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最強の人間とは?

「そりゃ、ドラゴンボールの悟空でしょ」

ええい、だまりなさい厨二病患者。
今はそういう話しはしていないのです。

現代の!現実にいる!私たちの中での!
最強の人間とはどういう人なのか?
という話ですよ。ちゃんと聞いてください。

「じゃあ、あの人は?えーっと・・・
ライオンの倒し方を解説する芸人さん?
十種競技のチャンピオンだとかって人」

武井何某なにがしさんですか。
たしかに、格闘技で勝負したら
私なんて手も足もでないでしょうね。
でも、腕っぷしの強さじゃないんですよ。

「じゃあ、レオナルドダヴィンチとか
芥川龍之介とか、なんか凄く頭いい感じの
タイプの人のことを言ってるの?」

なるほど、なぜその二人のチョイスなのかは
気になるところですが、方向性はいいですね。
でも、そういうことでもないんです。

「ええー?じゃあ最強ってどんなの?」

そうですね。ここで私が言う最強の人間とは
心が壊れない人間です。

「何それ?鋼のメンタルってこと?」

ちょっと違います。鋼と言うより…
しなやかな竹のメンタルですかね。

なんというか
つらいことや困難な壁にぶち当たっても
虚勢を張るでもなくケロリとしている人です。

「ねえ、竹なんかよりもさ、鋼じゃダメなの?
鋼って竹よりメッチャ固いよ。最強じゃん」

たしかに、鋼はとても固い。でも
いくら固くても困難にぶち当たるたび
徐々に、徐々に傷が付いていきますよね。
何十、何百、何千と傷が積み重なることで
いずれはヒビが入って、壊れてしまうのが鋼。
そして壊れたら容易に修復できないのも鋼です。

このストレス社会で歯を食いしばって耐え
一生懸命がんばって、我慢したというのに
心がぽっきり折れてしまい、心の病となる。
そういう人は鋼とタイプが似てませんか?

「え?何?そういう真面目な話なワケ?これ」

私はいつだって真面目な話しかしませんよ。
話を戻しましょう。
一方、竹のメンタルを持つ人だったら
困難が向こうから突撃して来たとしても
ふわり!と華麗に受け流せてしまいます。
荒れ狂う嵐の中でも竹は折れませんよね。

「何、嫌なことは避けろって言いたいの?
見て見ぬふりして、人のせいにしろって?」

なかなか手厳しいこと言うじゃありませんか。
でも、そうですね。
嫌なことは無理に受け止めなくていいんです。

「んー、でもそれって甘くない?
社会人だったら責任とか、あるでしょう。
嫌でも責任を持って受け止める立場の人は
どうすりゃーいいのさ」

なにか勘違いをしているみたいですね。
竹のメンタルはあくまで『受け流す』です。
『見て見ぬふり』ではありませんよ。

受けはします。ただ、真正面からガッチリと
毎回受けていたら、そりゃ壊れますよってこと。

ほら、スペインの闘牛士マタドールみたいに
突進する牛に布を触れさせてかわす、のように
自分に負担をかけない受け方もあるんです。

「んんん・・・じゃあさ、実際問題
お客さんからクレーム入ったときなんか
どうやって対処するんだよ。竹メンタルは」

得意な人に任せるでいいんじゃないですか?

「うっ、まあ、そりゃそうかもしれないけど」

もしくは、あなた自身が対処しない仕組み作り。
ほら、今の病院の待合室とかでは
「マスクを着用してください」とか
「入口で消毒をしてください」って
張り紙がしてあるでしょう。
ルールを明確化してあれば、人は従います。

「・・・なるほど」

長くなってきたのでまとめましょう。
最強の人間とは、心が壊れない人間。
自分に無理を強要しない人なんです。

「マジかー。ふざけた話じゃなかったのか」

そうだって言ってるでしょう。


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