンサルタントが大事にしている 目的ドリブンの思考法 著者:望月安迪 ジャンル:ビジネス、問題解決 オススメする読者層:ビジネスマン全般、タスクはこなせているが成果につながらない方 Amazon 要約まず、「目的」から始めよ 成果を創出するためのつながりは<目的-目標-手段>という三層ピラミッドにより成り立ちます。 目的(Why):何のために 目標(What):何を目指して 手段(How):どのように達成するか これら3つの階層がつながるとき、

          【読書ログ】目的ドリブンの思考法

          【読書ログ】論点思考

          書籍情報タイトル:論点思考 著者:内田和成 ジャンル:問題設定、問題解決、ビジネス オススメする読者層:問題発見力を鍛えたい方、指示通り仕事をしているのに評価されない方 Amazon 解くべき問題を考える「論点」設定の考え方がテーマです。問題解決の最上流であり、的確な問題解決策を提案、又は実行したにも関わらずいまいち成果が上がらない場合はそもそも論点設定がうまくいっていない可能性があります。興味のある方はぜひお読みください。 要約論点思考とは 【論点思考】 論点とは「

          【読書ログ】論点思考

          令和5年公認会計士論文式試験を受験された皆さまへ

          論文式試験を受験された皆さま、お疲れ様でした。闘魂さん、てりたまさんの企画に乗らせていただき、筆を取らせていただきました。素晴らしい企画にお誘いいただきありがとうございます。 何者?申し遅れましたが青い人と申します。怪しい者です。3年ほど前に大手監査法人から独立(会社を辞めただけともいいます)しまして、今は上場の連結含む決算・開示支援、税理士業務、中小企業支援等を行っております。Excelが好きで、操作速度で引かれることがしばしばあります。ゆっくりと話を掘り下げるコミュニケ

          令和5年公認会計士論文式試験を受験された皆さまへ

          【読書ログ】仮説思考

          書籍情報タイトル:仮説思考 著者:内田和成 ジャンル:思考プロセス、問題解決、問題発見 オススメする読者層:仕事に時間がかかりすぎて悩んでいる方 Amazon コンサル必読書ともいわれている一冊です。仕事のスピードを上げたい方、手あたり次第に情報収集や分析し続けて時間が足りなくなってしまう方に特におススメです。 要約仮説思考とは何か ✔ 仮説思考とは 仮説とは、情報収集の途中や分析作業以前にもつ「仮の答え」のことをいいます。仮説思考とは、情報が少ない段階から、常に問題

          【読書ログ】仮説思考

          タスクが多すぎてやる気がなくなっている貴方へ

          通常は暇なほどやる気がなくなっていき、タスクが増えるときびきびと行動に駆られます。しかし、ある閾値を超えるとワーキングメモリ(※)がオーバーフローするのか「やることがありすぎるけど着手したくないので逆に暇」みたいになったりします(以前Twitterでバズってました)。 自分もここ最近そんな状態に見舞われていたため、格闘しながら効果のあった方法をご紹介します。 以下のような状態にある方はぜひ実践してみてください。 ✔ ついスマホを触ってしまう ✔ 部屋やデスク、PC内のファ

          タスクが多すぎてやる気がなくなっている貴方へ

          【寓話】泣き婆さん

          心理学に「ネガティビティ・バイアス」という用語があります。ポジティブな情報よりもネガティブな情報に注意を向けやすく、記憶にも残りやすい人 間の性質を表します。 「スマホ脳」や「GO WILD」など、様々な書籍で、人の脳の大まかな構造は太古の昔から大して変わっていない説が主張されています。 大昔、人が野生で暮らしていたころは、獰猛な動物や災害に襲われたりと、生死に直結するような出来事を避けることが最優先で求められたため、このような性質が生きていくために欠かせないものでした。

          【寓話】泣き婆さん

          【読書ログ】コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル

          書籍情報タイトル:コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル 著者:メン獄 ジャンル:コンサル、仕事術 オススメする読者層:ビジネスパーソン全般 外資系コンサルティング会社で12年間、アナリストからシニアマネージャーまで駆け抜けたメン獄さんのサバイバル記録です。コンサル業界特有の過酷な経験談と、そこから抽出したサバイバル術が記されています。仕事術としての学びを得られるのもそうですが、大変な思いをしながら生き延びてきた綺麗事抜きのリアルな体験談に勇気も貰える一冊です。

          【読書ログ】コンサルティング会社 完全サバイバルマニュアル

          【寓話】がんばる木こり

          木こりは木を切るのに夢中で、斧を研ぐのを怠っていました。お気づきの通り、木を切る手を止めれば斧を研ぐ時間はあっさり捻出できます。 朝早く起きて、夕方まで作業している描写があるため、短くみても木を切るのに毎日10時間程度は費やしていそうです。ということは初日は概ね1時間で2本程度切っていることになります。 仮に斧を研ぐのに30分かかったとしても、それによりロスする時間は木1本分程度です。それで初日の切れ味まで回復するならば、6日間17本ずつ切ることができ、6日で102本の木

          【寓話】がんばる木こり

          【読書ログ】コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト

          書籍情報タイトル:コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト 著者:高松智史(BCG出身) オススメする読者層:ビジネスパーソン全般 Amazon 若手のコンサルが経験する仕事を題材に、技術的な話からマインド的なお話 まで、新人さんに限らずベテランの方も折に触れて読み返すと、大事なことを思い出せる内容です。興味のある方はぜひお読みください。 要約売り物が「思考」しかないコンサルティングファームの「最初の3年間」は質量ともに極めて濃く、答えのないゲームであるクライアントの課題に

          【読書ログ】コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト

          【寓話】オアシスの老人

          老人は同じ町を目指す別の若者に、それぞれ真逆の意見を述べます。老人は一方の若者には嘘をついたのでしょうか。 偏に町といっても、色々な側面があります。人口の多寡、男女比率、産業の特徴、天候の特性等々。当然、何に目を向けるかによって良い悪いは変わってきます。 どこに注意を向けるかは、見る人の側である程度コントロールすることができます。物事が完璧に良いことばかりということはほとんどなく、極端な話粗探しをしてしまえば大概のことから悪い面を見つけられるでしょう。逆も又然りで、老人は

          【寓話】オアシスの老人

          【読書ログ】歴史思考

          書籍情報タイトル:世界史を俯瞰して、思い込みから自分を解放する 歴史思考 著者:深井 龍之介(株式会社COTEN代表取締役) ジャンル:世界史、思想 オススメする読者層:世界史が好きな方、悩みの多い方、メタ認知を身につけたい方 Amazon 歴史上の偉人たちの人間くさくておもしろいエピソードを通して、新しいモノの見方・考え方を獲得することをテーマにした本です。歴史が好きな方や物事を違った視点で捉えたい方にお勧めです。 要約スーパースターも凡人だった SNSを見回して目立

          【読書ログ】歴史思考