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完璧主義と繊細さん

はじめに言っておきますけど
完璧主義と繊細さんは別物です。

いいでしょうか?
完璧主義と繊細さんは別物。
大事なことなので二度言いました。

なぜ、冒頭からそんなことを二回言ったのか。
それは私が「繊細さんって完璧主義だよな」と
勘違いしていたからです。
私のような早とちりよ、なくなれ!

・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・

たとえば喫茶店のウエイトレス。
お客さんが注文したものをていねいに
テーブルに並べますよね。

その時は男女ペアのお客様が注文しました。
サラダにパスタ、コーヒーカップ&ソーサーと
二人席の長方形テーブルに並べていきます。

「よし。綺麗にセッティングできた!」

ウエイトレスはご満悦です。
でも、ななめ後ろからじっと見ていた
店長(繊細さん)がなんだかハラハラ心配顔。
とうとう助言までしてくれました。

「コーヒーカップの位置、危なくない?」

ウエイトレスは意味が分かりません。
テーブルと食器の間隔を自分なりに考慮して
視覚的に良いセッティングをしたつもりです。
もちろんコーヒーカップだって落ちるような
場所には置いていません。
なのに、どうして店長はそんなこと言うの?

このとき、ウエイトレスには見えないけど
店長(繊細さん)に見えてる物がありました。
それは未来のリスクです。

繊細さんはその感覚の鋭敏さゆえに
現在のリスクはもちろん未来のリスクまでも
感じ取ることができてしまいます。

・テーブルと椅子の位置、お客様の姿勢
・お客様がテーブルのスマホを取り上げたら
・お客様同士会話が盛り上がり腕が上がったら

ウエイトレスがまるで気にも留めない情報を
脳内でパズルのようにカシャカシャ組み合わせて
リスクという名の可能性に行き当たります。

そして、そのリスクを見つけてしまったら
もう気が気ではない。回避したい。早急に。

それなのになぜこの娘(ウエイトレス)は
気付かないでのんびりしているのだろう?

とうとう、いてもたってもいられない店長は
(言いたくないけど)助言をしたのでした。

この店長の心境と行動は一見すると
完璧主義に見えなくもないんですけど
気が付いたから対応をしているだけであって
完璧主義とは別物なんです。

でもウエイトレスにはそれが伝わりません。
(何?細かいなぁ。完璧主義うざ)と。
こうして悲しいすれ違いは生まれていきます。

こんな感じで私も繊細さんを誤解していました。
細かい=完璧主義だと誤解していました。
なんでもかんでも決めつけは良くないですね。


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