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映画“十二人の怒れる男”と小児科医

すごく面白かった‼️

十二人の陪審員たちの会話劇。人数が多くて誰が誰やら分からなくなるのでは?と心配しましたが、全くの杞憂でした。すごく分かりやすくてびっくり。

推理を巡らせて真実を暴くのではなく、裁判への疑問が僅かでもあるなら徹底的に話し合わねば、というスタンスに激しく共感しました。素晴らしい。成熟した大人の議論ってこれですよね。

今の時代、何でも白黒つけたがる風潮があり生きづらさを感じることもありますが、グレーな部分を充分に吟味する彼らの姿勢、見習いたいものです。

脚本が素晴らしいのは言うまでもありませんが、画面は見やすいし、部屋が暑くてたまらない演出も面白かったなぁ。議論が白熱するにつれて汗だくの男だらけの個室とか、僕は入りたくないけど。

まぁとにかく面白いです。白黒映画にアレルギーのない方は是非。

ニューヨークの裁判所。18歳の不良少年が実父殺害の容疑で裁かれようとしていた。12人の陪審員たちは評決の投票をするが、ただひとり陪審員8番だけが無罪を主張し、改めて審議が行なわれることに。それでなくても疲れきっていた11人は苛立つが、8番の説得によって次々と無罪に転じていく。はたして審議の行方は? レジナルド・ローズ脚本のテレビドラマを映画化。シドニー・ルメットがこの作品で映画初監督を飾った。

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