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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/3/5 #135

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
今週は『薬屋のひとりごと』のニュースが目に付きました。元から評価が高かった原作でしたが、アニメ化して更にブレイクしました。勝つべき作品が当然のように勝っていくのは順当とはいえ、関係者一同の緻密な戦略と果敢な実行力があったからこそだと思います。


薬屋のひとりごと:累計3300万部突破 テレビアニメも人気で5カ月で900万部増

小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた日向夏さんの人気ライトノベル「薬屋のひとりごと」のシリーズ累計発行部数が3300万部を突破したことが分かった。

『薬屋のひとりごと』は放送開始後1ヶ月で2700万部を突破しておりましたが、今は3300万部とは勢いが止まりません。原作の方でも、積極的な広告展開をおこなっていましたから、アニメだけの寄与ではないのでしょうね。出版社の「打ち手」として、参考になるところもありそうです。

冬アニメ2月12日週の再生数ランキング『薬屋のひとりごと』が7週連続で首位を独走中

ABEMAでは、アニメチャンネルで放送中の1月クールの新作アニメと継続新作アニメを対象に、2月12日(月・祝)から2月18日(日)までの1週間分の再生数を独自に集計。

『葬送のフリーレン』の方はミーム化しやすいので初速は強いですが、物語の展開的には『薬屋のひとりごと』の方に軍配が上がると感じています。地力があります。しかしまあ『葬送のフリーレン』も『薬屋のひとりごと』も、いずれも日テレが出資している作品です。局としては、一人勝ちですね。

クランチロールのアニメ・オブ・ザ・イヤーは「呪術廻戦」!監督賞など複数受賞

アメリカのアニメ配信事業大手・クランチロールが主催する「クランチロール・アニメアワード2024」の授賞式が本日3月2日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で開催された。

アニメのスタッフもアワードに出席されているのが良いな、と受賞のコメントを読んで、しみじみ感じました。アニメの根幹は、作り手あってのものなので、今後もスタッフにスポットライトが当たるアワードを継続してほしいです。

“3兆円規模”に急成長の日本アニメ、半数以上が海外市場 日本アニメに特化した米VOD「クランチロール」の功績

日本動画協会によると、日本アニメの市場規模はいまや約3兆円に上るが、その半数以上を占めるのが海外市場だ。

「『Polygon』というアメリカのエンタメ情報サイトの調査によると、アメリカのZ世代の42%が毎週アニメを観ていて、彼らにとっては、ハリウッド映画などの従来メディアよりもアニメの方が共感できるというデータもあります」とのこと。にわかには信じられない部分もありますが、クランチロール飛躍の背景には、こうしたトレンドがあるのでしょう。

昨年は4万3千人来場したアニメ・ゲームのイベント、今春開催は不透明…「負担金多すぎ」知事見直し方針

例年春と秋の年2回開催されているアニメ・ゲームのイベント「マチ★アソビ」について、今春の開催が不透明となっている。

県知事が変わって、「マチ★アソビ」開催が微妙になってきました。西日本では最大級のコンテンツ系イベントでしたので、開催できないと様々なところで影響が出てきそうです。やはりユーフォーテーブルが音頭を取らないと難しいのかもしれません。

ケニアの若年層に広がる日本のサブカルチャー人気

地理的にも文化的にも日本から遠く離れたアフリカだが、若年層を中心にアニメやマンガなど日本のサブカルチャーが広がりつつある。

南アフリカかナイジェリアなどでは、アニメ含めた日本のコンテンツ関連のニュースを目にすることがありますが、ケニアは珍しいです。
とはいえ、
「今はテレビではアニメは放送されておらず、インターネットが主流になり、ダウンロードして視聴するようになっている。ネットフリックスやクランチロール(ソニーグループが所有する米国のビデオ・オン・デマンドのストリーミングサービス)を除けば、合法的に視聴することはできないし、どちらの有料サイトでも人気のあるアニメは放映されていない」
……とのこと。
まだ著作権が整理されいない感じです。一昔前の中国のような感じですが、コンテンツビジネスの永続的な反映には、著作権管理は必要不可欠です。今後のケニアに期待したいです。

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