ユカリロ編集部 『yukariRo』(秋田県秋田市)

ぼくの好きな言葉に(もしくはぼくが好きなひとたちが好きな言葉に)

人との出会いは旅だから借金してでも行きたいね

という詩がある。こんな風にひとは時々『人生』を大きな『旅』と捉えたり、人生に置けるヴィジョンやアクションを『旅』の行程に置き換えたりする。地図やしおりがあった方がいい旅人もいれば、ない方がいいってひともいるし、目的地は決まってない方がいいひともいれば、身軽なのがいいひともいる。正解はない。ただ、みんなで行く旅行も、孤独を求めるひとり旅もいい『縁』はあった方がいい。人生もおんなじ。

秋田からエントリーしてくれたユカリロ編集部が作る ZINE『yukariRO』の名前の由来は

縁路

まさに、縁をたどりながら、秋田の魅力を綴っていく旅本のような1冊。秋田にまつわる様々な『当たり前』を当たり前としない視点の気持ち良さと圧倒的なコミュニケーションは、秋田の文化をエンタテインメント化させる。

なべっこ遠足(特集)したい!

そして、特筆すべきはその圧倒的な完成度。企画、写真、デザイン、文章、構成 etc... 経験上、このクオリティを担保する冊子を作るには、出資してくれる母体を持つか、魔法を使うか、の2択である。母体というのは例えば秋田の魅力を PR するための行政だったり、地元の企業だったりするのだけれど、それが浮かんでこないこの本の母体は彼女らの『好き』という気持ちと、今まで磨き上げて来た『スキル』なんだろう。あと『縁』という魔法もきっと働いている。

時間と労力をすぐに工数と言って数値化したり、マネタイズ(収益化)という言葉で終わってしまう(終わっていってしまった)さまざまなメディアを尻目に、秋田という町で、自分たちの『好き』と『縁』で作られたこの ZINE に心からリスペクト、です。

偉そうにすみません…。
お金の話ばかりですみません…。

『のんびり』でのカメラマン、そして『アノニマ・スタジオ』での編集という経歴に納得。秋田、借金してでも行きたい。バックナンバーも含めてオンラインで即購入しました。

ー written by 加藤 淳也(PARK GALLERY)

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エントリー 秋田

ユカリロ編集部

カメラマン・編集者

高橋 希 | TAKAHASHI NOZOMI(オジモンカメラ)(写真左)
1974年秋田県秋田市生まれ。明治大学文学部在学中、音楽冊子「SPYS」の制作にかかわることで写真に興味を持つ。卒業後、写真家・河村悦生氏に師事し独立。フリーランスのカメラマンとして活動、2013年4月に秋田へ戻る。雑誌『のんびり』での撮影のほか、“ふつうの暮らしにひそむおもしろさ” をテーマにしたリトルプレス「yukariRo」の制作、アートイベント「オジフェス」の実施(全4回)など、精力的に活動している。2015年 「急がば廻れ」展に参加。

三谷 葵 | MITANI AOI(写真右)
1981年長野県松本市生まれ。編集者。中央大学大学院総合政策研究科卒。大学在学中に新潮社「考える人」でアルバイトを始める。「ごはんと暮らしの出版社」アノニマ・スタジオを経て、2013年3月より秋田県在住。秋田県のデザイン事務所 See Visions で編集者・ライターとして活動する傍ら、リトルプレス「yukariRo」をカメラマンの高橋希と二人で立ち上げる。(写真右)

yukariRo(ユカリロ)は、漢字にすると「縁路」。ご縁でつながった人たちに取材し、ご当地の人には当たり前すぎて「ふつう」のワケを調べ、その土地ならではのおもしろさを追うリトルプレスです。その土地らしい理由、人の性格、クセや習慣、自然、歴史、ほんの偶然……。何が出てくるかはわからないけど、出てくる何かがおもしろい。そんなおもしろさを求めて、自分たちの住んでいる町を取材します。ー ユカリロ編集部


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