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退職読書日記 #11

5月10日 金曜日

6:30起床。寝坊。
ここ数日早く起きれない。本当は5時に起きたいのに。疲れ?

しかし今日は事務所に早く出勤しておつかいのために某地検に行かなくてはいけない。
ちょっと歩く日なのでお天気がよくてうれしい。初夏だ。

ひとまず子供もたたき起こして最低限のメシと身支度手伝い。
歯磨きの仕上げ磨きっていつまでやるんだろ。
7:50子供を送り出す。部屋着で歩道に出てしばらく見送る。
日焼け止め塗ったっけ…?

8:00
ルーティンの家事をやっつけ、スーパー簡単な身支度と化粧を済ませる。

8:40出発。猫に行ってきますというと、つぶらな瞳で一瞥される。
ろうどう、という言葉を知らない生き物。

愛車(電動自転車。そろそろバッテリーが危ない)にて事務所へ向かう。
本当にお天気がいい。ロングスカートを履いていたので、裾を髪ゴムでおだんご状に結び上げて車輪巻き込みを防ぐ。

長いスカートの裾をひらひらと爽やかになびかせて自転車を漕ぐお嬢さんを見かけるたび、「どうしてじょうずに自転車乗れるの?」と思う。
私は車輪にスカートを巻き込んで割けたりよれたり、オイルで汚れたりしたことが何回もあるよ。

9:00事務所到着。
20分程度のチャリ通勤だが、途中心臓やぶりの登り坂もあるのでいい運動になっている。

事務所で早出の方とおしゃべりしつつお出かけの書類を準備して、すぐに出発。初めて行くところだ。そう遠くはないが乗り換えが必要で、ドキドキしていたら案の定乗り換えで迷った。

初めての場所に迷わず行ける勝率は3%くらい。でもなんとかアポ時間には間に合って10:20頃に到着。

電車内と手続きの待ち時間に「タフティ・ザ・プリーステス 世界が変わる現実創造のメソッド」(ヴァジム・ゼランド)を読む。ふるーいkindle端末で読んでいるのだがこれは動作が遅いのだろうか?特に不便せずに読む。

ものすごーくスピっている怪しげなタイトルであり、内容もかなり怪しいといえば怪しいのだが、私は今、深層心理とか自由意志とか決定論とか、そういったものに興味があるので面白く読む。

ふむふむ。
しかしこの本、かなり癖のある文章である。

「こんにちは、私の愛しい変わり者さん!
あなたは、私のことを覚えていないと思いますが、私はタフティです。」

「本当にあなたはなんて退屈な頑固者なのでしょう!解剖しちゃってもいいんですよ。害虫のように画用紙にホチキスで留めたり、ホルマリン入りの瓶に入れてほかの生物への見せしめにしてもいいのです。

出だしからしてこの調子。
私は当然タフティさんという方を存じ上げなかったが、ぐいぐいくるなという印象。何者?

本の中でタフティさんは読者(わたしだ)のことをおちょくり、馬鹿にし、叱り続ける。
ままならない人生を好転させるための心構えとメソッドを叩きこまれる内容だ。

地検の待合室で一人これを読む感覚はなかなか痺れた。

私は今、パラリーガルのお仕事をしている。
弁護士の先生のお手伝いをする仕事だ。
向いているかどうかはわからない。

とにかく手続きを済ませて、事務所へ戻る。
ミスなく終えられたのでほっとする。ちょっとプレッシャーだったのだ。
地方の小さな地検の建物は、公民館のようにひっそりしていて、新緑に囲まれた立地もあってか、なんだかメルヘンだった。

戻りの電車でもタフティさんの本を読む。目覚めなさい、とタフティさんは私に語りかける。古いkindleはマーカーが引きにくいところが使いにくいかも。

そういえば地検で芝生が刈られてた。
芝刈り機のあの音と、青々しいあの匂いがなぜか懐かしく感じるのはなぜだ、といつも思う。

12:00ちょうどに帰所。
メルヘンでノスタルジックで、ヘンテコな本を読みながらの半日出張が終わる。

休憩を挟んで午後は怒涛のデスクワーク。
電話の鳴りっぷりが過去の兜町の映像を彷彿とさせるレベルであった。
期限が近いタスクや骨のある重たい業務が多くて全身が悲鳴を上げている。

16:40退社。ほんとうはスーパーに寄りたかったけど余裕なし、そのまま学童へお迎えにあがる。

17:10 娘をピックアップしてそのまま公文に送り込み。
習い事の日は分刻みの動きになることが多いので、おけいこバックを持って出勤している。

いつもなら公文の待ち時間に夕飯の支度をするんだけど、今日は子供のランドセルをチャリに積んだまま駅ビルへ。

携帯を変えるのだー。
ずるずるとandroid使っていたけど、動作は遅いし
カメラはヘボいうえに、最近は写真撮れなくなっちゃうし、LINEも電話受信できないし、でとっとと変えよう!と決心。

