生活ニュースコモンズ ※新サイトに移行しました※

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生活ニュースコモンズ ※新サイトに移行しました※

【2024年3月8日、新サイトに移行しました。https://s-newscommons.com /こちらのnoteは4月に閉じる予定です】 2023年7月、新聞社で働いてきた女性たちが集まってつくったコモンズ。一人一人が大切と思うこと、いま伝えなければと考えることを発信します

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新しいサイトに移行しました

 皆さま、いつも生活ニュースコモンズを読んでくださり、ありがとうございます。  本日3月8日、生活ニュースコモンズの新しいサイトがオープンしました。 クラウドファンディングを通じてご協力くださった皆さま、またいつもコモンズをお読みくださっている皆さま、本当にありがとうございました。 (※クラファンは3月15日まで行っております、引き続き、どうぞよろしくお願いいたします)  2023年7月14日から、こちらのnoteで記事を発信してきました。新サイトのオープンに伴い、こちら

    • 性風俗業界のこと、10代の子に知ってほしい 実体験を基にした「時給7000円のデリヘル嬢は80万円の借金が返せない。」 著者のつばきさんに聞く

      10数年前、24歳の時にデリバリーヘルスに勤めた女性、つばきさんが、体験を基にした著書「時給7000円のデリヘル嬢は80万円の借金が返せない」を出版した。 あとがきに「私が思い描いているのは、日本中の歓楽街が緑と人の笑顔あふれる公園や健全な商店街となり、性風俗を含む人身取引が『負の世界遺産』となる日が来ることです」と書く。 本書に込めた思いを、つばきさんに聞いた。 ——「はじめに」に「これから大人という自由な世界に入る若い世代の、とくに10代の人たちに読んでほしくて書い

      • すべての人が自分らしく働き続けられる社会へ 〜性別役割分業の障壁とは〜 北大准教授 駒川智子さんインタビュー

          働き続ける上でのキャリア形成について、「配属」「賃金」「離職・転職」などの過程ごとにジェンダーの視点を用いて分析した「キャリアに活かす雇用関係論」(世界思想社)が1月に発刊された。すべての人が自分らしく働き続ける社会を実現するための障壁とは何か。3月8日の国際女性デーを前に、編著者として出版に携わった北海道大学大学院教育学研究院の駒川智子准教授にインタビューした。        (生活ニュースコモンズ編集部) 「女性が働くこと」をきちんと書いた本がない・・・ ――書籍

        • 「神様が人間にくっつけた病気だったら光栄じゃないか」 ハンセン病療養所で86年暮らした96歳の宮﨑かづゑさん、映画に

          岡山県にあるハンセン病療養所長島愛生園で暮らす96歳の宮﨑かづゑさん。 ハンセン病とともにあったその人生と生活を記録したドキュメンタリー映画「かづゑ的」が3月2日から全国で順次公開される。 観客は、膨大な読書量に裏打ちされた豊富な語彙力、決然とした生き方に圧倒され、気がつけばかづゑさんがハンセン病により手指や片足を失っていることを意識しなくなっている。かづゑさんは唯一無二の「かづゑ的」な存在だ。 みずみずしい筆致でつづる「いかに愛されたか」 「三池 終わらない炭鉱<や

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          「観光レディー」もうやめませんか

           2月29日、秋田市の市政だより「広報あきた」が自宅に届きました。  表紙には「ミルハス」という秋田最大の芸術劇場で映画祭がある、という告知が載っていました。いろんな俳優や監督が秋田に来るんだな…と思いながらページをめくり、こんな募集記事が目に留まりました。 〈あきた観光レディーになりませんか〉  秋田観光レディーは、秋田の観光PRやイベントのアシスタントがメインの仕事。メイクやマナー、立ち居振る舞いの習得のための研修があるそうです。さらに応募方法に「全身1枚、上半身1

