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折れた骨ってどうやって治るの?

はい、今日は少し趣を変えてみます。
今回からちょっとした実験で
これってどうなってるんだろう?”
という子供の素朴な疑問を持つ
自分の報告日記方式で書いていく
シリーズを書いていこうと思います。

今回は題名通り:

骨折した骨って
どうやって治っていくのか?


を書いていこうと思います。

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今から骨が治癒するプロセスを
ざっくりと書いていきますが
Oryan et al., (2015)で書いているように
骨の治癒プロセスは複雑で
全てが解明されているわけではありません。
(少なくとも2015年の時点では)

きっかけはとある国民的アニメ

自分が小学校の高学年位から
少年ジャンプで始まったのが
One Pieceです。

もうこのアニメの凄さは
語る必要がありませんね。
自分も大好きです。
寧ろスポーツよりもアニメや
漫画の方が好きです。

そういえばOne Pieceは
来年に終わるみたいなんですが、
終わらせられるのでしょうか?
というか早くAmazon Primeで
次のシーズンが見たい!

そんなことを思いながら
自分はブルックが一番好きなキャラです。
その他にはボン・クレー、白ひげ、
シャンクス、そしてキュロスが好きです。

(ちなみにNARUTOだと
自来也とガイ先生です。
なんとなく共通項が
ありますかね?)

”死んで骨だけブルックです。”

もうね、ブルックは最高ですよ。
マジで。名言の多いOne Pieceでも
特に痺れるセリフ言ってくれています。
声優をされているチョーさんも
演技が凄すぎるのですが。

チョーさんをブルックに選んだ
尾田先生やアニメ監督はえらい!!
チョーさんのブルック以外考えられない!
もう本当にワンピースのオリジナル声優チームで
終われるように尾田先生!お願いします!!

で、自分が持つOne Pieceへの
愛は伝わったと思うんですが
ここからが本題です。

スリラーバークやvsビッグマムなどで
ブルックは顔の骨がかけると
牛乳を飲んで骨を治していました。
(Viva!カルシゥーーーーム)

まぁしばらくは気にしてなかったのですが
最近になって
そういえば、折れた骨って
どうやって治っていくんだろう?

と思ったんですよ。
(Viva!好奇シーーーーーン)

いや、ちゃんと勉強したんですよ?
大学や大学院の解剖学とかの授業で。
で、ちゃんと対処とリハビリも
出来るんですよ?
目の前で選手達に骨折が起きた時は。

対処方法はわかっているが、
対処をした時に体の中で
何が起きているか、
あやふやなわけですよ。

例えば骨が折れたら炎症反応がまず
起こります。で、そこから骨が
如何くっついていくのか?

例えば”Osteociteがどうなって
このたんぱく質がこうなって”
などといった生理学的に
どういったメカニズムで
どういった化学反応が起こってとかが
具体的に説明が出来ないわけですよ。

別にそんなに頻繁に骨折が
起きている現場にいるわけでも
ないので説明できなくても
いいのかも知れないけど
なんか気持ちが悪いなぁと思い!
はい、調べてみましたよ。
(Viva!プロ意しーーーーき!)

*でも女性アスリート達と仕事を
しているので、やはり大事かなと。

折れた骨は如何くっつくのか?

骨は、私たちの体を支え、
動きを助ける体になくては
ならない構造です。

その強度にもかかわらず、
骨は転倒、衝撃、
またはストレスによって
折れたり骨折したりすることがあります。

しかし、体には損傷を治能力があります。
骨の治癒プロセスは複雑ですし、
元の強度と機能を復元するためには
複数の段階を含みます。

先ずは映像と英語の勉強

では、まずは映像で解剖学と
英語の勉強をしましょう。
Elsevierは自分が信頼して
よく使っているソースです。
Mendeleyもここからですね。

自分はわかりやすい!と思いました!

骨の治癒プロセスとは?

