ちなみ

ライター、6歳双子の母。楽しいことばかりじゃない毎日だからこそ、小さな幸せを大切にして…

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ライター、6歳双子の母。楽しいことばかりじゃない毎日だからこそ、小さな幸せを大切にして生きています。連続更新460日超。|育児日記|思い出話|読書記録|ひとり井戸端会議|モノとわたし|自省のひと言| ご連絡は「クリエイターへのお問い合わせ」、またはXのDMにお願いいたします。

マガジン

  • 書く部|みんなでつくるマガジン

    • 493本

    メンバー同士、もう少し交流というか「あ、どーも」があっていいのかなと。記事を書いたら(よければ)放り込んでください。ぜひ、あなたも読んでください。基本はその日の記事を、あと「これ読んで!」って過去記事も数本なら。みんなでいいマガジンにしましょ~🙌

  • 『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン

    • 4,001本

    メンバーシップ『エッセイのまち』の仲間が見つけたステキなエッセイを保存しています。メンバーの方は、他の方、もしくはご自身のエッセイを自由に追加してください。(エッセイ以外は掲示板の方にお願いします)。どなたがマガジンに追加してくださったのか気になる方は、ともきちまでお問い合わせください。

  • 買ってよかったもの

    文字どおり「買ってよかったもの」について綴るシリーズです。

  • 本のはなし

    読書記録や、本をめぐるエッセイをまとめています。

  • 反響が大きかったもの

    これまでの記事のなかから、反響が大きかったものを集めました。 スキが多かったもの、コメントをたくさんいただいたもの、ビュー数が多かったものを中心に選んでいます。

最近の記事

  • 固定された記事

登山リュックにさよなら

子どもの成長は早い。私が老いるのも、たぶん同じように早い。だからこそ、子育てを楽しみたいと思った話。 娘たちを連れて、水族館に行った。大阪で水族館といえば「海遊館」。南港の再開発地域にオープンしてから30年あまり。世界最大級の規模を誇る水族館だ。 入館するとまずエスカレーターで8階へ。そこから巨大水槽に囲まれた通路を歩いて下りる仕組みになっている。海のなかをゆったりと散歩しているような気分になれる、癒しの空間である。 特に、ジンベエザメのいるエリアが大人気だ。ちょうど餌

    • ずっとそうだったけど、今は。

      実家の母が突然やってきた金曜日の午後。その手は、薄茶色に変色しかかった紙束を握っている。 「ちょっと! ちなみちゃんの昔の模試の結果がどっさり出てきたのよ! これどうする?」 ちょっと! と言いたいのはこちらのほうである。20年以上前の模擬試験など、今さらどうでもいいことこのうえない。そもそも、なぜそれがまだ実家にあるのだ。結婚するときにたいていのものは捨てたはずなのに。 King Gnuの『白日』じゃないけれど、過去は首の皮一枚で繋がったまま、ずっとついてくるものらし

      • こわがる君への処方箋

        「ヒュドラって、今もおるん?」 このあいだの夜、次女が唐突に言った。 ヒュドラ。ギリシャ神話に出てくる怪物のことだ。9つの首と不死身の生命力を持つというから恐ろしい(首の数については諸説あり)。 先月、旅行先で立ち寄ったプラネタリウムには、星座のなりたちを解説するコンテンツがあった。その中で、ヘラクレスがヒュドラを退治する場面も語られていた。 なぜか次女は、ヒュドラ退治の場面を思い出して怖くなったらしい。ヒュドラの絵を見たわけではないけれど、首がわんさかある怪物と聞い

