見出し画像

38歳に戻りたい

ゴールデンウィークは、ずっと楽しかった。
そもそも4月から、ずっと楽しい日々が続いている。

3月は不安定だった。
見知らぬ土地といえども10年住んだ町。
もしかしたら一生ここで暮らすかもと、いろんな相談をして建てた家。
子どもたちの世界も広がりつつあったけど、お別れしなければいけない寂しさ。

このタイミングで地元に帰るという選択は、果たして合っているのか間違っているのか。
そんなことは結局あとになってからしかわからない。
とにかく数々のさよならに心が押しつぶされそうになっていた3月。

5月の今、地元に帰ってきたことは正解だったと胸を張って言える。
なぜなら冒頭、楽しいから。
きっとこれからも楽しいはずで、楽しくするつもり。

地元の図書館で借りてきた益田ミリさんの「永遠のおでかけ」
その中に

「戻れるとしたら何歳がいい?」
同年代の友人たちと、若さの話題になると、
「38歳くらいがいい」
だいたい、このあたりの年齢が出てくる。

益田ミリ「永遠のおでかけ」より

というくだりがあった。
なんと。38歳のわたしは、20代後半とか、30代前半の若さがうらやましくてたまらないのに。
益田ミリさんの戻りたい年齢でいられるとは、なんて誇らしい気持ち。

わたしもいつか「38歳に戻りたいな」など思うときがくるんだろうか。
ひとまず今の自分に誇りをもって、この38歳を存分に謳歌するしかない。
(あと数週間だけど)

この記事が参加している募集

わたしの本棚

新生活をたのしく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?