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自分とチームの意思を貫いて挑戦したグローバルサービス『TOYVERSE』‐Cocone V Advent Calendar 2023 #22‐

こんにちは。cocone v note編集部の留置です。
シリーズ「Cocone V Advent Calendar 2023~今年の漢字1文字~」では、cocone vのリーダー全員を対象にインタビューを行い、今年の活動やこれからの挑戦、それぞれの思いを伝えています。

第22回目のインタビューはTOYVERSE事業部 事業部長 姜明求(カン ミョング)さん、企画チーム チーム長の吳浩錫(オ ホソク)さんにインタビューを行いました。

今年一部地域で公開を始め、来年には日本を含む世界中の国へ公開を予定している『TOYVERSE』。
cocone vにとって初となる、グローバル向けに企画開発を進めてきた重要プロジェクトです。そんなサービスの舵を取るお二人に、0から「本質」を追求して再スタートした『TOYVERSE』プロジェクトの舞台裏や、企画者として大切にしていることについてお聞きしています。
お二人の選ぶ「今年の漢字1文字」は何になるのかを想像しながらご覧ください。


アートトイを作って楽しむアプリ『TOYVERSE』の企画から開発を担う組織

留置)TOYVERSE事業部と、企画チームの活動について教えてください。

姜)TOYVERSE事業部は、釜山支店の開発チームと一緒にアートトイを作ってデジタルワールドを楽しむアプリ『TOYVERSE』を企画から開発までを行っている組織です。
元々4人から始まったタスクフォースでしたが、現在釜山支店も含めて約30人のメンバーで『TOYVERSE』のアプリ開発を行っています。

呉)私は今年8月に入社して企画チームに入社し、先月までチーム長だった姜さんとチームメンバーと『TOYVERSE』の企画を進めてきました。
スケジュール管理、企画書・仕様書・必要リソースリストの作成など、多様なメンバーが効率よく『TOYVERSE』の開発を進められるよう、ブリッジとしての役割を担っています。

姜)呉さんは頭の中にあるものを言語化したり、細かい管理を行ったり、コミュニケーションのやり方が上手で、企画者として僕の弱い部分もフォローしてくれるのが一番ありがたいと思っています。

呉)僕が見ていて思うのは、姜さんの強みは自分のやりたい方向性を貫くところです。
たとえ相手が誰であっても、考えた方向でやってみたいと言えるんです。
企画者でもPMでも、何か言われたら弱気になって妥協することもあるじゃないですか。そういう姿勢を見ていると意志が強い人だなと思います。

姜)僕は自分の中で色々考えて「これが最善だ」と思う選択をしているつもりですので、自分の意見には自信を持って話しているだけです。
僕は成功させたいという気持ちで企画をやっています。どこまで考え抜いたのかが大事なんです。

もちろん話し合って、相手の意見がもっと合理的だと判断した場合は受け入れます。
大切なのは「誰が」言ったのかより「何を」言ったのかということです。
立場や役割ではなく意見そのものと向き合うようにしています。

サービスの「本質」に立ち返り再スタート。残したのは「アートトイそのもの」の楽しさ

留置)今年印象に残っている出来事はありますか?

姜)昨年から『TOYVERSE』の企画を行ってきましたが、今年1月にサービスを根本から考え直しました。それが事業部としても大きな出来事だったと思います。

オフラインで楽しまれてるアートトイをオンラインでも楽しめるようにするという部分は変わっていませんが、元々検討されていたWeb3への進出といった方向性を無くしたり、時代に合わせたUI変更などがありました。

方向性が変わったのは、ココネの会長からサービスの「本質」を問われたことが背景にあります。複雑で、サービスの「本質」が分からないというフィードバックを受けました。
それから初期メンバーを含めてサービスの本質について考え直し、「アートトイそのものを楽しむアプリ」として1から企画を練り始めました。

それからアートトイをステッカーを使って手軽に飾ることを楽しめて、自身が作ったアートトイを通してデジタルワールドで人と交流することを楽しむというコンセプトで再スタートしました。
また、ターゲット層も今後のトレンドを作っていくアルファ世代(2010~2024年ごろまでに生まれた世代)に変更し、コンテンツや世界観も調整してきました。

「ステッカーを貼る」という新しいデザイン手法

留置)今年嬉しかったことや、やり遂げたことなどはありますか?

呉)僕はcocone vに入社するのを1ヶ月半も悩みましたが、本当に良いメンバーの集まるチームに入れてよかったと思っています。
トップダウンで言われたことをやるのでは無く、事業部長のミョングさんはまず意見を聞くというスタンスですし、TOYVERSE事業部のメンバーも企画者として僕を認めてくれていて。それを感じながら仕事ができているのがありがたいと思っています。

企画者としては、やはり0ベースで考えたものが形になっていくのが嬉しかったです。
最初に担当したのはサービスの中でも重要なアートトイのデザインツールの実装だったので、それが作られていくのを見て、企画者の面白さの醍醐味を感じられました。

アートトイのデザイン。ステッカーを貼って手軽にアートトイを制作できる

姜)デザインツールについては、企画段階でもけっこう悩んだ部分でもあります。
最初はペイントツールのようなもので自分で描いてデザインする案や、専門的なツールを作る案もありましたが、世界中の人が誰でも手軽に遊べるようにしたかったんです。
ステッカーを貼るというアイデアは空港のキャリーケースから着想を得ました。
旅行から帰ってきた人たちのキャリーバックを見ると、今まで旅行してきた地域のシールが貼られていることがあります。それを見て、キャリーケースに上手くシールを貼っていくとアートになると気づいたんです。

