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【自己紹介その5】田舎暮らしを志すようになったマイ・ストーリー|生き方の哲学を手に入れる~松本てつあき編

こんにちは。寄居町地域おこし協力隊の松本てつあきです。
寄居町に移住するに至ったマイストーリーの第5弾をお届けします。ある意味で、今回がマイ・ストーリーとして一番重要かもしれません。

前回までの流れをザックリと振り返ると、半農半Xとの出会い。そして、半農半Xの「X」に何を入れるかが決まったというところまで書きました。

満を持して(?)「半農」ができる地域に、つまり畑や田んぼが使えるような地域に移住をする段階に入ることができたわけです。今回は、そんな(最初の)移住にまつわるストーリーをご紹介します。

ここで僕は“東京の秘境”とも言われる奥多摩に移住することになります。「半農」的なライフスタイルを実現するという目標から見ると、理想的な選択ではありませんでした。でも、ここで僕は自分なりの生き方哲学のようなものを見出すことになります。

それは、ちょっと不思議なエピソードからでした。

▼過去のマイストーリー記事は、こちらでまとめてチェックできます。

流れに乗るという生き方

突然ですが、人生ってよく山登りに例えられますよね。頂上というゴールを目指して登っていくイメージ。常に成長していくということも暗に含んでいるように思います。
僕の場合、この感覚は肌に合いませんでした。一応、そうなれるように頑張りはしたのですが。

それよりも、川の流れに乗るという例えのほうがしっくりくる人生観に今は辿り着いています。水が、時に激しく、時にゆったりと、川の環境に自らを合わせて流れながら、最後は大海に流れ着く。

その感覚を身につけるきっかけになったのが、奥多摩移住に至るプロセスでした。この感覚が、後に寄居に移住してくることにも大きく関与してくることになります。

不思議な体験

今回は2017年7月頃のある日、ちょっと不思議な体験から始まります。

ちなみに、前回綴った、コーチングで生きていく選択をしたのが2016年秋。翌年の春には会社員を辞め、少しずつ個人事業主としての活動に切り替え始めていました。

この日、僕はちょっと不思議な体験をします。

僕には神社を訪ねる趣味があります。そんな僕のお気に入りというか、何度となく足を運んでいる神社に、東京・府中の大國魂神社があります。

その日、僕は空き時間を利用して何気なく訪れたのです。長めの散歩くらいの感覚で。そして境内の一角で佇んでいたときのことでした。

「来年の7月にお前は引っ越す」

何の前触れもなく、そんな声が頭の中で聞こえてきたのです。青天の霹靂。瓢箪から駒。

先日、お亡くなりになられた谷村新司さんが、名曲「昴」を作曲したときに、似たような体験をされたそうですね。この記事を書いている途中で知りました。

頭の中で声が聞こえるというのも驚きでしたが、その内容のほうが僕にとっては驚きでした。遡ること1年ほど前に東京の国立市に引っ越しできたばかりでした。ようやく生活も落ち着いてきたことを感じていた時期で、当面は国立を拠点に生きていこうと考えていたからです。引っ越すなんて頭の中に全く無いことでした。

この時、僕と(頭の中で)少し「会話」をします。やり取りの中で、引っ越し先の地域の特徴などが伝えられました。具体的な地名までは出てきませんでしたが。

しばらく引っ越したくないという僕の思いはスルーされたのでした(苦笑)

次第に奥多摩が視野に入ってくる

実際、僕は「お告げ?」の通り、翌2018年7月に奥多摩に引っ越すことになります。

思い返せば、その年の2月くらいに初めて奥多摩に足を運んでいました。その時に、奥多摩の山の匂い、風景も含めて、とても気に入ってしまったのです。まるで心の原風景に触れたかのような体験でした。
以来、「奥多摩やそこに関わる人たちと繋がりたい」と考えるようになって、理由をつけては、奥多摩に足を運んでいたのです。

しかし、住むとなると別!
そもそも仕事にならん!
当時、そう考えていました。実際、経済的な理由で奥多摩を去っていく人に何人も会っています。

その一方で、「お告げ」以降、不思議なことが続きました。

都内で行われたセミナーに参加したら、隣の席の方が奥多摩在住の方だった。
はたまた別のセミナー(これも都内)では、やはり隣の席に奥多摩でヨガなどのイベントをやっているという人だったり。

当時の僕の奥多摩ブーム到来と、シンクロの連続に、「あれは奥多摩に引っ越せということだったのか?!」と次第になってきます。

極め付けは、趣味で気学という占い(というと語弊があるかな)をする友人Hさんが、2018年7月の吉方位を鑑てくれたことでした。曰く、数年に一度レベルで引っ越しに良いタイミング。しかもその吉方位は北西だということ。
早速、地図に自宅と重ねてみたところ、まさかもまさか。奥多摩を流れる多摩川がスッポリと収まっています。何だこれは?! 話が出来過ぎだろう、と。同時に、こんなことも考え始めます。ここまで整ってしまうと、引っ越さないほうがバチが当たりそうだ、と(笑)

