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走る!走る!

 以前に身体を動かすことが好きではないと言った記憶がある。
 記憶なのでもしかしたらそんなことは言っていないかもしれないけど、たぶんこれをずっと読んでくれている人はボクのことを身体を動かすことが嫌いな体型がかなり丸っこいおじさんだと認識しているかもしれない。

 その認識はそんなに外れてはいないので別にここで否定するつもりはない。

 ただ……
 実はボクはスポーツがそんなに嫌いではない。
 もちろん学生時代は体育会系の部活で汗を流していたわけではないので、そういう意味では身体を動かすのは好きな方ではないのかもしれないけど、実際には友人たちと草野球に出かけたり、若い頃はサッカーをしたり、たまに体育館でバスケをしたりもした。

 サッカーに関しては苦い思い出もあるのだけど……
 それでも、もしも今、サッカーに誘われたら行くと思う。
 その場合はこう言って参加するだろう。

『走れないけど大丈夫?』

 走れない……というのは文字通り走れないわけではない。
 心肺機能が著しく低下しているので、長い時間は走れないと言う意味と、丸い体型が邪魔をして速く走れないと言う意味である。

 まあ、サッカーにしても野球にしても、ボクを誘うと言うことはそんなにガチな感じではないのだ。

 誘ってくれる友人もそういうことをちゃんと理解しているので、ボクが参加してすぐに息が上がってしまっても誰も怒ったりもしないので、おかげさまで身体を動かすことを楽しむことができている。

 ただ、身体を動かすと言っても、ただ単に走るという行為はあまり好きではない。
 どこかで言ったかもしれないが、意味なく走るのは嫌いなのだ。
 だからジョギングなどは絶対にやらない。
 ダイエット?
 いや、走るぐらいなら食べない方を選択する。
 てゆうか前も話したのだけど、ダイエットのモチベーションはどうしても上がって行かないのでやらないのだけど。

 ジョギングが好きな人は走ることに魅力を感じているからそうしているのだろうと思う。

 だからその魅力を否定することはしない。
 ボクには分からないだけで、走ることから得られる満足感や達成感は、とても魅力的なものなのだろう。

 ただボクにとって、目的もなくただ長い距離を走るという行為はボクにとっては永遠に続く拷問のようなのだ。
 息は上がって苦しくなるし、膝は痛くなるし……下手をすると走り終わったあとも、足が赤く腫れあがって痛くなる。

 まあ……それは痛風なのだけど……。

 走り方を改善して、しっかり練習をするならそんなこともなくなるのかもしれない。
 ただそれまでにかかる労力を考えるととてもそうしたいとは思えないのである。

 そんなボクなのだけど、別に走ること自体が嫌いなわけではない。
 目的を持って走るのは嫌ではないのだ。
 例えば、サッカーのようにボールを追って走るのは楽しい。
 それだけじゃなくてある競技を上達させるために、『走る』と言う練習をすることも、目的があるので嫌いではない。

 じゃあ……走れるんじゃん。

 そう思う人もいるとは思うが、落ち着いて少し考えてほしい。
 忙しい日常生活において、アスリートでもない人間がなんらかの競技を上達させるために走る時間などあるだろうか。

 答えは……そんな時間はない……である。

 いや、あったとしてもそこまでのモチベーションを保ってまで楽しみたいと思うようなストイックさはボクにはない。
 基本的にボクはインドアな人間なのである。

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