          差別と向き合ったら新しい景色が見えるよ 日常生活の中で、ママ友や子どもに部落を伝える実践 上川多実さんインタビュー

          両親は関西の被差別部落の出身。でも、自分は「部落差別なんてない」と思われがちな東京の、被差別部落の外で生まれ育った。 そんな経歴を持つ上川多実さんが、初めての著書「<寝た子>なんているの? 見えづらい部落差別と私の日常」(里山社)を出版した。子どものころから「部落差別」を周囲にどう伝えるかを考え、運動の言葉から日常の言葉への「翻訳」を重ねてきたという上川さん。その体験の蓄積や差別と向き合う<豊かさ>について話を聞いた。 「部落差別はもうありません」? 本書は「『部落解放運

          差別と向き合ったら新しい景色が見えるよ 日常生活の中で、ママ友や子どもに部落を伝える実践 上川多実さんインタビュー

          「体冷やすと、子どもを産めなくなるよ」

           秋田の冬はとにかく寒い。「体冷やさないようにしないと。子ども産めなくなるよ」。10代から20代にかけて、そういう言葉を何度もかけられた。記憶があいまいではっきりとは言えないが、1976年生まれの私が中高生くらいの時にはもう耳に入っていたように思う。そして「冷えと母体」は関わりのあるものとして、いつの間にか頭の中に組み込まれていた。  体を冷やさないようにという言葉は、私の体を気遣うやさしさからきたものだと分かっている。  しかし、その結びにある「子どもを産めなくなるよ」と

          「体冷やすと、子どもを産めなくなるよ」

          本当に8100万円なのか 秋田市の「返還請求」に3つの疑問

           秋田市が、削るべきではない人の「障害者加算」を削っていたことが判明しました。当事者のかたと秋田年金事務所で年金の状況を調べ、障害者加算を受け取れることを確認できました。正当な加算を誤って削除していたということです。  また、秋田市が明らかにしてきた約8100万円という「返済(返還)」の対象額は、当事者にとって不利な計算の仕方で多めに積算されており、結果的に当事者が「過大な借金」を背負わされることも分かりました。  今回の記事では、3つの問題点を指摘しています。結論として

          本当に8100万円なのか 秋田市の「返還請求」に3つの疑問

          「差別」の重み受け止めて 安田菜津紀さん、在日ルーツへの差別的な投稿めぐり、2審も勝訴 

          フォトジャーナリストの安田菜津紀さん(36)が在日コリアンであるという出自について、ツイッター(現・X)で差別的な投稿をされ精神的苦痛を受けたとして、西日本に住む男性に195万円の損害賠償を求めた控訴審の判決が2月21日にありました。東京高裁(吉田徹裁判長)は男性の投稿を「差別的表現による侮辱」と認めて33万円の賠償を命じた一審判決を支持し、男性と安田さんの双方の控訴を棄却しました。 判決は「差別的表現による侮辱」とは認めても、「差別的言動(ヘイトスピーチ)解消法」に基づく「

          「差別」の重み受け止めて 安田菜津紀さん、在日ルーツへの差別的な投稿めぐり、2審も勝訴 

          議員になって、見えたこと 政治、選挙、多様性…秋田の女性議員が語る

           先日、ある研究者に「秋田県は女性の人口流出がとても多く、研究者の間で非常に注目されている」と聞きました。そんな秋田で1月、県議会や市町村議会の女性たちがつながり「秋田県女性議員ネットワーク」を立ち上げました。  秋田県の全議員(県議と市町村議)456人のうち、女性議員は51人。全体の約11%にとどまっています。ジェンダー平等には程遠い現実がある中で議員になった女性たちは、どんなことを感じているのか。議員を目指しながら、どんなことに悩んできたのか。ネットワークの呼びかけメン

          議員になって、見えたこと 政治、選挙、多様性…秋田の女性議員が語る

          日々、ハラスメント「怖くて訴えられない」 会計年度任用や公募制の見直しを 非正規公務員voicesが省庁交渉

           もうすぐ年度替わり。今年も多くの非正規公務員が公募の結果待ちで雇い止めの危機にある。 「職場内で少しでも意見を言えば『クビ』(雇い止め)が行われる」 「公募制度は、ハラスメントの温床」  全国の非正規公務員当事者と支援者でつくる団体「voices」が2月15日、非正規公務員を対象にしたハラスメントアンケートの結果を基に省庁に対応策を要望した。     (阿久沢悦子)  省庁交渉は参議院議員会館で行われた。国家公務員の人事を司る人事院、地方公務員の人事を担当する総務省、労働

