見出し画像

*断捨離なんかふざけるなよ、と思っていた話

cocon.です

タイトルが汚い言葉ですみません。

断捨離って一時期とても流行っていましたよね。
私はあんまりものが捨てられず貯めることをコレクションだと思うほどだったので、断捨離という言葉は知っていたもやってはいなかったんです。

その頃、友人が腕時計が欲しいというので、買い物に付き合ったんです。

素敵な時計二つで悩んでいて、お値段もそこそこしていたんですが、そのうち一つを買っていました。
私が見てもとても素敵な時計でした。

その数ヶ月後に腕時計をしていなかった友達に「あれ、この間買った時計はしてないの?」と聞いたら「あ、あんまり気に入らなかったから断捨離して捨てちゃった」というんです。

その時ですよね

断捨離なんかふざけるなよ

と思ったのは。
あの感情はなんだったのか・・・。
イライラしたような、モヤモヤしたような。

今でも断捨離の言葉は知っていても、その中身のことまで詳しくは知らないんですが、多分友人の「断捨離」の使い方って間違えてますよね。

断捨離っていう言葉を使えば何を捨ててもいいのか、っていう話ですよ。

そもそもその程度の価値観でお買い物をするのってなんか違う気がするんですよね。
本当に必要のなかったものを買ってしまった自分の悪さを流行りの「断捨離」という言葉を使うことで正当化しているような。


それから1年ほど経って、年齢と考え方の変化から私も部屋のものをスッキリさせようと思い始めたんです。
過去の自分からは想像できないことなのですが(笑)

物が減っていくのって、見ているだけでスッキリしますよね。
ギュウギュウだった部屋がスッキリして動きやすくなったり、ものを置きやすくなったり。
ストレスがない。

そうしていると気持ちもスッキリしてきて、余裕ができ始める。

多分、断捨離ってそういうことなんじゃないのかな、と。

(そういえば何かで「部屋の乱れは心の乱れ」というのを読んだことがある。
そしてそれは、正しい。大抵部屋が汚い時は心も乱れまくっている。)

とはいえ、私も

「こんなに物捨てて、お金捨ててるようなものだな・・・。なんだか悲しくなってきた。」

と思うこともしばしば。

そういえば前に近藤麻理恵サンがハーフタレントさんのお部屋のお片付けに行った時に、ものを捨てる時に「ありがとう」と行ってゴミ袋に入れてください、と言っていて、それを実行していたタレントさんが途中で泣き出したシーンがありました。

自分で欲しいと思って買ったのに、結局捨てていて申し訳ない、勿体無くて悪い気がしてくる、自分が情けないというようなことを言っていました。

そういう気持ちってすごく大切ですよね。


だからこそ、次から物を買う時はより慎重になるし、買ったものに価値を持たせようと使ったりしようとする。

年を重ねてきたからこそ気づいたのかもしれないんですけど、人ってものをたくさん持っているからいいんじゃないんですよね。

子供の頃はたくさん持っているのがいい、と思っていたんです。
だから部屋のものはどんどん増えていった。

でも、大人になると身軽さを求めるようになって行ったんです。
物もですけど思考も。

今まで生きてきて思考とか経験とか年齢もそうですけど、どんどん吸収して積み重なって、増えていく。

その中の不要なものを捨てると、思いの外スッキリして動きやすく、考えやすくなる。

そういう変化が自分でも面白いな、と思いながら最近は部屋をスッキリさせること、思考をスッキリさせることを目指しています。

なので、今ではタイトルのような「断捨離とかふざけんなよ」とは全然思っていないです(笑)

でも、やっぱり断捨離をする時の心の持ちようって大切だと思うんですよね。

断捨離をする=ものを大切にしない、っていうことじゃないと思うので。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?