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新聞記事を無断で社内イントラへ掲載、著作権侵害で賠償命令

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新聞記事を無断で社内イントラへ掲載、著作権侵害で賠償命令

2022年10月6日、東京地裁は、つくばエクスプレス(TX)の運営会社に対し、「東京新聞」の記事を無断で社内イントラネットへ掲載する行為は著作権の侵害にあたると指摘し、約192万円の賠償を命じた。

同社は2005年から2019年ごろまでの間、TXや沿線地域に関する記事などを選んで社内イントラネットへ掲載し、判決によるとその数は推計も含めて計591本をくだらないとされた。

同社は「新聞記事は事実の伝達にすぎず、著作物とはいえない」などと主張していたが、東京地裁は「掲載された記事は相当量の情報をわかりやすく整理し伝えるなど表現上の工夫がされていて、著作物と認められる」と判断した。
同社に対しては、日本経済新聞社も同様の訴訟を起こし、東京地裁で11月30日に判決の予定である。


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著作権

自分の著作物(小説、音楽、絵画、写真、映画、漫画、コンピュータプログラム等、人間の知的・精神的活動によって創作されたもの)を勝手に他人に利用されない権利。

著作権は人格的な利益を保護する「著作者人格権」と財産的な利益を保護する著作権「財産権」の二つに分かれている。

「著作者人格権」は公表権、氏名表示権、同一性保持権に分かれ、「財産権」は、複製権、上演権・演奏権、上映権、公衆送信権など、著作物の利用形態ごとに権利が細分化されている。



※コンテンツは弁護士が監修しています

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