          日々、ハラスメント「怖くて訴えられない」 会計年度任用や公募制の見直しを 非正規公務員voicesが省庁交渉

          賃金格差、堕胎罪、夫婦同姓……女性差別の課題が山積 私たちには「選択議定書」の批准が必要だ!

          国連の女性差別撤廃委員会(CEDAW)の日本報告審議が今年10月、8年ぶりにジュネーブで開かれます。日本は女性差別撤廃条約を1985年に批准しました。それから約40年が経ちますが、付属の条約である「選択議定書」にはまだ批准していません。 選択議定書は、差別を受け、国内で救済されなかった人が国連の委員会に救済を申し立てる「個人通報制度」と、委員会が信頼できる情報を得て国内状況を調査し、意見・勧告とともに送付する「調査制度」からなります。 この批准を求め2月14日、28の女性団体

          賃金格差、堕胎罪、夫婦同姓……女性差別の課題が山積 私たちには「選択議定書」の批准が必要だ!

          「国民は増税、自民は脱税」 インボイス廃止求め、100万筆署名を開始

          「私たちは1円2円が問われるのに、億単位の裏金ってなんだよ!」 3月締めの確定申告に追われる自営業やフリーランスの人たちを中心に2月11日、JR新宿駅前で集会が開かれました。テーマは「STOP!インボイス」。主催者は「インボイス制度を考えるフリーランスの会」で政府が昨年10月から開始した新税制「インボイス制度」の廃止を求めています。 インボイス制度とは適格請求書等保存方式。年間課税売上額が1000万円以下の免税事業者との取引にも消費税が課税され、その分を「免税事業者」「課税

          「国民は増税、自民は脱税」 インボイス廃止求め、100万筆署名を開始

          トランスジェンダーのリアルを知る㊦

          前回の記事はこちらです 修正に次ぐ修正で後退した理解増進法  2023年6月、理解増進法、正式名「性的指向およびジェンダーアイデンティティの多様性に関する国民の理解の増進に関する法律」(※1)が成立しました。この法案をめぐっては、性的マイノリティの当事者から「後退である」という懸念の声が上がりました。  この法案の経過については、報道でご存知かもしれません。まず2021年、東京オリンピック・パラリンピックを開催するタイミングで一度、超党派で法案を提出する機運が高まりまし

          トランスジェンダーのリアルを知る㊤

           講師は時枝穂(ときえだ・みのり)さん。東京都北区で多様性を推進する市民団体「Rainbow Tokyo 北区 」を立ち上げ、代表をつとめています。また自身がトランスジェンダーの当事者であることを紹介しながら、発信を続けています。以下、時枝さんの講演です。 「性」とは何か  性には大きく分けて4つの要素があります。「性別」「性自認」「性的指向」「性表現」です。これ以外にもあるのですが、大きく分けると4つです。  「性別」は、生まれたときに割り当てられるもの、戸籍に記載さ

          共同親権に慎重論相次ぐ 「別居親の親権より、経済的支援を」 国会で超党派勉強会始まる

          離婚後の「共同親権」の導入をめぐり、法制審議会家族法制部会が取りまとめた要綱案は、2月15日の法制審議会総会を経て法務大臣に答申されます。その後、民法改正案は国会で審議される見通しです。「共同親権」については、当事者間でも「推進」派と「慎重」派に意見が2分されています。2月9日に衆議院第1議員会館で開かれた超党派の国会議員による勉強会の立ち上げを取材しました。    (生活ニュースコモンズ編集部) 諸外国にならえというなら「選択的夫婦別姓」が先 会議には10数人の国会議員

          共同親権に慎重論相次ぐ 「別居親の親権より、経済的支援を」 国会で超党派勉強会始まる