この辺りから、僕は観念し、周囲に奥多摩に引っ越したいと明確に発信するようになります。

気学の鑑定をしてくれたHさんは、僕が最初に奥多摩にたまたま足を運んだ時に、きっかけを作ってくれた人でした。Hさんの存在が、キーパーソンでしたね。

遂に物件と出会う

奥多摩の愛宕神社。寄居にある同名の神社からの眺めと驚くほど似ている。

発信を続けていくと、ある頃合いから、僕が何も言わなくても、周りが勝手に「奥多摩に引っ越したいんでしょう?」と話題を振ってくれるようになってきます。

2018年2月のある日、Nさんとオンラインで話していたら、そんな流れが起きました。僕としては別の思惑があっての場だったので、そちらに話が進むことは、あまり嬉しいことではありませんでした。せっかくの機会なのに時間の無駄じゃないかと。

そんな思いをグッと堪えて話を聞いていたら、奥多摩の空き家を紹介できそうなどと話しています。「それは聞かねば!」(笑)

というのも、奥多摩には不動産屋さんが入っておらず、賃貸物件が存在しているのかどうかも分からなかったからです。ちょっと興奮。

そこから驚くほどスムーズに実際に紹介してくれるというSさんと繋がらせてもらいます。Nさんとのオンライン中に、たまたまSさんからNさんにメッセージを送ってたというシンクロが発生。その勢いですぐに繋がらせてもらったのです。

そこから、実際にお目にかかったり、物件を見せてもらったりと、トントン拍子に進んだのは言うまでもありません。
物件のロケーションも一目で気に入ってしまいます。古い家でしたが、色々な条件が僕にピッタリ。まるで僕のために用意されたかのような物件(案件)でした。

体験を通して学ぶ

ここで学んだことは「他力の要素」の実在です。自分でできることの限界というか。

自分の想い(自力)に、他力の要素を掛け合わせると、一つの「流れ」が見えてくる。それに思い切って乗ってみることが、自分だけでは辿り着けないけど、自分が本当に望んでいた所に運んでくれる。それを体験を通して学んだわけです。

まるで、答えのほうが先にあって、そこから逆算されて、全ての出来事や出会いがあったかのような。

例えば、奥多摩に住むことで初めて「今の自分には、こういう環境が必要だった」と気づかされます。僕にとっては波瀾万丈だった30代。そして、40代になって、個人事業主への転身。そんな想定外で振り幅の大きな期間を通り抜けた疲れを奥多摩の自然が受け止めてくれたからです。

また、入居した物件は居抜き状態で、前の借り主が置いていった家電などが残されていました。それも僕にとっては好都合でした。大抵は居抜きでは返って不便でしょう。

僕個人の思惑としては、奥多摩に住むという選択肢を自分から持つことは考えられないことでした。
また、実際に住んでみなければ分からず、事前に知り得ることはできなかったことばかりです。

そんな僕の限られた視野から出たものを、シンクロニシティなどの出来事をメッセージとして「いやいや、こっちだよ」と示してくれる。その先には、僕にピッタリの環境が用意されている。そんな人生の仕組みのようなものを学ばせてもらったわけです。
思い描いている理想とは違うかもしれない。そこも、よくよく俯瞰して見てみる。すると、その時の身の丈に合った形で実現していることに気づかされます。理想というのは、言ってみればフルマラソンを完走するようなものです。普段走らない人が、いきなり40kmも走ったら身体を壊しちゃいます。

これが僕にとっての「流れに乗って生きる」ことの端緒となりました。

こうして、お告げ(?)の通り、2018年7月に移住。移住してみれば、最初に伝えられた、その地域の特徴も備えていました。

まとめ

奥多摩に移住するプロセスが、今の僕の生き方、ひいては寄居に辿り着くことに繋がったわけですが、その端緒となるエピソードとなったことを書きました。

冒頭にも触れましたが、奥多摩はキーワードである「半農半X」を実践する地としては残念ながら不十分でした。そもそも山間部で畑が少ないですし、田んぼに至っては全くありませんでした。どういうわけか、人との出会いも生まれにくかったのです。

最後までお読みくださり、有り難うございました。実はお告げ(?)の内容も、もう少し詳しく書きたかったんです。でも、分量が膨大になってしまうので、已む無く割愛しました。

ちなみに、あんなふうに頭の中で会話する体験というのは、後にも先にも、この時しかありません。

最後に流れに乗る生き方の参考書?としては、この本がオススメかもしれません。

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