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3000万語の格差! 大事な「3T」をあらためて知る

1 聞こえているみなさん 言葉をうまく使えていますか?

ランゲージアーツを一緒に学んだ仲間の麻里子さん

彼女が、AVT(人口内耳の手術後の言葉の教育)を学ぶ為のオンライン大学で開催した『3000万語の格差』についての勉強会を、本日LanguageArtsLABOでも開催いたしました。

ご参加くださった皆様 ありがとうございました。

(本日、電波状況が悪く一部聞きにくい点があり、大変ご迷惑をおかけいたしました。)

伝えそびれている箇所がありましたらと、こちらを書いております。

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「聞こえているみなさん 言葉をうまく使えていますか?」

彼女は末っ子の娘さんが人口内耳の手術を受けた後、言葉に対しての教育を実践的に学び、

「 聞こえている子どもにも大事な教育だ!」と、言葉に関しての発見をいつもシェアしてくれる貴重な存在です。

私がランゲージアーツ(聞く・話す・読む・書く+観察)について学び始めた頃、彼女は言葉について聾学校で体験的に学んでいました。

ランゲージアーツの話をすると「すごく似ている教育だと思う」と体験談を教えてくれ、その後彼女もダーウィンランゲージアーツの「ママのためのランゲージアーツ講座」に通い、二人して指導者養成講座まで修了するほどに「言語の大切さ」を今もなお学び続けています。

言葉は 周囲の人と繋がるツールである。

みなさんにはその自覚がありますか?

私自身は、これを知るまで子どもの話を「聞く」事は、あまりに当たり前で自然に出来ていると思っていました。

それは「聞く」ことはあまりに当たり前で、自然とできることという意識があり、

学ばなくてもその「技術」があると思っていたからです。

・・・というか「聞く」ということに、「技術」が必要だとも考えたことがありませんでした。。

2 子どもを言葉で救う!

この本は、外科医だった(外科医?)著者が、人工内耳の手術を行った2人の少年の話から始まります。

外科医から社会学者へと転身した著者が「言語は親の話し言葉の力で大きく変わる」という研究を元に、学習能力を支援する為の教育プログラムを始めました。


ハートとミズリーという二人の社会学者の研究により・・・経済格差が、子ども学習能力に影響するのか?を調査しました。

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(細かい数字は本を参照ください。)

子どもの学習能力に影響を及ぼすのは、経済格差では無く、親が子供にかける言葉の量(そしてその中身)だったのです。

親が子どもにかける否定的な言葉 肯定的は言葉の量これにより 3000万語の格差につながるという結果となりました。

では、どんな言葉が効果的なのか?

親が子供にかけがちな言葉。

■目的を終わらすための言葉「〇〇しなさい」

静かにしなさい。 靴を履きなさい。早く食べて。用意しなさい。


この本には、それよりもここで大切なのは「おまけの言葉」であると書かれています。

■おまけの言葉

大きな木だね、空が綺麗で気持ちもいいね。鳥さんは何を探しているんだろう etc

このような雑談が子どもの語彙力を増やします。

・数の言葉

・空間認識に関わる言葉

・褒め言葉 

これらの言葉は子どもの脳に大きく影響します。


3 子どもに本当に必要なことはなにか? 

もっと早くに知りたかった3T!

・tune in 

・talk more

・take turns 

これらの言葉を聞かれたことはありますか?

私は全くの初耳! もっと早く知りたかった・・・(涙)

親はなにかと与えることが多いですよね。

与えることが「愛」だと思っていましたし、教育も外注先が山ほどあります。

まず与えるものを捨てて、子どもに興味関心を持つこと。

子どもが何に興味関心を持っているかに気づき反応することをtune inといいます。 チューニングを合わせること

これって、小さな子どもだけでなく、大きな子どもや親や夫との関係にも変化をもたらします。

そして

・take turns  会話のラリーをする。親が一方的にはなすのではなく、代わりばんこに効き出す対等な関係を築くこと

・talk more言葉を増やす

こちらはこそあど言葉を除いたり、(あれとって→本棚の一番下の青い表紙の本をとってくれる?)

知らない語彙を注ぐ(あれもこれもできるね → 一石二鳥だね)

赤ちゃんの時は、ナレーションを行う(おむつかえようか?きもちいいねーきれいになったねー )などです。

まりこさんが講義で最初に話した

「聞こえているみなさん 人とのコミュニケーションに言葉をうまく使えていますか?」

この意味が、勉強会を通じて段々と伝わってきませんか?