タイムリミットは1時間。
17:20にお電話屋さんに駆け込んで、前もって決めていた古い型のiPhoneをさっさと指定して購入。
出費は痛いがSE第三世代なのでそれでもめっちゃ安い。

今頃SE買うのどうなの~、とiPhoneのちゃんとしたユーザーさんは思うのかもしれないが、とにかく安くiPhoneのカメラを使いたかったので満足。

洋服ショッピングくらいの時間感覚でちゃちゃっとスマホ買って、
ドンキ寄って周辺アクセサリといった装備品を買って、
焼鳥屋さんで何本か買って、公文にお迎え。
ちょうど時間ぴったり!

18:30に帰宅。
実はここからが地獄だった。
そもそも学童に迎えにいったら「宿題やってない」というから
ああん?と思って。
あれだけ学童で宿題は済ませておきなよって言ってるのに。

家に帰ってから、漢字ドリル・計算ドリル・音読・計算カードやるのは時間ないし大変だから、ドリル宿題は学童でやっておけと何度も何度も約束してるんですけど。

いつもやらずに帰ってきて、結局家でも疲れてすぐにやらなくて、夜遅くに泣きながらやって寝るのが遅くなるか、朝に慌ててやって親子ともにバタバタになるんだよ。

今日という今日は学童で宿題やってくるように言い含めていたのにあっさりと約束を破る。

こんにゃろ、と思うけど、
「帰ったら絶対にすぐにやる」
という言葉を信じることにする。
この言葉が真実だったことはないのだ。なのに何回信じて期待してしまうのか。

今日も当然のように簡単に裏切られました。
ランドセルから汚れ物や連絡帳を出して、明日の準備をして(明日は土曜学校だ)宿題をする。

その約束だったのに、すぐさまクッションに横になってだらだら漫画(コナン?)
ドンキで買ってきてあげたいちご新聞をすぐに開いて読む。
何度声をかけてもやらない。

私は、コイツいつになったらやんの?
と思いながら放置してみる。先にビール飲んで焼鳥つまみながら携帯の初期設定なんかして様子を伺う。

そしたらほんとーーーーにいつまでも全然やらない。
ご飯も食べずお風呂も入らず、宿題もやらず。
21:00。寝る時間。どんだけごろごろするんだよ。

私のイライラは限界になって、ついに爆発したね。
キレ散らかしちゃった。

正直なところ、
宿題やらなくて学校で注意されて恥をかくのも、宿題や勉強をやらずに教養のない大人になって、いざやりたいことが見つかったときに学力が足りなくても、やるべきことを先にやるという自己管理能力が育たないまま大人になって困っても、

これは全部、娘の問題であり、彼女が自分で自分のケツを拭けよ、とも思う。

親が無理に宿題させようとするのは、自分の思い通りに「しっかりした子」にさせようとしてるだけなんかな?と自分の胸に聞いても見る。

でも、そうはいっても小学校低学年は子供の問題と親の問題が不可分であることが多くて、宿題だって「おうちのかたがチェックしてまるつけしてください」なわけで、子供がちゃんと宿題をするようにフォローするのがまだまだ親の仕事なわけだ。

でも言ってもやらないんだよ。
自分の好きな勉強は夜更かししてでもやるんだけど
面倒なものは後回し。

宿題って内容はもちろんだけど「やるべきことを〆切までにやる」という能力を身に着けるために必要だと思うから、なんとか自分で管理してやって欲しいんだけど。

というわけで、この夜は散々注意してきたことをやらない子供にブチキレた。

しかも、娘は宿題をやらないことや、ランドセルの支度をしないことをなぜかいつも私のせいにしてくるから余計にむかつくんだよね。

「だってお母さんが手伝わないから」
「だってお母さんがうるさいから」
「だってお母さんが・・・」

この夜は母娘で言葉の暴力ぶつけ合いのケンカになった。
乱暴な口調、ガサツで品がない言葉、言ってはいけない相手の人格を否定するような言葉、傷付け損なうことを目的とするような言葉の投げつけ。

いけないぞ、これは怒りに飲み込まれてるぞ、と気付きつつ止められない。
タフティのことが頭をよぎる。あんなに叱ってくれたのに。。。

22:30くらい?
もうご飯もお風呂もしらん、一人で勝手にしろ!!
ってなって、風呂はかろうじて一緒に入ったけどそのあと私はさっさと一人で寝室に。

娘が泣きながらドライヤーをかける音が聞こえたけど、
私はそのまま寝てしまった。

朝起きたら娘はちゃんと横に寝ていた。




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