他にもスマホに自分の好きなステッカーを貼ったり、ノートパソコンにサービスや組織のロゴステッカーを貼ったりするのを目にしていて、ステッカーは自分自身のアイデンティティを表すツールになっていることが分かりました。

それからステッカーをデザインツールとする企画で進めていきました。
社内のデザイナー含むメンバーの皆さんに体験してもらい、意見をもらいながら実装していきました。シンプルながら、専門家のフィードバックを入れたツールが出来たと思っています。

デザインツールだけでなく、アプリ自体を社内メンバーやグループ会社、お子さんを含めた知人の皆さんにも体験していただきながら今の『TOYVERSE』が出来上がっていきました。
今までゲーム企画者として経験してきましたが、『TOYVERSE』のような新しい要素を持ったサービスを、専門家や実際のユーザーとなる方々を巻き込んで作っていくのは楽しかったです。

姜)印象に残っている出来事だと、アプリ申請をした瞬間が僕にとってすごく思い出に残る瞬間でした。
アプリ申請自体はボタンを押すだけなのですが、福岡メンバーが集まって、釜山メンバーもオンラインで繋いで、皆が見守る中リリースのボタンを押しました。

最初はたった4人から始まったプロジェクトでしたが、新卒や海外から来たメンバーも集まり、一緒にサービス作りをして来ました。
皆でお祝いできたあの場が「ここまでこれた」という達成感を感じましたし、これだけメンバーが増えた分、成果を残さないとという気持ちが強くなったと思います。

お二人が選ぶ今年の漢字一文字は...

留置)お二人さんが選ぶ、今年の漢字を教えてください。

姜)僕は「心」を選びました。

『TOYVERSE』を1から企画して、どうすればアートトイを通してユーザーの心が動かせるかを考え抜いた1年でもありましたし、メンバーとも共感や感性の部分を意識したコミュニケーションを取れるように心がけてきた1年でした。

呉)僕は「人」を選びました。

人の字は、人が支え合う人が二人で支え合っている形が由来となっていると言いますよね。
TOYVERSE事業部の中で、たくさんの人に支えられてきましたし、自分自身も事業や組織を支えてきたと感じます。

左:姜さん、右:呉さん

来年はグローバルローンチに向けて、個人も組織も成長できる1年に

呉)企画チームとしても、日本・アメリカなどに向けたメジャーローンチからがスタートと言えるぐらい忙しくなると思っています。
それに向けて企画の複数進めながら、ローンチから得られるデータを元に柔軟にコンテンツ企画を行っていきたいと思います。

これからも若手の企画メンバーと一緒に『TOYVERSE』を作っていきますが、若手メンバーに伝えたいことは、周りからのフィードバックに振り回されないことです。

企画職は上司だったり、役割の異なる立場のメンバーだったり、様々な人からフィードバックを受ける役割です。

意見を取り入れることが悪いことではなく、自分で考えた企画を納得しないまま変えることがあってはいけないですよね。
言われたとおりにする方が楽なこともありますが、企画には責任があります。
納得した企画を進めることが企画者として大事なことだと思います。

そういった姿勢の面もメンバーに伝えていきながら、世界中の人が楽しめる『TOYVERSE』を作っていきたいと思います。

姜)来年注力したいことの1つは若手メンバーの育成です。
日本やアメリカを含めた国にもサービスローンチを予定しています。
組織がさらに大きくなっていくので、今の若手メンバーのスキルを底上げして次のチームメンバーを引っ張っていける存在になってほしいと思っています。

また、TOYVERSE事業部はグローバルな組織で、特に日本人と韓国人が多い組織です。
基本的に社内公用語の日本語を使うようにしてきましたが、体制を調整すれば日本語、韓国語でプロジェクトを進めることもできます。
来年リリースしてからもやることはたくさんあるので、言語の壁となっている部分を解消してよりスムーズに正確な進行ができるようにもしていきたいです。

僕自身の挑戦は、メンバーとのコミュニケーションをより円滑にできるようにすることです。
今年改めて感じたのは、企画者はいろんな立場の人を説得しないとサービスは作れないということです。
相手を納得させる方法は色々あって、関係性が良くて「あなたが言うのなら」という感じで納得してもらうこともあるでしょうし、ロジカルに説明して納得してもらうといったこともあると思います。

僕は今までロジカルに説明すれば相手は分かってくれると思っていましたが、TOYVERSEプロジェクトのように様々な役割のメンバーがいる中で、その進め方では全員が納得しないことがあるということを学びました。
特に、デザインのように「感性」が必要になる部分では、ロジックだけでは物事が進められないことがあるんです。

企画者のゴールは頭の中にあるものを元に皆に動いてもらい、実装していくことです。
関係性を活かして納得してもらうのも、ロジカルに伝えるのも、結局どんなやり方でも良いのですが、自分なりに他の役割のメンバーを説得することが大事だと学んできました。

例えメンバーが言っていることが間違っていることであっても、一度聞き入れて対話をしていかないと、その人にとっても成長になりません。
僕自身はコミュニケーションの面で、成長していきたいと思います。



次回予告
世界中の人の心を動かすステッカーデザインに挑戦
TOYVERSE事業部 2Dデザインチーム 田中さん

お楽しみに🎄


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