オーストラリアのお金事情その1
インフレーション。一定期間にわたって経済の価格水準が全般的に上昇すること。
最近なんでもかんでも値段が上がっていますね。世界的なインフレーションのおかげでうちの家計は圧迫されるばかりです。
正直、お金のことばかり気にする生活には疲れてきています。でもしょうがない。なんとか生活していく以外に道はないので。
というわけで、今回は僕が住んでいるオーストラリアの経済事情についてです。
経済事情といっても、金利がどうこう、家のローンがあーだこーだ、株価がなんだかんだではなく、僕がどれくらいのお給料をもらっていてオーストラリアで生活するのにどれくらいのお金がかかっているのかについてです。
僕の収入について
まず、僕の職業はテニスコーチです。
雇用体制はこちらで言うところのカジュアルです。カジュアルという雇用体制は福利厚生をもらえません。有給休暇なし。病欠用の休暇もなし。保険もなし。会社からは何もサポートをもらえません。ただ、その分時給は高くなります。
僕は現在時給$50(約4,800円)もらって働いています。$50×30時間(週)の契約です。もし週のレッスン時間が30時間を下回っても、週$1,500は保証されています。
週$1,500で、年間40週間働きます(学校が休みの間はレッスンが無いため)。なので年収は$60,000(約579,5300円)。ここから税金を引かれて、手取りは年間約$48,800(約471,8220円)になります。
オーストラリアでは会社が 給料とは別にSuperannuation(年金)を給料の10%払ってくれます。ちなみに Superannuation は自分で好きな金額を払うことも可能です。
Superannuation については、またの機会に詳しく書きます。オーストラリアの年金制度は日本の仕組みとはまったく違うので、説明するには記事一本必要だと思うので。
本題に戻ります。
日本でもニュースで話題になっていたと思いますが、オーストラリアは最低賃金が高いです。
オーストラリアの最低賃金は2023年の7月から、時給$23.23(約2,244円)となりました。Googleで調べてみたところ、オーストラリアの最低賃金はこの1年間で4%増えたそうです。これはかなりの増え幅ですが、インフレーションが5.2%増ということなので、採点賃金が上がるスピードはインフレーションの速度には追いつけていません。
比べて日本の最低賃金は、東京都が1,072円で大阪は1,023円だそうです。単純に最低賃金だけを見れば、オーストラリアでもらえる時給は日本の倍ということ。日本の大手メディアが、日本人のオーストラリアへの「出稼ぎ」について騒ぎ立てるのも納得できます。
しかし、最低賃金が高いからという理由だけでオーストラリアへ来ようというのは少し安易なようにも感じます。なぜなら、オーストラリアは物価も時給と相応に高いからです。当たり前ですよね。オーストラリアは物価が高いから、最低賃金も吊り上がっていっているんです。
オーストラリアの物価について
兎にも角にも、オーストラリアは家賃が高いです。
うちの家賃は先月から値上がりして、月$2,000(約193,200円)を少し下回る金額になりました。ちなみにうちは平屋の2LDKで裏にちょっとしたデッキと庭、それと小さいガレージが付いています。正確な築年数は分かりませんが、かなり古い家です。ところどころリフォームしてあるレンガ造りの古い家。そんな家だと思って下さい。
ちなみにうちは、最寄りの駅からは徒歩20分くらい。都市部までは車で30分ほど。公共交通機関だと40〜45分くらいです。
そんな家で月々$2,000近い家賃というのはまあまあ高いかなあ、と感じています。家賃が月$2,000だとすると、年間の家賃は$24,000。ということは、僕の年収の50%は家賃につぎ込まれているのです。
これがシドニーとなるとさらに家賃が高いということなので、シドニーに住むのはメルボルンよりもお金がかかるかもしれません。
家賃の次に高いなと感じているのは、娘の保育園代です。
うちの娘は、週1日保育園に通っています。保育園の時間は、朝の9時15分から夕方の4時15分までの7時間。そして料金は週$116(約11,200円)です。
びっくり高いです。
しかし、この値段には理由があるんです。僕らはオーストラリアの永住権をもっていないので、国から保育園費用の補助をもらえません。なので全額負担。だから1日娘を保育園に預けるだけでもこれだけの値段を払わなければいけないんです。
本当であれば週2~3日行かせてあげたいところなんですが、さすがに今の経済状況では週1日が精一杯です。そんなわけで、今は毎週1日だけ娘を保育園に通わせています。
保険料も家計を圧迫する金食い虫です。
上にも書いた通り、僕たちはオーストラリアの永住権を持っていないので国民健康保険をもらえません。代わりに保険会社の保険に入っています。
ちなみにオーストラリアに長期滞在できるビザを取得するには、保険に入っている必要があるので、僕たちに保険に入るかどうかの選択肢はありませんでした。
保険料は隔週の引き落としで、毎回$134(約12,950円)です。これもまた高いです。
その他にも、車にかかるお金なんかのことも書き始めるとキリがないので、今回はここまでにします。題名にもある通り、この記事はその1なので、機会をみてその2を書こうと思います。
今回は僕の収入や家賃について赤裸々に書きました。もし、これからオーストラリアに来てみたいと思っている人の参考になれば幸いだな、と思っています。
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