        • 久しぶり、のような気がする晴れの日。 芍薬がきれいに咲きました。 もっともっと蕾がついているので、これからが楽しみです。 ああ……雑草抜かなきゃなあ……。

        • 固定された記事

        登山リュックにさよなら

        • ずっとそうだったけど、今は。

        • こわがる君への処方箋

        • 久しぶり、のような気がする晴れの日。 芍薬がきれいに咲きました。 もっともっと蕾がついているので、これからが楽しみです。 ああ……雑草抜かなきゃなあ……。

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        記事

          めかしこみデーの憂鬱

          まずは、肩に柔らかなギャザーが寄せられたブラウスを選んだ。ふんわり広がるフレアスカートを穿き、7センチヒールのパンプスに爪先を入れる。バッグは手になじみはじめたキャメル色のカーフレザー。指にはいつもより上品な(と自分では思っている)リングをいくつか重ねて。ピアスはここぞの1.0カラットのパヴェダイヤ。 念入りにおしゃれをして出かける用事があった。たまさかの「めかしこみデー」である。 ふだんはわりとカジュアルな装いをしている。ファッション雑誌ふうに言うなら、きれいめカジュア

          めかしこみデーの憂鬱

          鼻血とコーヒーの記憶

          先日、10年ぶりくらいに、ある喫茶店を訪れた。 皮膚科に行ったところ、長い待ち時間が発生することがわかったので、クリニック外で待つ旨を受付の方に伝えて、外に出た。 クリニックの近くには、古くからあるお店が連なっている。単なる取次店ではないクリーニング屋さんとか、花屋さんに和菓子屋さん。この喫茶店も、長く親しまれているお店の一つだ。コーヒーのおいしいお店として、地元の人が集まる場になっているらしい。 昔、夫と結婚し、東京から大阪に戻ってきたばかりの頃、このあたりに住んでい

          鼻血とコーヒーの記憶

          ハード・ハード・くるみパン、マイラブ。

          わたしはあまりテレビを観ないのですが、食べものに関する番組とシーズンごとに気になるドラマくらいは視聴します。食いしん坊かつ物語好きなので。 いくつかの番組があらかじめ定まっているため、予約録画したものを好きなときに観るのがいつものこと。テレビがつけっぱなしという状況は、我が家ではまずありません。 静謐と喧騒のコントラストがかなり強い家と言えそうです。 仕事と育児・家事を抱える人間として限られた時間をどう使おうかと悩んだ結果、現在のスタイルに落ち着きました。 さて、かな

          ハード・ハード・くるみパン、マイラブ。

          後悔のうえを走るもの

          夫によく言われるのだけれど、わたしはお年寄りに話しかけられることが多い。女性であること、威圧感を与えにくい小柄な体格であることが理由なのだろうと、自分では思っている。 このあいだはスーパーマーケットで80歳過ぎと思われる女の人に声をかけられた。 「頭、上手にやってるねぇ。かわいらしいのもついてるわ。それ、どないしてるん?」 わたしのヘアアレンジを指差し、目にはおちゃめな光をためて、女の人は立っていた。おばあちゃまとお呼びしたい風情である。 その日のわたしは、後頭部を軽

          後悔のうえを走るもの

          水曜日にはホットケーキを

          昔勤めていた会社では、水曜日が「早帰りデー」と設定されていた。残業せずに定時で退社しましょう、という日である。職種によってはそうできない人もいたようだけれど、管理部門の一角に席があったわたしは毎週わりとスムーズに「早帰り」できていた。 早めに退社することがあらかじめわかっていると、お稽古事の予定が入れられたり、友人との待ち合わせがしやすかったりと、メリットがたくさんあった。実際にいくつかの映画をこの時間帯に観たし、思い出に残るイベントにも参加した。 それから10年くらい経

          水曜日にはホットケーキを

          チューリップの花がぼとりと落ちてしまい、がっかり。 でも、芍薬のつぼみがまんまるに膨らんでいるのに気づきました! もうそんな時期かと驚きつつ、開花が待ち遠しくもあり……。 花壇の表情にもいろいろ感じるものがありますね。

