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フランスでの育児について

【義母とバトルした話】
あれは2年ほど前、東京からフランスに引っ越してきて、直後のこと。
フランス人夫のお母様、義母と育児について口論になった。(もちろん全部フランス語)

そのとき4歳だった息子はまだ鉛筆をうまく持つことができず、ぬりえ冊子をくれた義母がそれを心配して、「えんぴつも持てないなんて学校で困るんじゃない?持てるように練習させないと。」みたいなことを言ってきて、かなりカチンときた。
(今はとても上手にお絵描きしているから、なんの心配もいらなかった、心配していなかった私を大いに褒めてあげたい)

「本人の興味に合わせた遊びをしているし、少しずつ彼のリズムでできるようになると思うので、私が無理に働きかけをすることはありません」と返した。

それまでは「ハイハイ、そうですね」と聞き流していたのに、そのときはカチンときて、はっきりと言い返してしまった。
義母も気が強い人で、大声で言い合いになり、ついには私が泣き出してしまい、場が険悪になってしまった。夫も戸惑うばかり。
義母から「仲直りしましょう」と声をかけてくれて、なんとかその場は丸く収まった。

義母も悪気はなく、純粋に孫のことを案じて言っただけに過ぎない、批判されている、と私が過剰反応しただけ。

でも、大げんかしたことは全く後悔していない。言い返さなきゃよかった、とも思っていない。言い返してよかった。その日の他にも、義家族の前で大泣きしたことはあり(夫と喧嘩してつらかった)私はそれ以来、少しずつ、「言わないほうがいい、自分さえ我慢すればいい」という考え方を手放し、言いたいことははっきり言う、嫌なことを我慢しない、眠い時は寝る、という自分なりのポリシーを大事にするようになった。義家族の食事会など、長丁場すぎるし退屈なので、行かない、もしくは眠くなったら席をはずさせてもらう。

義母には、感謝の気持ちが湧いたときにメールをしたり、子守りをお願いしたり、ほどほどに良い関係を築いている。仲良しになったわけではないが、母の日の感謝メッセージを送った後には、観葉植物を一緒に買いに行ったり、お茶したりした。

私とは全く気が合わないし、性格も考え方も違うけれど、愛情深くて礼儀正しい人である。

人間関係は、生きている限り改善できると思う。苦手でもつきあいが続く関係なら、歩み寄ったり、我慢をやめたり、本音を言ってみる、というある程度の試行錯誤をしたらいい。
それでも、うまくいかないなら上手に距離をとる。離れる。
嫌いな人に悩まされるより、好きな人、大切にしたい人に時間をかけるほうが絶対幸せだもんね。

こんなに良くしてもらっているのに、なんて薄情なんだ、と自分責めしていたけど、つまらないものはつまらない。私が好きなのは仲良しの友達との深い会話だ。いくら一緒に食事したって仲良くなった感じがしない集まりはいやだ。

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▼フランスてるちゃん経歴
米国留学、フランスMBAを経て外資系コンサル業界にて15年勤務。
仕事中心の生活に絶望して東京脱出を決意、2020年夏よりフランス在住。
前職手取り28万円だったのに、今は1時間10万円以上のお仕事を中心に、のんびり生活を満喫中。
ダーリンはフランス人、出会って20年だけどいまだに大好き♡
自他共に認める人たらし、息するように人を好きになれるのが特技。あなただけのラグジュアリー旅をプロデュースします♡

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