前の春のことだ
君とこの道で出逢った
青空の日なんて少なかったから
雨やどりをしながらたくさん話した

僕は泣くことが多くて
厄介なやつだけれど
そのたびに大丈夫だと言ってくれた

さよなら　さよなら
僕はこの道を行くよ
君と過ごした時間は忘れたくないんだよ
いつかね　どこかで
また出逢うことがあれば
どんな道を見たか
笑顔で話そう

この冬のことだ
君と言い争いをしてしまった
大きな風に巻き込まれてしまったから
見失って僕はまた泣いていたんだ

僕は草花を踏みつけ
ゴミを投げつけて叫んだ
君はもう何ひとつ言わなくなった

さよなら　さよなら
僕はこの空が好きで
羽根なんて持っていないのに飛べる気がした
バカかな　無理かな
でも願い続けていれば
そんな夢だって
叶う気がする

ありがとう　ありがとう
選ぶ道は離れても
君と過ごした想い出は胸に残ってる
さよなら　さよなら
また出逢うことがあれば
光を受けて
笑顔で話そう

どんな道を見たか
笑顔で話そう