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鳥居⛩️めぐる 其ノ2 「八大龍王水神」


秋の高千穂🌾

 最初に訪問した日、はじめに近くの天岩戸神社にご挨拶して、車のナビを設定して向かう。地元の人しか知らないような狭く不安定な道で案内される。2度目の訪問も、同じコースで向かう。ナビは狭く不安定な道を、さらに遠回りして案内する。3度目の訪問は、流石に変だと気がつき、ここを目的地1番にして訪れる。すると、アスファルトに舗装された道を最短距離で導いてくれた。

ここまで来たら間もなく到着。右手を道なりに上がる

 昨年冬に初めて、宮崎県西臼杵郡高千穂町の八大龍王水神社を訪れた。以前から気になっていた神社だ。車を降りたら、待っていましたよというタイミングで、たびたび訪れているらしい女性に声をかけられた。

「お参りすんだら、裏に行って。龍王守っている神様いるよ」

素敵な笑顔が忘れられない。

リアル!!

「うしろの祠は宇宙と繋がっているのだよ」

  5度目の訪問で教えてもらった。

 藍色が何層も重なってできた濃い空間。冷気を含んだ凛とした空気があるが、動きはない。肌に触れて別世界と気がつく。目の高さの祠。炭石でつくられた祠はしっとりして、奥行きがあるため重量感がある。ところところ、木漏れ日に照らされ、ゴツゴツした表面がわかる。刻まれた文字は見えない。

 138億年前にビックバンにより現在の宇宙がはじまったと考えられている。この宇宙を創り出して人間を誕生させるために、たくさんの神様がかかわったと読んだ本に書いてあった。龍神祝詞(りゅうじんのりと)にあるように、龍神は大宇宙根元の御祖(みおや)の御使い(みつかい)である。
父の跡を継ぎ、氏子の総代表として活躍されている、富髙芳章さんによると、龍神は自在自由に天界地界人界を治めるのに、便利なこの地場を選ばれた。
この一帯は阿蘇溶結凝灰岩の上になるため、一見して水に乏しいことがわかる。川や井戸から容易に水が得られない環境の中で、この地帯の湧き水は、生きていくための命の水であった。龍神がこの地場を選ばれてから、水が湧いたと言われている。
祀られているのは8柱。出かけたりしているが、3〜4柱はいつもいる。性別はないとのこと。

樹齢500年といわれるエノキ
豊かな御神水

 境内の木はすべて御神木。樹齢500年と伝わるエノキが龍神の充電スポットだろう。
境内に響きわたる、御神水の流れにこころがあらわれる。そのこころが、風を身にまとった龍神を感じ、ともに無限の世界に移行する。
雲が山々からわき出ては、宇宙に昇っていく。

初訪問日、帰り際の空
氏子総代表 富髙さん 高千穂牛の生産もされています🐃
駐車場横の御神水。ボトル持参して我が家のメダカたちのおみやげにもしています。

所在地:〒882-1621 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸6521


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