もっと深く彼女の話を聞きたいという方は、

どの部分をもっと深掘りして聞きたいかなど ぜひLINE@にお寄せくださいね!

(まりこさんが今日の講義ではお伝えしきれなかったこともいくつかあるということです。それらは今後や、私たちのランゲージアーツ講座でもお伝えしていきますので、ぜひお待ちしています!)


話は戻ります。 そして「なぜなら思考」になり、

3つのT(tune in, take turns,talk more)の効果も発揮されます。


私はこの話を聞かせてもらい、「知らない!」では残念だ!!!と強く感じました。

お金をかけて、外注しないと豊かな教育を与えられないと考えていた以前の気持ちが大きく変わりました。

特に言葉に対して意識したことがないというママさんが多くいることも私自身がそうだったのでよくわかります。

人との関係は人と人との間にあり、「言葉」が大きな役割をもちます。

後にお話しする言語技術に関しては、いつ学んでも遅くない、人と人に必要な「言葉」のスキルを磨くことは 自分自身が強くなり豊かに生きる力につながります。


4 日本文化と子ども 

麻里子さんの話が 目から鱗!

「日本の文化」を子どもはまだ知らない」という話

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日本には 「謙虚」という文化があります。

では 謙虚の言葉の定義は何かご存知ですか?

こちらには 結構なバイアスがかかっています(この話は次回に続きます。)

親が大人同士の関係で使う言葉を子どもは、真に受けて傷つくこともあります。

その中で、何気につかってしまう言葉について少し追記いたします。

子育てをしていると、肯定的な言葉がけだけでは過ごせないことも多くあり、否定的な言葉も出てきます。

・人格否定の言葉   
・能力否定の言葉
・存在否定の言葉

これらを不本意ながら何気なく伝えてしまうこともあります。

例えばどのようなものか・・・

■人格否定の言葉  
卑怯じゃない? ずるい! 意地悪 うそつき 真面目すぎる容量が悪い
 
■能力否定の言葉
絵が下手 音痴 不器用 頭が悪い 
偏差値届かないのに行きたがる(中学受験の際) 勉強しない できるはずがない 運動神経ゼロ 算数が苦手だね 字が下手 服のセンス悪い。 足し算もできないの お箸もまともに持てないの? こんな字も読めないの?パソコンも使えないの?  片付けもできないの? 妹にできて、なんであなたにできないの? 弟を見習いなさい。1年生になって、そんなこともできないの? もう1度幼稚園に戻りなさい。 もう一度小学生からやり直し

■存在否定の言葉
3人目は女の子がよかった 本当は男の子が欲しかったのに。
本当は産みたくなかった 産まなきゃよかった
お前は橋の下から拾ってきた(昭和の産物?)


例えば叱ってもいうことを聞かないとか、思春期の子どもとの会話の中で感情的に話していたら、うっかり言ってしまう言葉もあるかもしれません。

そして、能力否定の言葉に関してはお子様が誰かに褒められた時

例えば「すごく絵が上手だね!」「〇〇さんが賢いって子どもから聞いてるよ!」など

あげてもらったら慌てて「あー、でもね、音痴なんだよね(例ですよ)」とか

「片付けが下手すぎて部屋がぐっちゃぐちゃなのよ」など

何となく子どもを下げてしまうことって・・・ ありませんか???

お子様の年齢が小さくても大きくても。これについても考えていきたいところです。


とにもかくにも、今回声を大にしてお伝えしたかったことは

言葉を意識することを始めると、新しい関係が築けるということ

あなたは毎日どのような言葉をつかっていますか?


4 大人の学び時間 ランゲージアーツ

ランゲージアーツを学んでから、仕事にも、人間関係にも直接影響を及ぼしています。

「聞く・話す・読む・書く+観察」 LanguageArtsは、子どもにも家庭の中で伝えたい技術です。

子どもや夫や両親にtune inして 「聞く」ことで、それだけで娯楽が増えたような気持ちになります。こんなにも豊かに楽しい気持ちにさせてくれるのだという発見がありますよ!

🍀🍀🍀

「ママのためのランゲージアーツ講座」

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9月スタートの講座を募集中です。

月に2〜3回で約半年間。LINE@にご質問などお気軽にお寄せくださいね

定員になり次第締め切らせていただきます。


「学びたい」と思う方はぜひご一報くださいね!

大人の学び時間はとても楽しくて子育てにも大きく役立ちますよ!

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LanguageArts LABO ランゲージアーツラボ 

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お申し込みお問い合わせは 下記のどれからでも受け付けています

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