骨折で骨に損傷を受けた場合は
4つの段階があります。
(Sheen et al., 2023)

  1. 血腫形成/Hematoma Formation

  2. 肉芽組織形成/Granulation Tissue Formation

  3. 仮骨形成/Bony Callus Formation

  4. 骨のリモデリング/Bone Remodeling 

これに対しSchindler et al., (2008)は
この4段階ある治癒プロセスを
違った言葉で表現しています。

  1. 炎症ステージ(Inflammatory)

  2. 軟骨形成(Soft Callus)

  3. 硬骨形成(Hard Callus)

  4. リモデリング(Remodeling)

微妙な違いはあるものの
基本的に同じことを
表現しているとは
思っています。

この4つのステージですが
Mckibin(1978)とあまり
かわらないという印象です。

ここからはこの4つのステージを
ざっくりと説明していきます。

損傷直後の反応

骨が骨折すると、
体は即座に反応します。
治癒の最初の段階は
炎症フェーズで、
骨折の周囲が腫れます。

この腫れは治癒プロセスを
開始するために
損傷箇所に急いで集まる
血液と液体が
蓄積するために起こります。

ここでポイントとなるのは
炎症=治癒プロセスです。
炎症≠ダメという安易な考えは
なくしましょう。

だからと言って
ほっておいていいわけ
ではないという事も
覚えておきましょう。

(ほなどないしたらええんや?
と聞こえてきそうですが、

①医療専門家の話を聞く
②自分で信頼できるソースから
情報を得る
③おかしいと思ったら必ず
セカンドオピニオンを得る

ですかね?あ!

④自分が必ずしも専門家より
頭がいい、もしくは
専門家が自分より頭がいいと
思わないこと、も入れておきます。)

この段階は、
新しい骨の形成の基礎を
築くために重要です。

骨折直後に形成される
血腫(血の塊)は、
出血を制御する
一時的な栓として機能し、
新しい組織が
成長するための基盤となります。

血腫と書きますが腫瘍ではありません。
かさぶたみたいなもんだと思いましょう。


治癒に影響する要因

いくつかの要因が、
骨がどれだけうまく、
そしてどれだけ早く治るかに
影響を与えます。

これには、
個人の年齢、
全体的な健康と栄養状態、
骨折の場所と重症度、
骨片がどれだけうまく整列して
安定しているかが含まれます。

自分も一人の選手が
サマーリーグでプレー中に
脛の骨を開放骨折した選手がいました。

自分は現場におらず
手術後に会い、そしてリハビリを
サポートしましたが
少し脛に変形があったのを
覚えています。

(ちなみに彼は今現在も
プロで活躍しています。
10年目ぐらいかな?)

喫煙や特定の薬物も
治癒プロセスを
遅らせることがあります。

ただ損傷した箇所への
血液の供給はマストだなと。
(Schindeler et al., 2015;
Sheen et al., 2023)

なので牛乳だけ飲んで
骨がくっつくわけではないです。笑
(そうだったら良いんですが。。。)
栄養素を運んでくれる血液の循環を
良くすることは治癒が
上手くいくかの鍵かなと。

ヨホホー

いかがだったでしょうか?
自分も勉強しましたよ、そらね。

で、もっと知りたいという方は
こちらのビデオがおすすめです。

では、また何か好奇心が
くすぐられることがあり
自分の自信がない事であれば
無料で書いてみます!

以上!

参考文献

  1. McKibbin, B., 1978. The biology of fracture healing in long bones. The Journal of Bone & Joint Surgery British Volume, 60(2), pp.150-162.

  2. Schindeler, A., McDonald, M.M., Bokko, P. and Little, D.G., 2008, October. Bone remodeling during fracture repair: The cellular picture. In Seminars in cell & developmental biology (Vol. 19, No. 5, pp. 459-466). Academic Press.

  3. Sheen, J.R., Mabrouk, A. and Garla, V.V., 2023. Fracture healing overview. In StatPearls [Internet]. StatPearls Publishing.

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