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『エッセイのまち』の仲間で作る共同運営マガジン

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E118: ご隠居風味

僕はこれまでの人生の中で、 「ご隠居」と呼ばれたり 表現されることが何回かあった。 ただし、 僕は「はい、おじいちゃん!」みたいなイジリは大嫌いなので、そういう、高齢者を馬鹿にしたようなニュアンスさえなければ「ご隠居」と呼ばれること自体は、悪くないと思っている。 先日も、スタエフで「ご隠居!」という声が飛んだので、それとなく別の呼び名を提案したが、あえなく却下された。 ご隠居、と表現されるのは、覚えている限りにおいて、16年ぶり4回目のことである。 甲子園の話ではない。

決別の記事にしたい

※今回の記事では紫斑の画像が出てきます。見てて気持ちのいいものではないので、気になる方はこの記事は読まずに飛ばした方がいいかもしれません。 もしかすると。 あくまでも、まだもしかするとなのだけど。 治ってきているかもしれない。IgA血管炎。 4月30日から今日までの3日間、4ヶ月ぶりにフルタイムで働いてみた。今までだと、そんな日が1日でもあると帰宅後に紫斑と呼ばれる内出血が出てきて「今日もダメだったか…」と肩を落としていた。こんな感じで↓ だけど、この3日間は紫斑の増悪

E117: 超・同時進行

昨夜、うりもさんの番組に「出演」してきました。 スタエフを聞いてくださった皆様ありがとうございました。 アーカイブが残っております。もしよければ…。 (今日の記事のリンク類は全て下の所にまとめてあります) あえて「出演」と書いたのは、事前に出演依頼を受けたからです。最近は突然上がることが多く、事前にお願いされるパターンは5ヶ月ぶりでした。 前回(23年11月)も、今回(5月1日)も男3人しゃべり。 前回は、うりもさん ふらおさん 私 今回は、うりもさん トシさん  私

Day141→観光資源づくり。

5月。業種や職場によっていろいろだろうけど、多くの人々は春の大型連休のことだろう。私の職場も例に漏れず、なのだが、微妙にスケジュールが異なるので、連休中の谷間は休みだったりする。 4月下旬には毎年欠かさず笠間の陶炎祭に行くのだが、今年はあまり天気が宜しくない。逆に人出が少なかったのでゆっくり観ることが出来た。ある意味ラッキー。 しっかりと降雨したので、足元は宜しくないと思われる。これから観に行くという方はご注意の程を。開催は2024年5月5日(日)までなので、くれぐれもご

親子の風景

朝6時。 8歳の息子が僕の部屋にやってきて、さらに布団に入ってきた。目覚めて部屋で1人なのが心細くなったのだろう。最近たまにある光景だ。ここから大体30分くらいは1枚の敷布団を2人で半分にして寝ている。 ふと気付くと、6時40分。 息子が小学校へ行くのが7時25分なので、そろそろ起きないと寝坊だ。 「おーい、そろそろ起きろよ」 掛け布団を剥ぎ取り、声をかける。 「…学校嫌だなぁ」 寝転んでいる息子は、まぶたを閉じたまま答える。 「俺だって、仕事だぞ」 なんだか、

E116: 加齢なる二重まぶた

「あんたね、そんなことして、仮にそれで寄ってくる子がいたとして。それであんた、その子と付き合うの? 私は、ありのままの源太を見てくれる子でないと意味がないと思うよ」 これは、私が高校生の時に、私の様子を見かねた母が言った言葉である。 洗面所の前で、テープなどを駆使しながら、自分の目元を、あーでもないこーでもないと頑張っている息子に対して投げかけた言葉である。 今なら、母の言葉に完全同意するのだが…。 あの頃、とにかく憧れたのである。 「二重まぶた」 私は、逆まつ毛

病院の検査が怖いのは、回復を期待しているからだと思う

治療期間が長いと、病院での検査の日が怖いと思うようになった。 『前回は主だった問題が無かった』 その事実を踏まえて「だから今回も大丈夫」と思いたいが、「今回も大丈夫とは限らない」の2つが頭の中でグルグルと回り続ける。 病院で受付後に先に血液検査と尿検査があった。その結果を受けての診察。毎回どこの病院でもこの流れだ。採られる血液を見ては、こんなに赤黒くていいんだろうかと思い、提出する尿を見ては頼むから異常は出ないでくれと願う。 検査を終えて待合室で結果と診察を待った。多

