小学校で必要なものを買ったあの時代

Twitterで子どもがランドセルの色を選ぶ動画がバズっていた。
一部しか動画を見ていないけどなんだか思い出すことがあったので思い出をツラツラと書いてみる。

その動画は、子どもたちが2度ランドセルを選ぶ。
親御さんはその様子をビデオで見るというものだった。
1度目は親御さんが選んでほしいと思う色
2度目は自分が好きな色
※親御さんは1度目が自分が選んだものだと思っている設定で、1度目選んだものがわかった後にネタバラシがある。
同じような色を選ぶ子もいれば、全く違う子もいて、1度目と2度目のギャップに驚く親御さんもいた。
これは、幼い子どもでも親御さんの顔色を伺って選んでるんだねという考察がTwitterでは添えられていた。
動画自体はランドセルを親子で選ぶための動画のような形。

私がランドセルを選ぶときには、「天使のはね」が背すじぴーんと同じで人気もぴーんだった。
私も天使のはねが欲しくて、天使のはねしか頭になかった。
ランドセルの肩の部分が羽のようにアーチになっていて、体から離れないのと、片方動かせば両方動くのが私なりのほしい理由だった。
今思えば、6歳にしては可愛げなく理由がしっかりしてた。

現実は厳しくて、色の選択肢どころか完売だった。
泣きはしなかったけど、私はランドセルを選ぶ気力を失った。

私の時代はどちらかというと今日見た動画のように色の選択肢はまだまだ2択の時代だった。
女子は赤系。男子は黒系。たまに濃い青だった人もいたなぁ。
私の友達には蛍光ピンクとくすみカラーピンクの子がいて、初めて見た時は派手〜!ってびっくりしちゃったなぁ。
もちろん私は、赤を使うもんだと思っていたので赤にした。

当時の私が今の時代でランドセルを選ぶのなら、間違えなくライトブルー系を選ぶだろう。サンリオのシナモンが好きだったから。
なんなら、ランドセル以外全部水色でシナモンだった。
ピンクは子供っぽくて、ブルーはお姉さんぽい!という謎の感覚にまんまと陥ってた。
ほんとにおませさん。笑

話はそれだけど、赤のランドセルを選んだ。
決め手はランドセルの中の生地の色が赤のギンガムチェックでかわいかったから。
今は亡き父方のおじいちゃんに買って貰った。

今もすごく覚えている、母からの言葉。
「なんであんな安っぽいの買って貰ったのよ〜
ランドセル買って貰ったのに安かったからってお祝いまで頂いちゃったじゃないの。」
え、ママも一緒に選んでくれてたじゃん…ってなったのをよく覚えている。
というか選択肢もほぼなかったし、その店で決めなさい的な感じだった。
そして私はお金をもらったことを全然知らなかった。こどもだし。

もう母は忘れてるかもしれないけど、母に言われたことって結構覚えている。

その後の絵の具セットもみんなが持ってる可愛いのが欲しかったけど、母が安いのを勝手に買ってきた。あまりにもちゃっちすぎて泣いた。

習字セットも、水色の可愛いカバンのを買いたかった。
結果、墨汁で汚すだの年齢上がったら色が恥ずかしくなるよなど言われて、全然違うのを選んだ。
彫刻刀に至っては、ママが職場で試供品でもらった全然可愛くないのを使わされた。
自分の好きなの買ってもらえたのは裁縫セットくらいかな。これは母と意見が一致したから。

買ってもらえるだけでとってもありがたいのだけど、当時の私はそんなことを考えられる余裕もなく、道具を買うイベントのたびに【納得いかなくて騒ぐけど仕方ない】という感情に見舞われた。

しかも私には二つ下に弟がいて、弟は絵の具セットもおしゃれなやつ買って貰ってて、彫刻刀も同じ試供品でも私より全然可愛いやつだった。

私長女なのに不服なことにお下がり使わされたみたいな感覚に陥ってた。笑

後半は私の不服だった思い出を話しちゃったけど、結局は私も同じく親の顔色を見て、お金出すのは自分ではなかったので従うしかなかった。
できれば、選択肢を出して選ばせるという方法をとってくれてたら嬉しかったなぁと思う。

今は昔よりも多様性が認められていると思うので、色の偏見等なく、素直に周りを気にせず好きなものを選択できる世界が広がるといいなぁ。

ちなみに余談ですが…
最近は、母からは気を使いすぎだ!と言われることが多くなりました。
きっと昔のこういう出来事の積み重ねなのかもなぁ。

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