          チューリップの花がぼとりと落ちてしまい、がっかり。 でも、芍薬のつぼみがまんまるに膨らんでいるのに気づきました! もうそんな時期かと驚きつつ、開花が待ち遠しくもあり……。 花壇の表情にもいろいろ感じるものがありますね。

          家庭地図を片手にあるく

          大人になって驚いたことの一つに「親が等身大の姿に見えてきた」が挙げられる。 子どもの頃、父と母は大人としての強烈な光を放ち、大きく見えた。わたしのなかには両親に従っていればよいのだという、安心とも諦めともつかない感情がいつも横たわっていた。 それが揺らぐのが思春期で、中学生くらいでもう誰もが「親ってそんなにえらいわけ?」と疑問を抱くようになる。結局、反抗期の引き金は親に対する疑いなんだろうと思う。 わたしの反抗期はたいしたことなかったけれど、高校生になると人生の師は親か

          家庭地図を片手にあるく

          ひとり寝までの一、ニ、三歩

          双子の娘たちはこの春、小学校に入学した。自宅から小学校までは、彼女たちの足でもそれほど時間はかからない。いりくんだ道でもない。 道順を覚えた彼女たちは、だんだんと母を疎んじ始めた。朝の登校時、わたしが彼女たちの後ろをそっとついて歩くのを嫌がるようになったのだ。 「もうー、道はわかるから、ついてこないでよおぉー!」 午前8時。静かな住宅街に、娘たちの声が響く。近所迷惑だ。 そんなこと言ったって「しばらくの間は登校に付き添ってあげてください」と小学校から伝えられている。ほ

          ひとり寝までの一、ニ、三歩

          オーガンジーの向こう側

          自己流(事故流?)ながら、おしゃれが好きだ。ファッションについての書籍やWebサイトに目を通すことも多い。 ちなみに「装うこと」に関してわたしが常に頭のなかに置いているのは、鷲田清一『ちぐはぐな身体 ファッションって何?』である。とても面白い一冊なので、未読の方はぜひお読みになってほしい。 さて、ファッション関係の記事についたコメントを見ていると、ときどきこういう意見に当たる。 「中身が空っぽの人は、いくらおしゃれしても意味がない。むなしいだけ」 なかなかばっさり斬る

          オーガンジーの向こう側

          消えたい心に効くものは

          「しにたい」と、検索窓に入力した。 万が一ご心配をおかけしてはいけないので先に言うと、豆塚エリさんの『しにたい気持ちが消えるまで』を購入しようとしたのだ。少し前に会った旧友がおすすめしてくれたから、ぜひ読みたいと思った。 「しにたい」まで入力したところでサジェストキーワードがたくさん現れた。「しにたい 楽な方法」「しにたい 消えたい 40代女」とか。 不穏な文字が並んでいるのを目にしたわたしの胸は、きゅっと締めつけられた。どういうサジェストよ、とツッコもうとして、いや、

          消えたい心に効くものは

          楽しいおしゃべりタイムを過ごしてきました。 こういう時間がわたしを生かしてくれているんだなあ、と実感します。 いい日曜日でした! 写真は、阪神高速湾岸線からの景色です。

          楽しいおしゃべりタイムを過ごしてきました。 こういう時間がわたしを生かしてくれているんだなあ、と実感します。 いい日曜日でした! 写真は、阪神高速湾岸線からの景色です。

          人間ドックも五度目なら

          1年半ぶりの人間ドックに行ってきた。健康推進施策の充実した企業に勤めていた30歳のとき、はじめて人間ドックを経験した。以来、ずっと受け続けている。 今回の健診センターを利用するのは5回目。いや、もしかしたら6回目だったかもしれない。 毎年受けるようにしていたのに、去年は忙しくてうっかり飛ばしてしまった。 ということで、あわてて新年度早々の受診である。 身体測定と血液検査に始まり、胃部X線検査(バリウム検査)に腹部超音波検査、子宮頚がん検査にマンモグラフィーと、覚えきれ

          人間ドックも五度目なら