E115:喪主とチキンタッタ

「タッタ」か「タツタ」か それが問題だ… うりもさん家も、先日そんな議論があったらしい… 源 だいたい、なんで「タッタ」なん? 父「タッタ」は「タッタ」やないか 源 いや、「タツタ」やろ? 父 タッタ揚げのタッタやないか 源 父ちゃん、それも「タツタ揚げ」やろ? 父 まぁ美味しければ何でもええんちゃうか? この会話が、実家の食卓でなら、ほのぼのしてて良い話なのかもしれない。 でも私は、はっきり覚えている。 この会話をした場所は、 30年近く前の「祖父のお通夜会場」

まとめてみました!『マツコの知らない世界』で、ご紹介したおにぎり屋さん【全16店】

《連続1780日目!》 本日、放送された「マツコの知らない世界」いかがでしたでしょうか。 収録ではかなり緊張をしてしまいましたが… 日本のソウルフードであるおにぎりの素晴らしさを少しでもみなさんに伝えることができたかなと思っています。 番組の中では、古くから伝わる伝統的なおにぎりや、これまでの常識を超えた新しいおにぎり、地元から愛され続けているおにぎりなど、いろいろなおにぎりが登場しました。 そこで、今回は「マツコの知らない世界」で紹介させていただいたお店をまとめて

ウチの猫が喋れたら聞いてみたいこと

ウチの猫の「まるお」には、変なクセがある。それは、外出などで家の中に誰もいなくなると発動する。 「うわ、まただ」 外出先から家に帰って、リビングの扉を開けると床に僕のパジャマのズボンがクルクルにねじれて落ちている。明らかにまるおの仕業だ。 「まーるーおー」 声を低くして呼んでみるが、当の本猫はソファの上で丸まって寝ている。実はこのパジャマのズボンを持ってくるには、とても手間ががかるはずなのだ。 僕の部屋は2階で、さらにパジャマのズボンは服が入っている棚の上にある。棚

さらば、双子のなる樹

夫の腕と腰が、限界を迎えつつある。抱っこした長女を下ろす腕が震えている気がする。 我が家の双子姉妹(6歳)は、どちらかというと体格のよいほうだ。「双子ちゃんなのに大きいね」とよく声をかけられる。双子の場合、出生時の体重が少ないことも多いからだろうか。 2500グラムくらいで生まれたうちの娘たちは、現在ほぼ10倍に成長している。小学校に入学したての1年生としては大きめである。 わたしは「あーんなにちいちゃかったのに、大きくなったねえ」と感慨にひたるばかりだけれど、物理的に

E114:だって今日は昭和の日

この話をすると誰も最後まで聞いてくれない みんな途中、半笑いで困ったような顔する そして、頃合いを見計らって次の話題へ行ってしまう ねぇ、今どさくさに紛れて話題変えただろ? わかってるんだからな… 今日こそ、どうか最後まで話を聞いてくれないか? フェチ? その、つまんない分類はもうやめてくれないか? 違うんだ、違うんだ! つまり、僕はいっぱい思い出すんだ 日が昇る前から忙しく働いていた祖母とか その祖母が手際よく擦るマッチの音とか 点火の時、やたらボコボ

ブロッコリーの天ぷらが解決してくれた

おぉ、これおいしい。 最近、地味に心動かされた夕飯のメニューがある。それは「ブロッコリーの天ぷら」。 幼い頃からブロッコリーは食べていた。特に嫌いなわけでもない。かといって、好きなわけでもなかった。サラダに入っていたら「まぁ食べるか」くらいのポジション。 ただ、食べていてやっぱり気になるのは茎の部分。上にあるドーム状の「花蕾(からい)」と呼ばれる蕾の部分は柔らかいのだが、茎はどう調理しても少し固い。 そんな中で、この問題を著しく解決に導いてくれたのが、天ぷらだ。今まで固く

E113:クネクネしたい…

曲がり道(カーブ)って、 なんか妙にテンションアガりませんか? たとえ首をかしげられても、僕はそう思っている。 これに同意してくれる人は少ない。 確かに、北海道とか、外国とか 広大な一本道はそれはそれでかっこいいし、 写真に収めたくなる。 ただ、どちらかを選べ、と言われたら 確実にテンションが上がるのは曲がり道。 曲がりくねった道に 大げさにあたふたしながら 期待したり、失望したりして 何とか明るい方へ歩いてきたような気もする。 知らない道を散歩したりして、 目の